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白い宵闇の路地  作者: まこた


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浅い表現美

肩書が無いハガキ

三つの宝に帰属する命…

陸、空、海……

星、空、夜

身口意…とか

心技体とか

あるいは天主教も三位一体と説くらしい

佛教ならば 仏法僧だろうか…

三方よし…などと言うけれど


そんな器用さは イズヤには無かった…


足の裏はスニーカーをあいだにしながら、この体のすべての細胞と肉塊を引き受け、そして、

地球にすべて もたれかけさせる。

その葛藤が醜い生々しい実態のゲンジツ…

確実にあると信じれる完全な偶像…

だれしもが 現実と言う偶像を信仰している


科学で証明されなくても信じることが許される、肯定的な日常…

この世の全てに…設計図があるのなら

それは だれがつくったのか。創造主、クリエイタ、神様

それらが 設計図をこの世界にもたらした、というのが

インテリジェンスデザイン説 なのだろうか


仕えるとはなんなのだろうか

恋愛対象となる美しい将軍や王子に仕えるのだろうか…

それとも 少しわかってくれる優秀な気さくな人間を信じて

仕方なくそいつのために命を使う、というのが つかえる なのだろうか

「おれのとはちがうな…って言われそうだな…」

笑うイズヤ。


☩月並み☩

そりゃあ…大層、結構なもの…本当は。その心ってもんは…。


彼がジッポに火を灯したら きっと三方に影と光が散りばめられる。

それを希望と呼んでしまう…弱い自分。

そして自分はその彼にいつ出会っているだろう…

自分は一体だれのためにどの程度言葉を大地に 垂らすのか…


その御影…うつつ…


揺れる影 ようようと くるくる抱擁

ああ 落下した…糸


風車(かざぐるま) からから…

ちょっと寂しいsadnessな庵。


陰に縫い込まれた うつつ その声は 幻想だとして

実体はきっとあるだろう

質量保存の法則ってのは きっとどんな人魂も

全員参加の人生賛歌 あっけないもんだ 一京YEN持っていようとも…

明日には死ねる 毎日…。


寺院の石畳の上で腰掛ける 年端も無い肢体の遺伝子細胞がとつとつと

やさしげな陽光にほどけだして、空中に溶けて融合するホログラム…


風を浴びるイズヤ

木々が揺れる…

さわさわ…

「ホソミにも…大事なひとたちがいるんだろうな…」


惚れたはれたの 刺激的な見える今 そうじゃない 彼の本音は

ぼくには 届かないと わかってます……




一緒に乗っている

この車は 地球なのかな

それとも 隣の誰かが運転する軽トラなのか…

記憶が混濁している

揺れる車内…


親と呼ばれる羅列、先輩と言われるホモサピエンス、

そんな年長に従う動機はやまほど ある…


感謝はしてるのだが どうにも食えない連中…


「ひとつ 音楽が 手元(たもと)に残れば 上出来、かな…」




貴重な低音 それを示すように

しもての品格をあらわしてくれる変な大人に

つきそわれ そして 適度に見放される


自分は好きな男の子の手をずっと守って握っていられるのだろうか


それすら

それSLOW( 其れソロウ…)

生きる灯…


「粋が100%になったら苦しいだろうな…」

笑うイズヤ。小さく、からから、と。


「何事も適当が大事だお」

ぴとっとイズヤの頬に冷たい缶コーヒーを当てるホソミ。

水の存在する公園で静かに水に佇む鳥を眺めるイズヤ。



軽妙に編集された 切り取られた

エディットに浮かぶ現実を 細胞全てで楽しみながら

ほがらかな社会をデジタルに 吸い込む日常…。


君がくゆらせる吐息に溶けて この宇宙にくゆる 揺蕩うなんの感慨も無い

なんのおもむきも持たない影でありたい…

あるいは贅沢な夢想のお悩み。


「じゃけど…」

いろいろけりをつけんとあかんやつもおるなあ…

イズヤはなんとなく思った。

女装少年はホソミだけではない…

あるいは自分にとってブレインのような目の上のたんこぶのような年下の若造もいる…

「上には上がいるってか…」

乾いた笑いなのにやけに温かい。

ライバルのほうがわかりあえるもんかしら…


あいつはいい男やから…


☩

文芸部の教室で花に水をやるイリヤ

「咲くかしら」

「その前提でしょうに」

マガジンに目を落としながらつぶやいたイズヤ

「まあな…」

「…今日は曇りっぽいですね…」

「ふん…ゆえに詩情に溢れてるのかな」

「ええ…市場の原理はわからないから その痛みをかっこつけて

詩とよんでみる…」

「中二は君の専売特許じゃないんだぞ…」 笑うイリヤ。

「先輩は鰆とか 食いますか」

「そりゃあな…こんな地域じゃし…」

「あぶらはのってますか」

「いや、さっぱりしとんじゃないの。しらんけど」

互いに味音痴なのかもしれない…


DEEPはきっと深い…

じゃあ 浅瀬はなんという英語表現なのだろう

浅い悼み、浅い回想

深い河が文明を ひねり膿みだしていた… つねづねそっと ジャジーなステップの熱いため息を 中空に こびりつける デザインナイフ……。

挿絵(By みてみん)

公共の建物でタバコをくゆらせる女性。

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