人間VS妖怪
突然の出来事に逃げる如月。迫り来る妖怪たちに最初に向かったのは有馬。
有馬VSサクヤの戦いが始まる。
如月は柊と有馬を抱えて逃げる。
だが、
後ろからなゆたが追いかけ大鎌を振る。
「くっ…」
「なんで逃げるの?」
「まぁ、いいや。サクヤ。そこの刺された人間処分して」
「仰せのままに」
「傷も治ってないんですがね…隊長、ここは任せてください」
有馬は如月から離れ、札から鎖鎌を取り出す。
「まぁ、いいですよ。ハンデってことで」
「行くぞ人間」
「あはっ、勝てるかな!よいしょっと!」
有馬は笑い鎖鎌を振る。
だが、槍で弾き距離を詰める。
「いいですね。その無駄のない動き。少しは楽しめそう」
「それは同感だ。だが、王のためここで死んでもらう」
激しい衝突音。
地面は抉れ、音が大きくなる。
「いいね、いいよ!やっぱ同じ忌み子だからあの王様に着いていくんですか?それって自分を守るためですか?」
「そうだ。俺たちは弱いから誰かと一緒じゃないと生きていけない」
「だが…!」
サクヤは槍を回し高く飛ぶ。
そして、一気に速度を上げ槍を振り投げる。
「うわっ、早…っ」
「今は1人でも強くなれる。横にいなくても絆は繋がっている」
「八咫烏さんでも寒い事言うんですね…いいですよ。その絆とやら引き裂いてあげます」
「望むところだ」
サクヤ目掛けて鎖鎌が飛ぶ。
避けるも鎖を引き刃がサクヤの腕に傷をつける。
「槍だと不便じゃないです?」
「…あぁ、槍だと不便だ。あっちにとっては」
「あっち?」
サクヤは息を吐き、飛ぶ。
壁から壁に足をつけ逃げ回る。
「逃げ回ってばかりじゃ僕を倒せませんよ」
「八咫烏さんのことは攻略済みです」
有馬が消える。
サクヤは目を見開き、
その瞬間
全身から血が出る。
「ぐっ…っ!」
「カラスは飛べても打ち落とせばそれで終わり…相性悪いですね僕ら」
「ふっ、それはどうかな」
有馬は眉を顰める。
「何言って──」
その瞬間、
有馬の身体に糸が巻き付ける。
「な…っ?!」
(無駄に逃げ回っていたのは糸を貼るため?!)
「動けない…っ」
「そりゃあそうだ。俺の糸は鋼より硬い」
「さっきの傷を広げてやろう。解剖の時間だ」
「くっそ…っ!忌み子のくせに!悪役のくせに!!!」
「悪役だから、だろ。正義が毎回勝つと思うなよクソガキ」
降ってくる槍をただ見つめるしかできなかった。
サクヤの顔に血飛沫が飛ぶ。
「まずは1匹駆除完了」
サクヤは翼を広げて、
ニコの元に急ぐ。
◇◆◇◆
「ヤマトくん!」
「げっ」
「げってなに?!もー!会いに来てくれたんだ嬉しい♡」
なゆたと共に如月を追いかける途中、なゆたとヤマトの前に白雪が立ちはだかる。
「ヤマト…!」
「悪いがお前に構ってる暇はねぇ」
「えー、いいじゃん。デート行こうよ。それともまたキスする?忘れてないよね?キスしたの」
「キス、ねぇ…」
「たった1回のキスで何言ってんだか」
白雪は余裕の顔で笑う。
「でも、なゆたちゃんとのキス上書きしちゃったよ?」
「つい最近、なゆたがしてくれたから上書きも何もねぇよ」
「……は?」
ヤマトは笑い、なゆたを引き寄せる。
「なんなら、目の前でしてやろーか?」
なゆたの頬を掴み引き寄せキスを落とす。平然もするなゆたとヤマト。
「……やってること異常だよヤマトくん」
「そうか?俺らは普通だけど。なぁ、なゆた」
「ボクがいつキスしたの…」
ジロっと見るなゆたに目を逸らす。
「やっべ…」
「普通、仲間同士でキスしないでしょ!」
「仲間の前に俺たちは兄妹だからな。分かったらそこどけろ」
「意味わかんない…兄妹でもしないよ…やっぱなゆたちゃん殺してヤマトくんを手に入れるしかないね…そのなゆたちゃんに向けられた愛情、私に頂戴よ!ヤマトくん」
斧を取り出し振り上げる。
ヤマトが大剣でガードしようとした、
次の瞬間───
「キスごときで熱くなってるなんて…まさか性行為もまだ未経験の子猫ちゃんなのかしら?」
ニコが爪で弾いていた。
「…っ、邪魔しないでよお姉さん」
「あら、邪魔だなんて失礼ね。あなたの相手は私よ?」
白雪は先程の余裕な顔は消え、ただニコを睨みつける。
「こっわぁい♡女の子がそんな怖い顔しちゃ男の子も寄ってこないわよ?」
「うるさい!お望み通り相手してあげる。ヤマトくんはその後ね」
「さぁ?後があるかしらね」
ニコは素早く相手の懐に潜る。
斧でガードし、距離を取った。
「行きましょう?女同士の戦いは美しい方が勝つの」
ニコは妖艶に笑い、爪を鳴らす。
「さぁ、お嬢さん。恋に狂った女と、美しい女…」
「どちらが醜いか教えてあげる」
ここまで見てくださりありがとうございます。
ヤマトくんさぁ…




