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最強の少年聖騎士、転生者を狩る〜研ぎ澄まされた技で、チートを凌駕する〜  作者: 宇奈木 ユラ
第4章 ベネトナシュの休日

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ACT.95 人間らしい営み(Ⅲ)

「それで、長期のお仕事が終わったからしばらくはこっちにいるのよね」


「そうですね、上司から休暇をいただきました」


 手を引かれて有無を言わせずカウンター席に移動させられて、話を続けられるライ。

 そこでいい機会だとライはカワード一家に質問をした。


「ところで、休みの日って何をするものなんですかね?」


「「「──ん?」」」


 なんてことなさそうにスルッと話したライと、それを受けて頭上に疑問符をつけるセリアたち。


「普段は鍛れ──け、健康の為に運動したりするんですけど」


「確かにいつも朝に走ったりしてるね」


「今は怪我しちゃったので過度な運動は辞めろといわれてまして」


 ライがそういうと、成る程といった表情でセリアが頷く。

 セリアの代わりに口を開いたのは、父親であるカワード氏だ。


「なら普通に、それ以外の好きな事をすれば良いと思うよ」


 カワード氏としては至極当たり前な事を言ったつもりであったが、一方のライは顎に手を当てて難しい表情で黙り込む。


「──好きな、こと?」


「趣味とか」


「──趣味?」


 ライの予想外の反応に面食らったのは、カワード夫妻たちの方であった。

 まだ少年と言っても許される年齢の子が、何が好きかもわからないと本気で悩んでいる風だったからだ。


「ここ数年ずっと仕事で、休みの日も仕事の準備と待機しかしてこなかったんで、あんまりそういうの無いんですよね」


「ライ君、聖教会って本当に大丈夫な職場──?」


 聖教会の労働環境は基本的に優良(ホワイト)である。

 ──粛清騎士(ライたち)以外は。


「そうかい、そうかい」


 話を粗方聞いて、今まで黙ってカワード婦人が腕組みをして頷く。

 そしてパンと大きく手を叩いて、何かを思いついたような顔をした。


「セリア、明日はアンタ休み!」


「え、何いきなり?」


 何故か唐突に休めと言われたセリアは困惑しながら母を見つめる。


「ここは天下の観光都市のベネトナシュ、見るモノも楽しむモノも沢山あるわ。だから──」


 そんな娘に対して、ニッコリと満面の笑みを浮かべながらこう告げた。


「明日、ライと一緒に遊び(デート)に行ってらっしゃい」


「お、おおおお母さん!?」

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