【揺花草子。】[#5206] 備えをしておく。
Bさん「桜の季節もすっかり過ぎ去り、
時候はたいへん心地よいうららかな日が増えてまいりました。」
Aさん「んん。まあ、そうだね。」
Cさん「このまま夏へ一直線・・・と言いたいところだけれども
この国では梅雨があるのよね。」
Aさん「ですねえ。
それでもまあ梅雨入りまではまだ1ヶ月以上はあるでしょうけど。」
Bさん「梅雨の後に来たる夏だけれども、
ここ数年は『危険な暑さ』と言う表現が良く聞かれます。」
Aさん「確かに。」
Cさん「単純に気温だけで言えば
夏の日本より暑いところは他にもあるんだけれども、
気温に加えて湿度の高さ、都市化による熱のこもりやすさの上昇など
構造的に暑さが厳しくなりやすい形になっていて、
日本の都市部の夏は世界でも有数の過酷さとする説もあるくらいだわ。」
Aさん「グムー。」
Bさん「同じように強い日差しや気温と湿度、
それに都市化と言う条件が揃う場所としては
東南アジアのバンコクやマニラ、シンガポールなどが該当するそうだよ。
赤道直下にほど近いこれらの都市と東京など日本の大都市が
同じくらい危険な暑さと言うのはなかなかに衝撃だよ。」
Aさん「それはすごい。」
Bさん「気温と言う側面で捉えると、1日の最高気温によって呼び名があるよね。」
Aさん「あぁ・・・夏日とか真夏日とかの事?」
Cさん「基準は分かるかしら?」
Aさん「えっと・・・確か最高気温が25℃以上だと『夏日』、
30℃以上で『真夏日』、35度以上で・・・『猛暑日』、
じゃなかったでしたっけ。」
Bさん「おぉ。やるねぇ。その通り。」
Cさん「けどここ数年は夏の気温は上昇の一途、
ついには40℃を超える気温を叩き出す地点も
しばしば現れるようになって来たわ。」
Aさん「そうですね、さすがにそこまで行くとニュースになりますもんね。」
Bさん「実はこう言う、日中の最高気温が40℃に達したときの気象用語って
まだ定まってなかったんだって。
一部の気象会社が独自に名称を定めたりはしていたんだけど
気象庁が採用する用語ではなかったそうで。」
Aさん「へえ・・・?」
Cさん「で、つい先ごろ、その気温40℃に達した日の事を
気象用語として『酷暑日』と呼ぶことが正式に決定したそうよ。」
Aさん「ほほう。酷暑日。」
Bさん「でもこれが最も厳しい夏の1日を表す表現であり続けられるのは
案外そう長くは続かないかも知れないよ。
夏の気温は上昇の一途、もしかしたら早晩日中の最高気温が
45℃に達する日、さらには50℃、55℃に達する日が
来るかも知れないし。」
Aさん「55℃はさすがに・・・!」
Cさん「だから、40℃と言わず、今後の備えとして、
それより上の表現も決めておくべきだと言うのが私たちの主張よ。」
Aさん「なるほど・・・つまり45℃とか50℃の言い方も
今のうちに考えておいた方がと言う事?」
Bさん「そう言う事。
そしてそれに基づき我々が提案する
日中の最高気温が45℃に達したときの表現は。」
Aさん「表現は・・・?」
Bさん「ズバリ『マジ夏日』とかが良いと思うんだ。」
Aさん「マジ!!!!!」
まさかのカタカナ。




