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田中

あと半年。

「お、誰だ?」

「もしかして新人か?」

「そうだよ。」

気さくにアルファが言う。

「ジャジャーン!今日から正社員となったアモン君でーす!」

「ほーら、アモン君自己紹介。」

「は、はい。」

「今日から正社員となりましたアモンです。」

「まだ分からないことが多いですが、この会社にお役に立てるよう精一杯頑張ります!」

————————————————————

「よろしく、アモン君。」

「はい、よろしくお願いします。」

「えっと、お名前は?」

「田中 里香《リカ》よ。」

「気さくにリカって呼んで。」

「じゃあ改めまして、リカ先輩よろしくお願いします。」

「ふふ、まだ食べ頃じゃないわね。」

「リカ先輩何かいいましたか?」

「え?いやいや何も言ってないわ。」

「あ!そうそう私のスキルを見せてあげるわ。」

「演者《インプット》。」

そうリカが言うとリカの体が、突然光った。

そして、光が収まり目を開けると目の前にいたのは、自分だった。

「え?じ、自分?」

「ふふ、驚いた?」

「これは、私のスキル演者《インプット》。」

「このスキルは、一度触れた相手ならば誰でも姿形を変えられるの。」

「でもね、このスキルには弱点があるの。」

「どんな弱点なんですか?」

「まず、対象に触れなければそもそも演者《インプット》できないわ。」

「あと、見た目は変えられても中身は私のままだから、演者《インプット》した相手のスキルなどは使えないからあくまで潜入専用って感じよ。」

「そうなんですか。」

なんか自分が喋っているみたいでちょっと恥ずかしい。

「うふふ、分かってもらえて嬉しいわ。」

「でね。実はアルファ先輩の本名は田中 歩流風《フリュウ》なのよ。」

「え!?そうなんですか?」

「それでね。よければ今度の日…。」

————————————————————

「もういいか?」

リカの話しを遮るような野太い声。

「ええ、どうぞ。」

「俺様の名前は、田中 魂座礼棲《ゴンザレス》だ。」

「よろしくな、新人。」

気のせいかな?なんか苗字が田中の人が多い気がする。

「そうだな、気軽にガルって呼んでくれ。」

あだ名が名前にかすりもしてない。

「よ、よろしくお願いしますガル先輩。」

「でもそうだな、リカの野郎と同じことをしてもつまらんな…。」

「そうだ!これにしようか。」

「おい田中!リンゴを持ってきてくれ!」

「分かったよ、分かったけどなガル。ここに居る人、アモン除いて全員苗字が田中なんだから下の名前で呼べよな。」

「じゃあ田中だな。」

「自分の名前は、田中 田中じゃねぇ田中 歩流風《アルファ》だよ。」

そう、アルファが文句を垂れ流しながら部屋から出ていくが、そんな事お構いなしにガルはどんどん喋る。

————————————————————

「じゃあ!新人!アルファの野郎が帰ってくるまでゲームをしよう。」

「何のゲームですか?」

「あぁそれはな…。」

「持ってきたぞー。」

「チッ、もう来ちまったか相変わらず足速えーな。」

「すまんな!新人。ゲームはまた今度な。」

「はい、了解しました。」

「じゃあ田中!リンゴ渡してくれ!」

「だから下の名前で呼べって言っているだろうが!」

「へへ、すまんすまん。」

「こいつ絶対分かってないな」

「じゃあ、俺様のスキル披露していくぞ。」

「しかと目に焼き付けろよな、新人さんよ。」

「超過の癒し(オーバーヒール)!!」

直後、目の前のリンゴが爆散した。

「へ?リンゴ…何が?どうゆうこと?」

「ガハハ!どうだ?驚いただろ?」

「はい!でもどうしてリンゴが爆散したんですか?」

「それはな。俺様のスキル超過の癒し(オーバーヒール)によるものだ!」

「このスキルはな、相手に過度の回復をすることによって爆散させるものだ。分かったか?」

