↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーな世界ってこんな感じなんですか? ー起こることは現実的で心が折れそうですー  作者: ナツオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
169/221

13-4

「っしゃ!!」


 熊と戦うこと二十分・・・

 討伐に成功した。


 通常回避と回避性能を織り交ぜつつ、毒と麻痺による状態異常で体力を削っていく。

 今までにないくらい快適な戦闘だった。


 いや、快適半分、スリル半分・・・いやいや、快適が一割、スリルが四割、残り半分の恐怖のほうが正しいか。


 状態異常は今までも世話になってきたが、回避性能を実戦で試すのは初めてだ。

 単純な動きばかりの熊だったから、今回は動きを合わせるだけで済んだ。だが、ガノダウラスみたいな巨体、かつ近距離と遠距離の両方を持つモンスター相手だと、合わせるだけじゃ済まない。もっとよく考えて動かないと死ぬ可能性は高いだろう。

 人間同士のケンカならともかく、この世界のモンスターの攻撃は基本的に一撃必殺・・・しかも、それをギリギリまで引き付けてかわさなきゃいけない。これに恐怖を抱かない人間がいるんだろうか?

 いるとしたら、確実に頭のネジが何本か溶けて無くなってるか、神経が麻痺してるかのどれかだろう。


 これをより高い精度で発揮させることができたら、もっと楽に状況を展開できるはず。

 ただまあ、こればかりは練習・・・いや、実戦経験を積んでいかないとどうしようもない。

 できればモンスター討伐とか、できるだけ避けたいところではあるんだが、色んなケースを経験していかないとまあ、アイオロスの件もあることだし、前向きに取り組むとしよう。

 実際、この立ち回りを完璧にすることができれば、理論上では被弾するリスクは無くなるわけだし、悪い話でもないわけだし。


「さて、帰るか」

 熊をパスポートに収納して、ヴェロニカたちが待っている場所に戻る。

「あ、帰って来た!」

「おかえりなさい」

「おう」

 二人は別れた位置で待機していた。

「上手くいったようだねぇ!」

「なんとかな」

 無傷だって分かるし、討伐できたことは察してくれている。

「とりあえず戻るか」

 目的は達成しているし、一旦戻って連絡しておいたほうがいいだろう。情報共有は大切だしな。

「みんなの援護に行かなくて大丈夫かい?」

 ・・・それもあるか。


 まあ、ジェシカたちもそれぞれレベルアップしている。

 スキル習得と、それに活かすための立ち回りも練習していたし、ガノダウラスやグリーンコアトルみたいな大型モンスターを倒しに行ってるわけでもない。

 道中、ヤバいモンスターに遭遇することもないこたないとは思うが、そうなったらそうなったでたぶん逃げるだろう。いや、ジェシカは突っ込むか・・・?

 とりあえず、最低限の危機管理はされているだろうし、そのままにしておいても問題はないと思うが・・・


「良い機会ですし、それぞれに立ち回っていただくというのはどうでしょう?」

 ずっと一緒にいるならまだしも、いつかは解散するパーティだ。これから先、どこかのタイミングで俺たちは離脱することになる。

 ジェシカ、キース、リオーネ。三人とも、解散後はそれぞれ、自分の力でやっていかないといけない。

 今回はチームを組んで挑んでいるにしても、立ち回りを見つめる良い機会かもしれないな。

「よし、それでいこう」

 なら、このまま戻ることになるか。

「一つ提案があるのだけど」


 ヴェロニカが何かを思いついたらしい。


「・・・一応、聞こうか?」

 聞いたら最後のような気もするが、大体こういう時の提案はろくでもないんだよなぁ。

「大型モンスターを狩りに行くのはどうかな?」


 ・・・ほら、ろくでもない。


「ううん、どうだろねぇ???」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。