古の大妖怪
現れた古の妖怪。
王になったなゆたはどう戦うのか───
「まさか、ワシ以外にもおると分かるとは…出てこい皆の者」
ぬらりひょんの影から4人の妖怪が現れる。
その場にいた百鬼夜は重い空気に飲まれ額から汗が流れる。
ただ1人、なゆたを除いて。
現れたのは、
大天狗
鵺
牛鬼
土蜘蛛
だった。
「古の大妖怪様のお出ましっちゅうことか…」
白夜は顔を歪ませそっとヤマトに近づく。
「これはかなりまずいかもしれへん…」
「あぁ…現れただけでこの威圧…なゆたを守れるかどうか」
「守らなくていい」
王座に居たはずのなゆたは音もなくヤマトの隣に立つ。
「ヤマト、君は能力が無くても強い。だから、大丈夫。ボクの兄ちゃんはこんなやつらには負けない」
小さく微笑む。
「そんだけ期待されちゃ応えるしかねぇよな」
「それに」
なゆたはジッと相手を見つめる。
「あの人間の組織の特訓練習にもならない?」
ゾッとした。あの5人は妖怪の中でも最恐と恐れられていた大妖怪。
そんな相手を"練習相手"だけで片付けさせる。
「なんじゃと…?ただの練習相手じゃと?」
相手の顔が険しくなる。そんなのはお構いなしになゆたは相手を睨む。
「まさか、ワシらと対等に戦える…そう言っておるのか?ほっほっ…口だけは達者じゃのぉ…小娘」
ぬらりひょんは目を細めなゆたを見る。
「まだまだ赤子同然のおぬしに分からぬと思うが…王とは力だけでは務まらぬ。背負う器が必要じゃ」
「ボクのこと知って言ってるの?知らないのに言ってるんだったら、力だけじゃないって分からせてあげる」
「ワシらは見に来たのじゃ。前王の血を継ぐおぬしが本当に王に相応しいかを。その資格があるかを、な…」
冷たく張り詰めた空気。だが、なゆたは動じない。
「資格がなければ?」
「資格がなければ降ろし殺すだけじゃ。所詮は半妖。死んだところで誰も悲しまぬ。ただな、」
「おぬし1人は可哀想じゃから、仲間も一緒に連れてってやるわい」
「…っ、てめぇ…」
前に出ようとするヤマトの手を取り止める。
「じゃあ、試せばいいよ。好きなだけ。王が務まるとか認めるとか…くだらないこと考えるんだね」
金色の瞳が真っ直ぐ向けられる。
「ボクを王として認めさせればいいんでしょ?」
「ほっほっ、よかろう。うぬら準備は出来ておるな?手加減はいらぬ。半妖どもと落ちた狐どもを殺せ」
その背後から妖気が溢れた。
「ぬらりひょん様の仰せのままに」
「なゆたと言っておったな。王への試練と行こうかのぉ」
なゆたは振り向き仲間を見る。
「全員よく聞いて」
「はっ」
「ヤマトは大天狗、ニコは土蜘蛛、サクヤは鵺、白夜とクロガネは牛鬼を」
「ボクはぬらりひょんを殺る」
「仰せのままに」
「なゆた様、これを」
白夜は一人一人に札を渡す。
「これは別の場所に移動させる札…これを貼った人物と貼られた人物は別の場所に移動します」
「ありがとう白夜。カラスはいる?」
━カァ
「君は全員の状況を見て報告してほしい。頼んだよ」
「それじゃあ、行くよ」
一斉に走りそれぞれの妖怪に札を貼る。そして、六等星の光と共に消えた。
ここまで見てくださりありがとうございます。
たくさん妖怪調べて頭痛いですわ




