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【揺花草子。】[#5207] 旅する。

Bさん「昨日は日中の最高気温が40℃に達した日を『酷暑日』と呼ぶことが

    正式に決まったと言う話で、

    40℃なんかで満足するな、もっと上を目指せよ、もっと熱くなれよ

    って言う話をしたね。」

Aさん「何でそんな夏の気候に対して向上心やモチベーションアップを促してるの?

    むしろもっと落ち着いて行けよ、冷静になれよって諭してやるべきでは?」

Cさん「そこはこれからの人間の有り様次第ね。」

Aさん「急に環境問題的な発言しだした!!」

Bさん「ともあれ、40℃が『酷暑日』なのだとすれば、

    この時点でその上の名前も考えておいた方が

    良いんじゃないかと言うのは自然な発想です。

    もしかしたら愛で空が落ちて来るかも知れないしね。」

Aさん「そんな世紀末救世主伝説的な展開は自然関係ないやつだろ?」

Cさん「『猛』とか『酷』とかは、

    極めて著しいとか度し難く厳しく辛いと言った意味合いの漢字だけど、

    こう言う字は他にもあるわよね。」

Aさん「あぁ・・・それこそ『厳』とか『辛』とかもそうですね。」

Bさん「でも『辛暑日』や『厳暑日』が『酷暑日』以上の著しさかと言うと

    判断は難しいところだよね。」

Aさん「んん。日本語のニュアンス的にって事だね。」

Cさん「他に候補として考えられそうなのは

    『激暑日』とか『極暑日』とか『苛暑日』、

    それに『烈暑日』『暴暑日』なんかがありそうだわ。

    これらは概ね『酷暑日』よりも辛いイメージがあるんじゃないかしら。」

Aさん「ふむ・・・まあどれも確かにいかちい漢字ではありますね。」

Bさん「『狂暑日』とか『惨暑日』とか『獄暑日』なんかは

    さらにもう1段上のニュアンスがあるよね。」

Aさん「そこまで言うと阿鼻叫喚だな。」

Bさん「で、ここで視点をクルーっと180度回転してみたいんだけど、

    厳しい夏の暑さについてだけでなく、

    冬の寒さについても検討が必要だと思うの。」

Aさん「んん・・・まあ確かに。

    でも傾向としては暖冬方向へ推移じゃないの?」

Cさん「長期的なトレンドとしては確かにそうなんだけど、

    今年の冬は各地でかつてないほどの雪害に見舞われたりしたでしょ。

    あれは突発的な気温低下が原因と言うわけではないけれども、

    それでも何かの拍子に気温が急激に下がる日はあると思うわ。」

Aさん「まあ・・・。」

Bさん「ここでポイントとなるのは、『夏日』に対して『冬日』、

    『真夏日』に対して『真冬日』と言った具合に

    単純な対応関係にあるわけではないって事なんだよ。

    『夏日』は日最高気温が25℃以上、『真夏日』は30℃以上だけど、

    『冬日』は日最低気温が0℃未満、

    そして『真冬日』は日最高気温が0℃未満

    つまり1日中氷点下と言う日を指す表現だよ。」

Aさん「んん・・・なるほど。」

Cさん「『真冬日』に対応するのは『熱帯夜』で、

    これが1日の最低気温が25℃以上の夜、と言う意味合いになるわ。

    つまり1日中夏日であった、と言う事ね。」

Aさん「ふむふむ。」

Bさん「ま、それはそれとしても、冬方面についても、

    こう言う度し難く著しい状況を示す用語が

    必要なものと思われる。」

Aさん「ふむ・・・そうなるとつまり

    『酷寒日』とか『極寒日』とかって事かな?」

Cさん「そう言う事よ。

    暑い方向が『酷』『激』『惨』『獄』と行くのであれば、

    寒い方向も同様に対応付けていけばいいと思うわ。」

Aさん「ふむ・・・。」


Bさん「そして最も寒い日を

    『コキュートス』と呼べば良いと思う。」

Aさん「地獄の最下層!!!!!」


 ルシファーが捕らえられている。

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