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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第二章:清州会議

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⑩尾張の国へのお引っ越し(前編)

「この岐阜から届いた調度品、どこに置くんじゃったかの!」

「あちらに10人ほど、人手回せる事は可能か~~?」

「夕餉の支度、今日は何人分変更でしたっけーーー!!??」


尾張の清洲城に移って数日。

現状、まだ当然の事ながら城の中はてんやわんやの騒ぎになっている。


ようやく身体の傷も癒え、旅をするのにも問題がなくなったという事で、

会議で決まった領地である尾張の国に向かう事になった。

本能寺の変後に散々お世話になった蒲生さん一家には本当に足を向けて寝れない。

本当にありがとうございました。ぺこり。


その後、岐阜で斎藤利治始め尾張に向かう信忠家臣団と合流、

そのまま尾張の拠点となる清州城に到着し、現在に至るわけである。


道中の疲れが出たのか、到着直後に少し発熱したため、大事をとって俺はまた

布団の上で休養させて貰っている。この時代、風邪でも万一がある時代であるため、

家臣の皆は『お身体が一番ですので、お体ご自愛下さいませ』って言ってくれるけど、

皆が忙しくしている中、なんにもせずに布団で横になっているのはどうも落ち着かない。

とはいっても体力が全然回復していないのはこの旅路で体調を崩したことからも明らかなわけで、

当面は身体の健康を万全に戻す事が目標にはなりそうだ。

………遅かれ早かれ、この時代で生きるからには戦場に行く時が立場上必ずくるわけなのだし。


とはいえ当面はこのてんやわんやの現状をなんとかしないといけないわけである。

事前にお触れは出していたとはいえ、ここに居る全ての人間が織田信忠の領土が尾張一国になって

清州城に戻っているとは思っていなかったわけで、ちょっとした混乱が起きている。


人員も近江の蒲生家から応援で来てもらっている近江衆、元々の領国である岐阜から一部連れてきた

美濃衆、そして元々尾張の在地で統治していた尾張衆が一気に一所に集中したので、

ちょっとした指令系統の機能不全が起きつつあるのが現状である。


なにせ、この衆を纏める重臣衆が軒並み何度も言うが本能寺で自分を守る為に戦死して

壊滅状態であるため、なんとか再編しないといけない状態だ。


元々自分、信忠付であった生き残りの家老である斎藤利治が岐阜からこちらにきてくれたのと、

蒲生氏郷を父の蒲生賢秀に土下座してお願い(実質強要)して、2年限定で

与力としてつけて貰ってはいるが、それでも一国を運営するには完全に人手不足だ。


「中将様、少しよろしいでしょうか」

そう言って斎藤利治が自分の元にやってきた。

……大分やつれてきてるなぁ。早くなんとかしないと。


「御加減よろしければ、拝謁を願い出ているお方が控えているのですが、お通ししても

よろしゅうございますか」

「ああ、特段差支えない」

むしろ利治こそお加減大丈夫ですか?と言いたいが話がややこしくなっていくので割愛する。


「それでは」

そう言い、予想していた人物がやってくる。

身長はこの時代の人間にしては大きく180cmを超えるであろう大男。

戦場で鍛えた細身でありながら筋骨隆々とした体躯と、中年ではあるが若い時は美男子で

あっただろう面影が見える印象深い落ち着いた顔つきをしている。


「前田又左衛門利家、中将様の元にまかり越してございます」

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