月が綺麗ですね
4人の日常に加わった白夜。その中でニコと白夜はなゆたとヤマトの距離について話す
「俺に怒っといて、自分が手ぇ出すとか説得力の無いやつやなぁ」
「だからちげぇって…なゆたもなんか言ってやってよ」
「びっくりした」
「なゆたさぁん…」
机を囲いみんなで食事をする。
「にしてもサクヤくん、めちゃくちゃご飯作るの美味いなぁ。ほんまに双子なんか?」
「悪かったわね。料理が下手で」
いつも以上に賑わう。
でも、うるさくない。
「ところで、クロガネはどうしたんだ?」
「国で問題発生して来れなかったんや」
「なるほどな」
なゆたはジッと白夜を見つめる。
「なんや?俺の事そんなに気になる?」
「付き合って」
ヤマトが盛大にスープを吹き出す。
「な、なななゆた?!」
「ええよ!新婚旅行はどこ行こうか!」
「なんの話し?鍛錬に付き合って欲しいだけなんだけど」
「あぁ…うん…やと思ったわ…」
「だっはははは!!!騙されてやんの!ばっかじゃねぇの!」
指をさし大きな口で笑うヤマト。
そこに、
「お前だって騙されてただろ。同じ手に」
「あ…」
サクヤの指摘に、ピタッと動きが止まり何事も無かったかのようにご飯を食べ始める。
「くっ…くく…っ、人の事言えへんやん…っくくっ」
白夜はバカにするように笑う。
「ヒメ?何かを伝える時は主語を言いなさい?」
「うーん…伝わると思ってるのに」
なゆたは本気でわからないと言ってる顔で首を傾げる。
「ええけど、俺。剣術使えへんで?」
「術があるでしょ」
「特務退魔課は多分、術と武術どっちも使う。術に対して慣れとかないとこの先、殺られる」
白夜が術使いなのは知っている。だからこそ白夜にしか頼めないお願いだった。
「確かにな…一度国に戻って特訓するかぁ」
「そういう事かいな。ええよ。そん代わり、」
「殺す気でこっちも取り掛かるで」
「そうしてもらわないと困る」
4人は食べ終え、支度を始める。
「ちょっと狐。来なさいよ」
「なんや?」
手招きされ椅子に座らされる。
「ここ、解れてる。さっきの戦いね。直すからジッとしてて」
「よぉ見とるわ。堪忍な」
「…ごめんなさいね。私のせいよ」
慣れた手つきで糸を通す。
白夜も大人しくそれを見ていた。
「ニコちゃんが死んだらサクヤくんが可哀想やろ。服を作ってくれたお礼や」
「……そう」
小さく呟く。
誰もいない静かな空間。
「ヒメは…なゆたは少しずつ昔の面影に戻ってきてるわ」
「見とったらわかる。一人で俺んところに来た時は正直…死んだと思った」
「ずっと一緒にいるのに何を考えてるかわからない。いつか戻って来れなくなるんじゃないかって」
手が止まる。白夜は目を伏せ、空を見る。
「今日は、月が綺麗やねぇ」
「…あとどのくらいその月は出ているのかしら。今はこっちに忙しいの」
「そうかいな。ヤマトとなゆた…正直言ってどう思う?」
「あれは正気じゃないわ。兄妹とは言え他人。そんな距離に見えない」
「ほんまにそう思うわ。異常なほど、距離が近い。お互いどんだけ深く依存しとるんや…敵わんわ」
「はい、出来た。今回は助けてくれたお礼で直したから。そう何回も直してもらえるなんて思わないでちょうだい」
「ははっ、ニコちゃんは手厳しいなぁ。ほんまありがとう」
ニコは踵を返し、ヒラヒラと手を振り自室に戻る。
「あのバカ犬はなにを考えとるんや…」
妖怪の国からなゆたを連れて逃亡。その後のことなんて知らなかった。
けど、実際また再開したヤマトには、
昔のような光は消え、なゆたしか見てないように感じる。
ここまで見てくださりありがとうございます。
月が綺麗ですねの返し何なんでしょうね。
そしてニコと白夜!!よく言ってくれた!!!ほんとに思ってたよそれ!!




