仲間
2対1の交戦。
2人を相手にヤマトの力は────
凄まじい刃がぶつかる音。
猫又の少女は柔らかい身体で懐を狙う。
それに合わせ隙を狙う八咫烏の少年。
だが、懐も隙も無かった。
全て見えているかのように交わされる。
それどころかヤマトは余裕の顔を見せる。
「…っ、腹立つ顔ね」
「そりゃどうもっ!っと」
「きゃ!」
少女が押される。後ろから八咫烏の少年が隙を狙う。
だが、
止められる。
素手で。
「なに…っ!」
「いい動きに協調性。だが、経験不足だ」
足を上げ思い切り回す。避けきれない八咫烏の少年の腹に思い切り蹴りが入る。
瞬時に大剣を持ち直し持ち手で少女の腹を殴る。
「ぐぁ…っ!」
「う"っ…!」
2人は倒れ込み、息ひとつ上がってないヤマトを見上げる。
まさに強者。
「そこまで!」
クロガネの声が響く。
勝負はあっという間に終わった。
なかなか立ち上がらない2人の手をヤマトは引き上げる。
「俺は地べたを這ってやっと上り詰めた。貧しい環境で地獄のような日々を過ごした」
その目は真剣な眼差しだった。
「簡単に人の人生を笑わない方がいいぞ」
その言葉に少女はなにも言えない。
「大丈夫か、ニコ」
「えぇ、重い一撃だったけど平気。サクヤは?」
「俺も平気だ」
サクヤと呼ばれた少年は溜息を着く。そして、手を伸ばしヤマトは目を丸くする。
「俺たちの負けだ。あんたに従う。俺はサクヤ。こっちがニコだ」
「よろしく。あんたら強かったぜ」
「どの口が言うのよ…化け物でしょあなた」
クロガネはヤマトの頭に手を置く。
「うわっ、んだよオッサン!気持ちわりぃな」
「お前が勝ったからオッサン呼びはやめるんじゃなかったのか?ヤマト」
「…っ、名前呼ばれると余計腹立つな…」
クロガネは3人を見て口が緩む。
「なるほど…王が認めるわけだ…」
「なんか言ったか?」
「いや、なにも。ほら、鍛錬に戻るぞ」
クロガネの後を3人は着いていく。
その様子を黄泉は嬉しそうに見ている。
「よかった。ヤマトは前に進めそうだ」
もう少し、もう少しだけ
愛しい妹と過ごせたら…
ここまで見て下さりありがとうございます。
ヤマトって強いんだなあ
ぱらを




