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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第三章:織田家内紛の巻

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「内紛しちゃいかんのか?」「いかんでしょ」(5/5)


一方で今回の場合、それとは違う形になってる。


織田家の外に織田政権(安土政権)を作り、

織田家(信忠)もその政権下では一大名という

形式をとろうとしてるのだと思われる。

政権の代表(信孝)と、家督の当主(信忠)を持ち出していることからもそれは察せれる。


けれど、さすがに唐突というか、

急にそんな理屈、理論を持ち出されたところで、

皆の理解が及ぶかどうかは甚だ怪しい。


というか、ほぼ誰も正しく理解できてない可能性すらある。

俺自身は羽柴秀吉がわざわざ日野城まで来てくれて説明受けたからわかっているけど、

他の皆はそんな丁寧な説明なんて聞いていないだろうし、


『ああ、中将様の体調が戻られるまでは、三七様が政務を代行されるのだな』


ってくらいに思っていても不思議じゃない、

むしろそっちの方がこれまでの通例的には普通の流れのはずだ。


「つまりは、中将様と三七様、いずれがが上かを家中にはっきりさせたいがため、

理由を作り中将様に頭を下げさせようとしている、という事でございますか?」

「大体合ってるの」

「…まあ、其方はそんな理解でよいか」

今まで黙っていた利長が要約して答え、氏郷はうなずき、利家はもう少し何か言いたげだが、

とりあえず及第点のような受け答えをする。

まあ、自分の理解もそんな所ではあるのだが。


「…… それが、何故家臣を誅殺する事に繋がるのだ?」


そこが、意味が分からない。

上下関係を明確にしたい。それは分かる。

罪状を捻り出す。理解はできないが理由は分かる。


大事な織田家の仲間を殺す。

流石にこれは理解も理由も分からない。


「……憶測ですが、美濃での中将様の影響力を削ぐ、丁度良い機会と思われたのかと。

現状に反発する家臣という事は、基本数か月前までの中将様の統治を懐かしんでいるわけですし」

「死人に口なしという事で、後から具体的な罪状はいかようにもでっち上げできましょうし。

罪をきせるならば、余計な事を言われぬよう、生かしている方が困るでしょう」


「…………は?」


思わず冷たい声が出る。


そんな事で?

そんな事で、あ奴めは織田家の大事な臣下を無駄死にさせたのか?


ああ、なるほど。

利治さんが気に病んでいる所はそういう事か。


自分が気を回した結果、美濃の朋輩を多数失うはめになっただけでなく、

それが結果、主君の咎になってしまっている事に対してなのだろう。


……どうして、真面目に悩んでた人間が非がある事になっているのか。


「新五郎(利治)よ。そちは家中の不始末の尻拭いをしていたにすぎぬ。この度の事態において

そなたに非はない」

「……されど」

「儂がそう決めたのだ、異議は認めぬ

………其方を頼りにしすぎて任せっきりにしておったな、あいすまぬ」


これは話を聞いていたのに任せっぱなしにしていた俺のミスだ。

不平不満が出ているのなら、それをきいて改善していくだろうと現代的な甘い思い込みをしていた。


「儂が岐阜に赴いて、三七を折檻せねばならぬかの」

こちらの声のトーンの怒りを感じたのだろう。

斎藤利治が俺の前に来て、平伏して忠言する。

「中将様、なりませぬ!上様がお隠れ遊ばされて葬儀も終わっていない中、この時期に御兄弟で

争う事は内外に今の織田家の脆弱性を晒すようなもの!

そのような次第になっては泉下の上様にお詫びの申しようがありませぬ!」


自身に非があると思っているのだろう。これほどの男が涙目になりながら

こちらをなんとか押し留めようとしている。

別に利治が悪いわけじゃない。利治は美濃の諸将の不平不満を真摯に受け止め、

胃にダメージを負いながら必死に暴発を止めていただけだ。


……それを?謀反の証拠?ふざけろ、信孝。


「泉下で新五郎に詫びるべきは父上であろう。あのような不出来な息子に育てて、

すまないとそなたに詫びるべきは」


いいぜ、そっちがその気なら乗ってやる。けれど、殊勝にこちらが折れると思ったら大間違いだ。

織田三侍従信孝、てめーはオレを怒らせたっ……!


「……いいだろう、三七。岐阜には行ってやるーーー但し、尾張兵全軍をもってしてでなっ!!!」


ーーーそうして、戦いの火ぶたは切られた。


織田信忠と織田信孝。

織田家当主と織田政権当主の争いが、ここから始まる事になる。

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― 新着の感想 ―
まず織田の家督を持つ者として織田家から三七を追放するべきかなー。とも思わなくもないですね。
ついに物語が動き出しそうでワクワクします!!
ーーーそうして、戦いの火ぶたは切って落とされた。 下の人と同意見。 せっかく盛り上がってきた良い所で、 「火縄銃の時代を書いているけど、作者はその火縄銃とは何なのかがよくわかっていません」は 読者を…
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