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【揺花草子。】[#5342] 納涼。

Bさん「最近あんまり言ってないけど、ぼくってバスギャです。」

Aさん「バスギャって何? 初めて聞く言葉だよ?」

Cさん「バスを主たる交通手段とするギャルって事よ。

    そう言う意味では私もバスギャだわ。」

Aさん「えー・・・いやー・・・。」

Cさん「何か言いたそうね?」

Aさん「そう言うわけでは決して!!!

    ただお2人ともギャルではないだろうと言うか・・・。」

Bさん「でも金髪だよ?」

Aさん「金髪ならギャルって言うのはだいぶ視野の狭い意見だよ?

    きみらの金髪は天然ものの金髪だろ?」

Cさん「こころちゃんみたいなね。」

Aさん「確かにこころちゃん金髪ですけども!!!」

Bさん「ま、ともかくぼくらはバス通いであると言う事です。

    自宅の最寄りのバス停から、このスタジオの最寄りのバス停まで

    まあ30分くらいはバスに揺られるわけ。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「阿部さんみたいな痴漢客に怯える日々よ。」

Aさん「ぼくみたいと言うのは人聞きが悪いですね?」

Bさん「でね、このスタジオの最寄りのバス停って、大通りに面してるじゃない。

    ここに来るにはそのバス停を降りて、大通りを渡って来なきゃいけない。」

Aさん「だね。」

Cさん「横断歩道を渡らなきゃいけないわけで、

    当然歩行者信号が青に変わるのを待たなきゃいけないわけよ。」

Aさん「はぁ。」

Bさん「でもね、最近昼間の時間帯はたいそう暑い。

    頭上から降り注ぐ強く鋭い陽射しはぼくらの身を焼き尽くし、

    さながら激高したラージャンの如く熱を帯びる。」

Aさん「口からビームとか出しちゃうのかな?」

Bさん「だからね、横断歩道を待つくらいなら地下道を通って

    道路を渡っちゃった方が幾分楽、みたいな判断をする事もあるわけ。」

Aさん「ああ、なるほど。

    確かにバス停降りてすぐ近くに地下道の入り口があるもんね。」

Bさん「その日も、刺すような陽射しに耐えかねたぼくは

    『グムーこりゃたまらん』などと独り言ちながら

    地下道への入口へと駆け寄った。」

Aさん「何でそんなキン肉マンみたいな科白を吐きながら?」

Bさん「すると、ぼくの数m前に同じように階段を下りていく

    おじさんの姿が目に入りました。」

Aさん「へえ?」

Bさん「地下道の入り口の階段はそれなりに横幅が広いけど、

    そのタイミングは人の行き来は割と閑散としていてね、

    階段を上ってくる、つまりすれ違うような人がいるわけでもなかった。」

Aさん「ふむ・・・。」

Bさん「だと言うのに、そのおじさん、階段の途中まで差し掛かった時に

    一瞬階段の傍らに視線を向けた後、まるで何かを避けるように急に斜行して、

    まあ言うなればレーンチェンジして階段を降り切ったわけ。」

Aさん「傍らに視線を・・・?」

Bさん「数m後ろを歩いて階段を下りていたぼくは

    えっおじさん何今の不自然なムーブ?何か落ちてたの?とか

    不思議に思いながらおじさんが斜行したポイントに近付くも、

    そこに何かが落ちていたと言う事もなく、汚れがあるとかでもなく、

    特段おかしなところは見受けられなかったわけ。」

Aさん「ほほう・・・?」


Bさん「ぼくには見えない何かが

    そこにあったのかも知れない。」

Aさん「えっ怖い話?」


 階段の怪談って事ですか?

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