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月下の半妖  作者: 霜月パラド
半妖の鬼とその仲間
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55/67

仲間

2対1の交戦。

2人を相手にヤマトの力は────

凄まじい刃がぶつかる音。


猫又の少女は柔らかい身体で懐を狙う。

それに合わせ隙を狙う八咫烏の少年。


だが、懐も隙も無かった。


全て見えているかのように交わされる。


それどころかヤマトは余裕の顔を見せる。


「…っ、腹立つ顔ね」


「そりゃどうもっ!っと」


「きゃ!」


少女が押される。後ろから八咫烏の少年が隙を狙う。


だが、


止められる。


素手で。


「なに…っ!」


「いい動きに協調性。だが、経験不足だ」


足を上げ思い切り回す。避けきれない八咫烏の少年の腹に思い切り蹴りが入る。

瞬時に大剣を持ち直し持ち手で少女の腹を殴る。


「ぐぁ…っ!」


「う"っ…!」


2人は倒れ込み、息ひとつ上がってないヤマトを見上げる。


まさに強者。


「そこまで!」


クロガネの声が響く。


勝負はあっという間に終わった。


なかなか立ち上がらない2人の手をヤマトは引き上げる。


「俺は地べたを這ってやっと上り詰めた。貧しい環境で地獄のような日々を過ごした」


その目は真剣な眼差しだった。


「簡単に人の人生を笑わない方がいいぞ」


その言葉に少女はなにも言えない。


「大丈夫か、ニコ」


「えぇ、重い一撃だったけど平気。サクヤは?」


「俺も平気だ」


サクヤと呼ばれた少年は溜息を着く。そして、手を伸ばしヤマトは目を丸くする。


「俺たちの負けだ。あんたに従う。俺はサクヤ。こっちがニコだ」


「よろしく。あんたら強かったぜ」


「どの口が言うのよ…化け物でしょあなた」


クロガネはヤマトの頭に手を置く。


「うわっ、んだよオッサン!気持ちわりぃな」


「お前が勝ったからオッサン呼びはやめるんじゃなかったのか?ヤマト」


「…っ、名前呼ばれると余計腹立つな…」


クロガネは3人を見て口が緩む。


「なるほど…王が認めるわけだ…」


「なんか言ったか?」


「いや、なにも。ほら、鍛錬に戻るぞ」


クロガネの後を3人は着いていく。

その様子を黄泉は嬉しそうに見ている。


「よかった。ヤマトは前に進めそうだ」


もう少し、もう少しだけ


愛しい妹と過ごせたら…

ここまで見て下さりありがとうございます。


ヤマトって強いんだなあ

ぱらを

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