【揺花草子。】[#5272] 欲しがらない。
Bさん「最近ポテトチップスとかかっぱえびせんとかの
パッケージが変わったじゃないですか。」
Aさん「パッケージが変わったって言うか・・・。」
Cさん「高級感のあるシルバーの装いになったわよね。
レアリティ上がった感があるわ。」
Aさん「違いますよ?
むしろあれがプレーンな状態ですよ?」
Bさん「まあ本当にプレーンならただのアルミの色にしかならないとは思うけど、
これまで商品によっていろんな色や写真で彩られていたパッケージが
印刷は黒単色となり商品写真もオミットと言う
かなりシンプルな装丁となったわけだよね。」
Aさん「まあ・・・そうだねえ。」
Cさん「いわゆる中東情勢の悪化に伴うナフサの不足で
印刷インクの調達が不安定になったための苦肉の策として
多色刷りを諦めて白黒2色の『石油原料節約パッケージ』に
切り替えたのよね。」
Aさん「ですね。」
Bさん「つまり高級感のあるシルバーは高級感の演出ではなくて
単に色が塗られていない事による地の色が出ているだけと言うわけだ。
F1 で言うところの塗装なしカーボンむき出し状態みたいなね。」
Aさん「そんな重量増を避けるための涙ぐましい努力みたいな言い方。」
Cさん「でも重量って言う意味では、多色刷りでガッツリ塗られていれば
その塗料のぶん重量が嵩むわけだから、
今回みたいな使用インクが少ない石油原料節約パッケージは
期せずして輸送効率の向上にも寄与しているかも知れないわね。」
Aさん「いやそれはさすがにちりつもが過ぎません?」
Bさん「で、この石油原料節約パッケージの製品、ぼくらの生活圏では
6月の半ばくらいに店頭で見かけるようになったよ。
普段我らバーキン家はスナック菓子はあんまり買わないんだけど、
物珍しさからついつい買っちゃいましたよ。」
Aさん「はは、そうなんだ。」
Cさん「特にポテトチップスの方なんだけど、
従来はパッケージの中ほどに大きく写真が掲載されていて、
それがまるまるオミットされちゃったから、
広大な虚無の空間が誕生したと言う格好になっているわね。」
Aさん「虚無ではなくないですか?」
Bさん「これを新しい創作キャンバスと捉え、
思い思いにイラストを描く絵師たちが多数現れたと言うニュースが
先日流れたよ。」
Aさん「あぁ、うん。見た見た。」
Cさん「こう言うクリエイターの皆さんの発想力には頭が下がるわね。
デジタル全盛のこの時代にサインペン1本で
しかもあの描きづらいパッケージに素晴らしいイラストを描くのは
最早職人と言って良いレベルだわ。」
Aさん「確かにそうですね・・・!」
Bさん「阿部さんなんて自分の名前も書けなさそうだよね。」
Aさん「そもそもアナログのペンを使う習慣が
ほとんど消え失せたしねえ・・・。」
Bさん「ま、ともあれ、転んでも只では起きぬ的発想で
新たな話題を見出したカルビーさん。」
Aさん「カルビーさんが仕掛けたわけではないと思うけど、
まあ、転んでも只では起きないってのは確かにそうかもね。」
Bさん「我ら【揺花草子。】も
キャストスタッフ陣のサインを入れた
白黒ポテチをプレゼント!
とかやったら面白いかもね。」
Aさん「ニーズ無くない?」
ただのパッケージに落描きされただけのポテチ。




