↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第二章:清州会議

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/62

尾張の国へのお引越し(後編)

「前田又左衛門利家、そちにはこの中将信忠の筆頭家老を命ず」

「はっ…………は?」

「それで尾張半国を与えるから、領地の統治よろしく頼む」

「いやいやいや、待ってくだされ!!」

「どうした?」

「いくらなんでも待遇と任せる領地が過剰かと!流石にお受けいたしかねます!」


え~?

能登一国を直前まで治めてたんでしょ?

能登1国が約20万石くらいで尾張半国は約25万石だから同じ仕事だって(暴論)


後年豊臣政権で5大老のNo.2としてあの三英傑の徳川家康の対抗馬に選ばれたその実績(未来)と、

信長の最初期からの小姓であり、親衛隊である赤母衣衆の筆頭であったという、

文字通り最古参の生え抜きと言う経歴を考えれば、特段問題ないと思うけど。


「これまでの経歴と織田家への貢献を考えれば、現状の中将様の家臣の中では、又左殿が

最も筆頭家老に相応しいと思いましたので」

側にいる利治がこちらの話をそのように補足する。


「それを言うなら、中将様に仕えた長さと家柄を考えれば新五郎殿(利治)の方が

相応しいのではないのですか?」

「まあ、それはの……」

いやまあ、それは考えたんだけどね?

流石に筆頭家老は自分の譜代とのバランスを考えて利治の方がいいのかなとは思ったんだけど。


「当人が断固拒否すると言うので」

「いや……もうほんと……これ以上は無理なので」

「…………苦労されておるのですな」


この人大丈夫なの?といった視線を利家がこちらに向けてくる。

いや、利治さんが万能でなんでもできるから、つい何でも頼ってしまうというかなんというか。

……あれ、もしかしてこれ、父上の明智光秀に対する扱いと同じことしてる、自分?


うん、もし今利治さんに謀反おこされても『是非もなし』っていうわ。


その後もしばらく会話のドッチボールもとい応酬が続いたのだが、

こちらの意思が変わらない事を感じたのだろう。

「…………分かりました!中将様にそこまで言われて断れば儂の名が廃ると言うもの。

この前田又左衛門利家、中将様の期待に応え見事に職務をこなしてみせましょうぞ!!!」

「うむ、父上の頃と変わらぬ忠勤を期待している。よろしくな、又左」


こうして、新生尾張織田家の筆頭家老がまず決まった。

ちなみに、前田利家を筆頭家老にした皆には言っていない裏の理由も一つある。


それは、羽柴秀吉との関係性だ。

この前田利家と羽柴秀吉は若い頃から家が隣通しだった縁もあり、夫婦共に仲の良い友人であった

事が知られている。

初期の頃は利家の方が身分が高く(親衛隊の筆頭)、秀吉の方が身分が低かったわけなのだが

元来利家があまりそのような身分を気にしない性格であったようで、対等な付き合いをしていたと

言われている。

秀吉もそのような時代から対等に友人として付き合ってくれた利家に感じ入るものがあったのか、

自身が天下人になった後も前田家は実質的に豊臣家の身内に近い処遇をしており、

最期は利家に豊臣秀頼の傳役を頼み、利家も死の直前までその役目を全うするなど、

この戦国の世の中で珍しい友情を感じる数少ない関係性の仲である。


まあ、結論としてなにが言いたいかというと。

秀吉との交渉は全部利家に任せちゃえばいいよね!って事である。


そうしてここから、織田信忠は尾張の統治に本格的に取り組む事になる。

ーーー忙しくも平穏な時期が続くのだが、それはわずかに数月の事であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。