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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第二章:清州会議

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羽柴秀吉との対面③

「いや、中将様にこんなしょうもない話をしてしもうて、誠に申し訳ござらぬ」

「いやいや、儂もその時代の話は知らぬでな、貴重な話を聞かせて貰ったよ」

「そう言って頂けると、助かりますわ」


そう言って、へへっ、と頭を搔きながら笑う秀吉。


事実、父上、織田信長の話をする秀吉はとても楽しそうであった。

後年、史実では部下相手に『もう一度仕えて同じ事しろって言われても無理。絶対無理』

とぼやいていた秀吉だが、苦しくも楽しい思い出だったのだろう。

……自分には分からないけど、苦しい練習を経て、全国を目指した部活の思い出みたいな

イメージなのだろうか。程度は絶対違うけど。


だからこそ、それまで織田信長の忠実な家臣であった

秀吉が、人が変わったかのように

自分の野望を隠さなくなり、

最終的にはそのまま自分が天下を手中にいれたのは

唐突感があっただろう。

恐らく、彼は『織田信長』に仕えていたのであって、『織田家』に仕えている感覚はあまりなかったの

ではないかと思われる。

その辺は現代人の方が共感はしやすいというか

なんというか。

「親に世話になったからその子にも従え」

と言われても、

「え……いやですけど」と答えるだろう。

特にその子供に従うべき能力がないなら猶更だ。


その辺が後年の彼の人事にも出ているというか、

丹羽長秀や蒲生氏郷に気前よく100万石

近くを与えたと思ったら、

彼らが逝去したらすぐにその領国を没収し

共に10万石程度に減封させている。

『その人物だから、その石高を任せたのであって、

その子供は別問題』といった事だろう。

そのスタンスが武家社会にそぐわなかったのと、

自分の子供の秀頼が継ぐ際の

矛盾に繋がるわけだが、話がずれるので、

閑話休題。



「それで、本日わしがこちらに伺いました正式な役目はこれなんですがの」

そう言って、懐から書状を取り出し、恭しくこちらに渡してくる。

「……ああ、清州の会議での結果か」

書状は大切に受取り、けれども読まずに横に置く。


「読まれんので?」

「おおよその内容は、事前に聞いて承知しているゆえな」


というか、この時代の書状を渡されても読めません。

なんとなーく漢字やニュアンスでおぼろげには

分かるのだが、文字が崩されすぎていて

しっかり読むことはできない状態なのである。

後で他の者に代読をお願いするとしよう。


「なんと言えば良いのか分からんのですが……

お力になれず、もうしわけござりませぬ」

 そう言って、頭を下げる秀吉。

 どちらかと言えば秀吉はこちら寄りの

発言をしてくれていたと聞いてはいるが、

だからこそこの知らせを伝える

役目になったともいえるのかも知れない。

 こんな知らせ、誰も伝えにきたくないだろうしな。織田政権から除け者になるって話。


「……まあ、是非もないでしょう」

「……よろしいので?」


そのような返答をするのは意外であったのであろう。

こちらの顔を窺がうような目で

秀吉はこちらを見ている。


「お聞きの通り、今記憶がない状態でしてな。

織田家の差配どころか、尾張の統治も

無事にできるか心配している状態で。

その現状で、父上の後を継げと言われても

正直難しいでしょう」


 というか絶対無理です。家臣の皆には申し訳ないけど、天下の為にはその方がいい。

……三七信孝がきちんと仕事できるかは、さておきになっちゃうのが不安ではあるけれど。

というか、もう秀吉がやっちゃえばいいじゃんと言いたくなる所である。この人実際、なんとかしちゃったんだから。


「別に儂としては、筑前が織田家を差配してもいいと思うがの」

「は??」

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