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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ


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⑧織田信忠、お前を織田政権(パーティ)から追放する!


目覚めた後、周囲の者に俺が倒れた後の事を聞いた。

驚く事に、俺はひと月以上、昏睡状態でいたらしい。


それほどに長く時が過ぎていた事に対する驚きと、

この時代にそれだけの期間、意識不明になっていた人間が生き延びる事ができる事にも正直驚いた。


織田信忠の頑強な身体と、戦国時代とはいえ、当時の最高峰の治療を受ける事ができたおかげだろう。

あと、松姫がずっと看病してくれていたというし、そのおかげも必ずある。

目が覚めたあともずっと甲斐甲斐しくお世話してくれるし、

なにこの理想のお姫様、天使ですわ。


自分の今の状況に関しては、言える範囲で正直に話している。

記憶がない事。皆の名前を聞いても分かる者と分からない者がいる事。

申し訳ない事ではあるが、どんな会話をしたかなどは一切思いだせない事など。


生まれてすぐの転生とか、なんの立場もない一般人ならまだしも、歴とした織田家の当主としてずっと

職務をこなしていた人間だ。

その仕事を今後もそのままこなせなんて言われたって到底無理だし、できるわけがないだろう。

俺の前世がなんだったかは正直あまりよく思い出せないけど、そんな急に

そんな立場で仕事を十全にこなせるような人間じゃなかったのは覚えているし、

自分がそんな優秀な人間だと自惚れてもいない。


丁度いいと言えるのかは分からないが、ひと月以上生死不明で寝込んでいたわけだ。

そのような後遺症があったとしても、不自然さはないし、おかしさはなかったようで、一応その話は違和感なく受け容れてもらえたようだ。

皆、痛ましい顔をしながらも、励ます言葉をかけてくれる。


……まあ、嘘はついていないからね!



史実通り、羽柴秀吉が明智光秀を討った山崎の戦は既に終わっている。

織田信忠が京都から脱出して近江に逃げ出した点と、その影響で明智軍が近江に進出しなかった

事以外はほぼほぼ史実通りに進んでいるみたいだ。


今は丁度、今後の織田家の方向性を決めるため、重臣達が尾張の清州に集まり会議をしているとの事。

恐らく史実でいう、『清州会議』が始まった頃なのだろう。


「中将様の御本復を待てばよかったのではないでしょうか」

「まあ、致し方ないだろう」

近習の一人が少し不満げに言っているが、時代と状況を考えれば致し方ない。

そもそも一か月近く意識不明であったわけだし、復帰できるかも不明瞭でだったろうから、

いつまでも復帰未定の当主を待って、家の方針を保留にしておくわけにもいかないだろうし。


なにせ戦国で現状最も最大の家になったとはいえ、まだ戦国時代は終わっていない。

太平の世がくるのは、まだまだ先の事なのだ。


「織田家の代表としては、三七侍従様が出席なさるとか」

「信孝が……?」


織田家の代表として弟の信孝がでるようだが、清州会議では参加してなかったはずだけど……

まあ、史実では織田の家督相続を誰にするかといった話し合いがあったからこそ、

織田家の家督継承候補者は参加できなかったわけだし、信忠が生存している以上、

今回はそんな話はないはずだしな。


同じ弟なら信雄や信包叔父上の方が信孝より織田家での地位や立場は上であったはずだけど、

その辺は山崎の戦いに参加した差があるのだろうか。


羽柴秀吉が明智光秀を討った事で織田家の重臣の中での立場が向上したように、

山崎の戦の総大将の扱いであった信孝の立場も上昇があったのだろうか。


……まあ、織田信忠が本能寺の変以降も生きているわけであるし、多少のパラダイムシフトも起こるのだろう。


そろそろ城内を歩く事もある程度できるようになって

きたし、松姫を誘って城下に散策でもいこうかなと

思っていると、


「殿っ!殿っ!!」


と、汗をかいた近習が走ってきた。

「どうした、そんなに焦って」

なにをそんなに慌てることがあるのか。

もう明智の討伐も終わったのだし、当面そんなに

大変な事は起きないはず……


「ーーーー中将信忠様を、織田の中枢から追放するとの知らせが!!」


…………え、なんで?

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― 新着の感想 ―
織田信忠は、一応、織田の正統な当主のはずですが。 謀反ですね。 あと、史実で秀吉に担がれた、三法師はどうなったのでしょう。
どんな会議があったことやら
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