↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第二章:清州会議

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/62

幕間:新生尾張織田家の面々(後編)

「ちなみに、岐阜の諸将はどうなっている?」

「基本的には当面様子を見る姿勢のようですな。彼らの多くからすれば、

こういっては失礼ながら、中将様であれ、侍従様であれ、

織田家に仕える事には変わりはないわけですので」


まあ、そうよね。

会社勤めの人からみても、社長が変わったら会社辞めて社長についていきますか?

と言われて会社辞める人は基本的には中々いないわけで。

特にこの時代の人からすれば、代々その土地に住んで

いて、その土地に対する愛着が強い人達も多いので(いわゆる、『一所懸命』)

よほどの事がない限り、その土地に住み続ける事が基本である。


「ただ、上様の時代の美濃の統治と伊勢の統治は大分異なりましたので……

その辺りをあの三七侍従様が把握されているかと言えば、怪しいところでございますな」

「基本的に三七様の領地は北伊勢であったからの」

斎藤利治の話に前田利家が相槌をうつ。


織田信長の伊勢の統治と美濃の統治の仕方は結構違う経緯で進んでいる。

誤解を恐れずに簡単に言い切ってしまうなら、美濃は融和的統治、伊勢は強権的統治と

いった所だろうか。


美濃は斎藤道三からの美濃の国譲り状や信長自身が濃姫という美濃の斎藤家の娘婿という

血縁関係、さらに道三の末子の斎藤利治を始めとした斉藤家の身内を表に出す事により、

織田家と斎藤家の争いというよりは、斎藤家内の家督争いに近い形式を信長は踏んでいる。


美濃の諸武将は基本的に調略を始めとした懐柔策で臨んでいた。

西美濃三人衆などが代表的ではあるが、

信長傘下の美濃兵はその後の信長の天下統一事業にも積極的に参加し、貢献している。


一方、伊勢に対してはその真逆、攻め滅ぼすか弟や子供を養子を送り込んでその家を乗っ取りしたり、

乗っ取った後もその家の一族や家臣を粛清して、実質的に直轄地としている。

代表的なのが信雄が養子に送り込まれた北畠家と信孝が送りこまれた神戸家であろう。

どちらも最終的には前当主が粛清あるいは追放されており、反発する家臣も一斉に粛清

されている。


美濃は斎藤道三が一度土岐家を追放し、下剋上を成し遂げ封建的な社会を一度壊していたのに対し、

伊勢は室町以来北畠家が従来の統治体制で続いていたとか、長島を始めとする一向宗が強い地域で

あったとか細かい諸事情はあるものの、統治の仕方に大きな違いがあったのは間違いないだろう。


「何事もなければ、それが一番良い事なのではありますが……」

利治が物憂げに言う。

彼からすれば美濃には縁者も多いだろうし、心配な度合いは他の者達よりより

一層多いであろう。


「忙しい中苦労して後任の方達用にも引継の書面一式作ったんですけどね……『不要である』って

一顧だにせず捨てたんですよねぇ……」


おお、もぅ……

「中将様、弟君に対し大変不敬な物言いとなりますが、あの人達、嫌いです」

「あ……うん、それでいいと思うぞ?」

何徹もしてたというし、そんな忙しい中わざわざ作成した資料を見ないで捨てられたら、

それはそうなろうだろう。

というより前任の長年美濃を治めていた人達の引き継ぎ書を捨てるって、それ大丈夫なのか……?

ほんのり怪しい気がしつつあるのだが、口を挟めるわけでもないので見守る事しかできないのだが。


「まあ、とりあえず皆でまずは尾張の統治を安定させようぞ。父祖の土地でありなにか大きな

問題は起きづらいとは思っているが、皆の真摯な働きに期待している」

「「「はっ」」」

そう言い、皆がこちらに平伏し、重臣一同の顔合わせ及び会議は終わりとなる。

このまま何事もなく進めばいいんだけど、戦国の世だしそうもいかないんだろうなぁ……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。