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月下の半妖  作者: 霜月パラド
半妖の鬼と特務退魔課
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ネコの戦い方

ニコVS土蜘蛛


傷を負うニコの戦い方とは───

木が次々倒れていく。ニコはひたすら走る。


「何なの…何なのよこれぇ!!こんなでかい蜘蛛無理に決まっているじゃない!!」


「ほぉら、待て待て淫乱娘め」


ニコは足を止め振り返る。


「誰が淫乱ですって」


爪を振ろうとするも土蜘蛛の爪によって弾かれる。


「…っ」


そのままもうひとつの爪で飛ばされる。


「ぐっ…」


「弱い。弱すぎる」


「…ふ、ふふ…弱くて結構。けどそんな大きな身体でどこまで隙間に入れるかしら」


ニコは姿勢を低くし突っ込む。迫り来る爪を避け。


攻撃が入るも浅いのは分かる。


「ちっ…」


また爪に飛ばされ木に当たる。


「…っ」


「これで何回目じゃ?あの忌み子の鬼の小娘…小さい身体ででかい口を叩く。勝ち目はないのに」


「なんですって…?」


「お前らは弱いと言っておるんじゃ。妾たちの相手ではない」


ニコはよろけながら起き上がる。


「身体も大きければ態度もでかいのね…あなたがそんなに醜い姿だからって私のことを淫乱と八つ当たりするのはやめてくれる?もっと醜いわよ」


「なんじゃと娘…今すぐその綺麗な顔も引き裂いてやる…っ!」


ニコは強く踏み出し逃げる。

切られる身体を無視して。


「苦しいじゃろ。痛いじゃろ」


土蜘蛛は笑い爪を鳴らす。


「えぇ、そうね…痛いし私の身体に傷をつけられるし最悪だわ」


逃げ回っていたニコが立ち止まり耳を動かす。


「ったく…壊さないでよね。私も壊さないから」


次の瞬間、爪は無くなり代わりに

"槍"を持つ。


「さて、たくさん傷つけられたことですし本番と行きましょうか」


「槍…まさか多重使いか?」


「いいえ?これは弟のよ。私たちは血の繋がりのある双子。同じ血が流れているから武器を共有できるの」


ニコは向かって走り出す。


「何回も同じこと!!」


「どうかしら」


振られた爪は槍に弾かれる。そのまま足を切り落とされる。


「ぎゃあぁぁあっ!!!!」


「まずは1本…残りは7本ね」


(先程までとは違う妖気の量…それにスピードもパワーも別人のように違う…)


「あら、違和感に気づいたようね。どうせ私の勝ちだし教えとくわ」

「私の能力は回復。ただの回復じゃないの。自分が傷つけられた分だけスピードとパワーが上がる」


「な、なんじゃそれは…っ?!」


「ふふ、さぁ…始めましょうか。私のスピードに着いて来なさい」


槍の音は風に置き去りにされ、

切断音だけが遅れて響く。


「これでラストォッ!!!!」


槍を振り下ろし、最後の足を切り落とす。


「回復させてもう一度戦ってあげても良いのだけど…生憎、弟が心配性でね…」

「探しに行かなくちゃいけないの」


「ま、まて…」


「さよなら。土蜘蛛さん」


顔を刺し静かに土蜘蛛は溶け落ちる。


「さすがにダメージ背負いすぎたかしら…こんなんだとみんなに怒られちゃうわね」


槍に重心を預け、ゆっくりサクヤの元に歩く。


「サクヤ…お母さん…強くなってるから安心してね…」


サクヤのカラスが木に止まり、

まるでサクヤが見ているかのように心配した顔をしている。

ここまで見てくださりありがとうございます。


サクヤの逆バージョンです。ニコさんも強いんですよ

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