↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーな世界ってこんな感じなんですか? ー起こることは現実的で心が折れそうですー  作者: ナツオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
172/221

狩猟祭終了。そして・・・

「ようやく落ち着いたねぇ」

「全くだ」


 宿屋に戻った俺たちは、装備を解除して一風呂浴びた。

 二日間も野営したし、ヴェロニカとマーベルさんは別として、狩猟に参加した俺たちは少なからず汗を掻いて、時には地面に転がって泥に塗れ、砂埃を浴びた。すぐにでも風呂に入りたいと思っても仕方がないだろう。


 その後、宿屋のスタッフがやって来て、部屋を入れ替えると言われた。

 ガーベラさんが手配したらしく、言われるがままになっていると、最上階の豪華な部屋に通された。一般的に言うスイートルームってやつだ。

 無駄にデカい部屋と豪華な家具だけじゃない。専用の露天風呂まであった。

 狩猟の疲れが取れるようにと気遣っていたらしい。

 これを使わない手はないってことで、早速露天風呂を使わせてもらったわけだ。


「これからどうなるんだ?」

「昼に狩猟祭が終わるから、発表は夕方になると思うわ」

 それぞれにスイートが割り当てられて、一服した後、最上階に設けられているラウンジに集合にしていた。

 今は珍味や茶菓子をつまみに、お茶、酒、ジュースをいただいている。

「集計に時間が掛かるだろうな」

 参加者は百人単位だ。

 一人当たりのポイント計算は早くても、参加人数が多けりゃ多いほど集計に時間は掛かる。

 昼までに報告を挙げて、夕方までに計算する・・・まあ、単純に計算していくだけだし、そんなに時間は掛からないだろうけど。

「んで、そのまま選挙だっけ?」

「いえ、三日間は狩猟祭後のお祭りになります」


 ってことは、後夜祭ってやつか?


「ああ、あれが長いのか・・・」

「そんなに長いのか?」

「昼夜問わずにどんちゃん騒ぎだそうだぜ。冒険者も商人も観客も関係なくな」


 一種の打上げだな、こりゃ。


 まあ、狩猟は体力も使うし、人によっちゃあ精神的に追い込まれることもあるだろう。

 そこで酒の一杯・・・ってのが出番になるわけだな。参加者にとっちゃあたまらない一杯になるだろう。狩猟に参加しようとしまいと飲めるっていうのも、仕事で来られない人や飲めない人以外はうまい話しだし。

 国家のイベントだし、参加の規模からしてそうなっても当然・・・とは思うが、三日間ぶっ通しはやり過ぎのような気もする。

 イベントを催すための費用もかなり掛かるだろう。どこから出るかにもよるが・・・まあ、それは俺に関係はないことだし、考える必要はないか。

「結果発表くらいは聞きに行くか」

 こっちの都合もあったものの、参加したわけだし、結果くらいは聞いておきたい。

「ガノダウラスとグリーンコアトル、タイラントスネークとソーディアスハウンドとフォレストドラゴンだぜ?ウチの勝ちに決まってら」

「ちょっと、行儀が悪いわよ」

 椅子の上で胡坐を掻くジェシカと、たしなめるリオーネ。

 なんか日常が戻ったって感じだな。

「うるせぇな。ガーベラだって同じだろ」

「一緒にするな」

 ガーベラさんとジェシカじゃあ色々違う。残念ながら一緒にはできん。

「大型モンスターが五頭は大きいでしょうね。もうこれだけで勝ちは決まったようなものよ」

「そんなに大量のポイントが入るのか?」

「協会が設定しているポイントと同じだからね。危険度が高ければ高いほど得られるポイントは多い」


 中型と大型の差はでかそうだな・・・


 そりゃそうだよな。

 一人でも勝てる中型に対して、大勢の人員を投入しないと対応しきれない大型。ポイントの差が大してなかったら割に合わない。

「まあ、今回もわたしの手柄だけどね」

 ・・・まあ、そうね。


 ・・・聞こえてないと助かるけど、もういっそ聞こえてたほうが楽になれるんじゃないかとか、最近思うようになった。


 どんだけスキルを習得しても、どんだけ強くなっても、大型モンスターを一人で狩るとか無理があるだろう・・・

 グリーンコアトルは置いておくとして、ヴェロニカが討伐した三頭・・・あれはだいぶきつかった。

 詳しい内容は端折るが、自分の身を守るのに精一杯で攻撃がほとんどできなかった。

 災害級のモンスターを火力だけで押し切る。ヴェロニカの戦闘能力の高さには清々しさ・・・いや、最早恐怖を感じるまである。


 これが魔族・・・この世界の上位種の力なんだと思い知るのには十分な戦果だ。


「夕方まで時間はある。ちょっと休むか」

 風呂に入って体が楽になったからか、眠気がそこそこ来てる。

「仮眠を取りましょう。皆さんはお休みになってください。夕方になれば私が起こしに行きます」

「助かるな」

「フェリーチェは私のほうで預かっておきますから、ゆっくり休んでください」

「よろしく」

 ヴェロニカをマーベルさんに手渡して、

「さて・・・ひと眠りするか」


 夕方・・・結果発表が楽しみ・・・いや、怖いな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。