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月下の半妖  作者: 霜月パラド
半妖の鬼と特務退魔課
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特訓

特務退魔課を打つため、白夜率いる4人は特訓を始める。

そこで、なゆたが見た庭。なにを思うのか

「なゆたとヤマトは術の対抗。ニコちゃんとサクヤくんはクロガネはんに武術の特訓。こんな感じでやろうと思っとるけど意見あるか?」


「俺はない」


「私もないわ」


妖怪の国。

4人はそこに行き、これからの対応を始めている。

ニコとサクヤはクロガネに着いていきさっそく始めている。


「前みたいなたくさん異型を出す術できる?」


「朝飯前や。それを出して、俺はお前らに術で攻撃をする。そうと決まれば急ごうか。時間がもったいない」


術を出し2人の前に現れる。


前より多い数…けど、足りない。


「白夜、もっと出して」


「ええけど、まずは…」


「いい。全力で行くだけ」


大鎌を取り出しゆっくり歩く。


「…わかった」


数を増やしたところで狐火を出す。


2人は大きく踏み込み次々、異型を切る。

横から現れる狐火。

それも交わしながら交戦を始める。


「ヤマト、お前の強みは多くの敵を前にしてもその大剣で前に進めることや。けど、もっと周りを見たらさらに前に行けるとちゃうか?」


「周りを見る…」


ヤマトは1度立ち止まり目を閉じ耳を立てる。


右から3人の足音、左からは2人…


姿勢を低くし一気に飛び上がる。異型が5人固まったところで一気に振り下ろす。


「やれば出来るやん。で、なゆた」


振り返りなゆたの方を見る。


「お前は冷静で周りの判断状況が上手い。けどな、他のこと考えてるヒマはない。戦場に立ったら余計なことは考えず目の前のことに集中しぃや」


「…わかった」


ジッと狐火を見た後、多数の異型を見る。


「まずはこっちから…」


一気に走り、狐火がなゆたを追いかける。

目の前に敵が現れるギリギリのところで宙を舞う。

そのまま狐火は異界を焼き尽くす。


「今日は弱点を直す。覚悟しぃや」


狐火が増える。2人は再び構え、踏み出す。



時間がどれだけ経ったかわからない。

外はすっかり暗くなっている。


「今日はここまでにして、また明日やろか。ご飯用意したるから待っとき」


白夜は離れると同時にクロガネが来る。


「ヤマト。話がある。着いてこい」


「んだよ」


ヤマトは外に出てその場にはなゆたしか残らない。

周りを見渡しどこか懐かしさを感じる。

感じるのになにもわからない。


「探検してみよう…」


ここは城…ってことはボクの家でもあるってこと…


歩いているとふと月明かりが照らされる。横を見るとまるで妖怪の国とは思えないほど綺麗な庭。

無意識に足が行く。


まるで待っていたかのように草木が揺れる。

大きな蝶が目の前を過ぎる


「…虫」

「大きな虫…」

「捕まえれない…」


何かを思い出し忘れないように言葉が出る。


「あの、銀髪の人はなんて名前なんだろう…」


庭を探索する。

なにか手がかりがないか。


遠くから声が聞こえた。


「なゆたー?」


ヤマトが来て足を止める。

目は見開きジッとなゆたを見つめる。


「…あ、ヤマト」


月に光る銀色の髪。揺らしながら小走りに走る。


「なゆ、た…様…」


無意識に出た声。

なゆたは首を傾げる。


「様呼びは嫌い。ヤマトにされたくない」


「…あまりにも綺麗だったからお姫様に見えたんだよ」


なゆたは振り返り全体を見渡す。


「ここは綺麗だね」


「そうだな…」


「ボクは、どんな子供だった?」


ヤマトは考える。

そして、優しく頭に手を乗せ、


「今と変わらない優しくて可愛い子供だったよ。あ、でも」


ヤマトはイタズラに笑う。


「ピーマン食えない時点でまだまだお子ちゃまか」


ムッと小さく頬を膨らまし、


「またヤマトが意地悪言う…」


「冗談だよ。ほら行こうぜ」


手を差し伸べそれを取る。

みんなが待つ場所へ向かった。

ここまで見てくださりありがとうございます。


やれやれ…ピーマン食えない時点でお子ちゃまか…(ブーメラン)

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