【揺花草子。】[#5279] 企画書。
Bさん「NHKさんで『ドキュメント72時間』って番組 OA してるじゃない。」
Aさん「あぁ、うん。あるね。」
Cさん「観てる?」
Aさん「毎回ってわけではないですけど、たまに観ますよ。」
Bさん「結構な人気番組だと思うんだよね。」
Aさん「まあ・・・そうかも知れないね。」
Cさん「毎回1つの場所にカメラを据えて72時間に渡って定点観測、
そこで出会う人々との会話や出来事でその場所や時代の空気を描き出す、
そんな番組よね。」
Aさん「ですね。」
Bさん「登場するのが『普通の人たち』って言うのもポイントだと思うんだ。
有名人や専門家じゃなく、たまたまそこに居合わせた人々。
そう言う、言い方は良くないかもだけど何でもないただの人々も
各々様々な事情や背景を抱えているし、
それぞれに人生や物語を持っている。」
Aさん「うんうん。」
Cさん「この番組には3つのルールがあるんですって。
『72時間で撮影終了する』
『時系列を崩さず編集する』
『偶然の出会いで勝負する』
の3つだそうよ。」
Aさん「なるほど。確かにそんな感じですね。」
Bさん「その撮影場所も様々だよね。
地元のファミレスやコンビニだったり、銭湯だったりサウナだったり、
ラーメン屋さんだったり峠のドライブインだったり
駅やフェリーの待合室だったり。
本当にいろんなところで撮影しているよね。」
Aさん「そうだねえ。」
Cさん「その場所にたまたま居合わせた人々にインタビューをして
それで以て番組を構成すると言うのが特徴だけど、
何と言うか名もない市井の人々もすごく
面白い事やグッと来る事を言ったりしていて、それも心に残るわね。」
Aさん「確かに。色んな事を考えているんだなあって感じますよね。」
Bさん「もちろんそう言う良いコメントを拾って
番組を構成してるってのはあるだろうけどね。
72時間撮影して番組は30分なわけだから、
逆に言えば71時間30分は使われないフィルムって事だもん。」
Aさん「それは・・・そうだけど、まあ。」
Cさん「阿部さんなんかは深夜のラーメン屋さんでインタビューされても
浅いコメントしかできず撮れ高ないわって思われて
あっさりカットされるのがオチよね。」
Aさん「上手いコメントができる自信は特にありませんから
実際その通りだとは思いますけども、
そう言う言われ方をするのはちょっと癪に障りますね。」
Bさん「ま、そんなわけで『ドキュメント72時間』。
既に何100回も OA されている事から、まあある程度
ネタ切れみたいな事も起こってるんじゃないかと推察する。
もちろん『そこで出会う人々が主役』と言う事を考えれば
何なら毎回不特定多数の人々が行き交うひとつの場所に
カメラを据えるって形でも成り立つ構成ではあるけれども、
『知らなかった世界を垣間見る』と言うのも
この番組の魅力のひとつだと思うから、
過去撮影した場所じゃないところを目指すのはある意味必然だ。
番組でも最後の方に『企画募集中』みたいな案内が出るしね。」
Aさん「そう・・・だろうか。」
Bさん「そこでぼくらはこの
【揺花草子。】収録スタジオでの密着取材を
提案するよ。」
Aさん「72時間撮影しても
30分撮れ高確保できなくない?」
無人の時間の方が長い。