「ちょっと良く分かりません!」

「コイツ、ハッキリ言いやがった。」

「まぁいい、簡単に言うとな。水を満杯に入れたコップに大量の水を入れるとどうなると思うか?」

「溢れます。」

「そう言うことだ。」

「分かりません。結論を言って下さい。」

「仕方がないなぁ、つまりな万全の状態の人にさらに回復をすると、体がもういらねぇってなり、余分な回復量を外に出したがるから爆散する。」

「分かったな、分かったよな。」

「いいえ。」

「はいと言え」

「はい。」

「良し!次いいぞ。」

強引に話を遮られた。

————————————————————

「次は…良し!田中やれ!」

「だからどの田中だよ!」

アルファがツッコミをする。

しかし、ガルはそんなアルファのことを無視し、ガルは、あの大音量でもいびきをかいて寝続けている青年にガルは、青年に話しかけていた。

すぅーぴーすぅーぴー。

「おい!」

すぅーぴーすぅーぴー。

「起きろ!」

すぅーすぅすぴー。

すぅーすぅすぴー。

「リズムをとっても起きてもらうぞ。」

「もうなんだよ、田中。」

やっぱり、あっち側(田中呼び派)だった。

「おいおい、田中。田中呼びはやめてくれよな。」

ガル先輩、あなたがそれ言いますか?

とアモンが心の中でツッコミをしているのをお構いなしと田中(青年)と田中《ガル》のやりとりは続く。

「兎に角だ。新人に自己紹介してやってくれ。」

「了解でーす。」

「へい!そこの新人君。」

「僕の名前は、田中 鳥夢《ドリム》。」

「ドリムって呼んでくれ。」

「ドリム先輩よろしくお願いします。」

「じゃ、自己紹介も終わったことだし僕は、寝るね。」

「え?ちょっとドリム先輩。」

「何?今寝ようとしている所なんだけど。」

「そんなこと言わずに、お願いしますドリム先輩」

「おいおい、田中。もうちょい新人に付き合ってやれよ。」

「しょうがねぇな、ガルに言われちゃしょうがない。」

「えっと、名前は言ったから…スキルのことを言おうか。」

「僕のスキルは、夢見る世界《ワンダードリーム》。」

「効果は、必ず予知夢を見るだけだよ。」

「まぁ実際は、なんの意味もないスキルだけどね。」

「なんでですか?未来が見えるってことですよね。」

「いいや、違う。このスキルは確かに未来が見えるが、夢でしか見れない。」

「逆にこっちから質問するが、君は夢から覚めた時、一語一句その夢のことを覚えているか?」

「そう言われてみると、確かに忘れてしまいますね。」

「分かっただろ?だからこのスキルは意味のないものなんだ。」

「でも、夢から覚めた瞬間に紙とかに書くのはダメなんですか?」

「はぁ、君は知りたがりだね。まぁいいよもうここまで言ったからね。」

「書けないんだ。」

「書けない?なんで?」

「僕も詳しくは知らないけど、たぶんこのスキルの代償だと思う。」

「だから書けないですね。」

「分かってくれて嬉しいよ。」

「よし!僕の自己紹介は終わり!」

「じゃあ、おやすみ。」

ドリムはそう言った瞬間にいびきをかいて寝始めた。

すぅーぴーすぅーぴー。

すぅーぴーすぅーぴー。

早!の◯太並かよ。

————————————————————

まぁ、それは置いといて。

「先輩達、これで自己紹介は終わりですか?」

リカが答える。

「あ、いや、でもな。」

「一応、これで全員じゃないんだけど、まぁなにせあいつ一匹狼だしね?」

「まぁそうだな。」

「ガルに同じく。」

「すぴー。」

続けてリカが言う。

「でもまぁ、いつか会うし今じゃなくてもいいんじゃない?」

「そうだな。」

と、アルファとガルが言ったその時。

バン!!!

扉が勢いよく開いた。

その扉の先には、ついさっき見たあの犬がいた。

突然で申し訳ございませんが、週一投稿ではなく、不定期投稿になりました。

誠に申し訳ございません。


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