いつかの文字列
光る藍
いつかの文字列
いつかは忘れる情熱
何歳になったら落ち着く…
きっと
それは おとずれることがない
この世界が空に浮遊しても自分は
焦燥感にこじれて 光る 醜い魂
よこしまな世界
ほろんでしまえ…
静に呪ってみた
でも人を憎み切れない…
助けられた記憶が 消えない…
だれしも なにかを 美しいと思い だれしも だれかに感謝しているのに
傷つけあうしか道が無いならば
いっそ滅んでしまえ 以外の 文字列 あるだろうか…
「ん… よくねたな…」
ホソミは布団から出て背伸びをする。昨日寝たのはいったい何時だろう…
4時に寝ても6時には起きて 学校に行かなきゃ…
ちょっとは勉強しないと インテリ風のイズヤに 呆れられちゃう…
普通の男子の制服にそでを通し、少し中性的な単なるきれいな人形として笑顔で
生きる日々…
光る世界を目いっぱい浴びているはずだけど
「おはよう」
と声を掛けられ
「おはよう」とこたえる。さすがに「おはようにゃあん」とか言わない…
イズヤは…どすけべだから いつもあたしの手を握って目を潤ませるけど…
いつか 自分がとしをとったとき…美しいものが好きなあいつは…
浮気するのではないのか。保証などこの 世界の どこにもない。
それは 理解しているつもり…。
せつない気持ちだけ ロックに流したい、そんなとこ
あいつに似ちゃったのか…
影響を受けているだけでなくイズヤに傷跡を残したい…
だって 自分も いつ死ぬかわからない
車に ひかれて死ぬ…
病気になって死ぬ
知らない奴に恨まれて死ぬ
どれだってあり得る…
互いの唇にひっかき傷をつける、
そういう二人は 優しい地獄に落ちるしか 最後のシナリオの 形は無いのかも。
あいつは言うだろう
「結局見た目じゃなくて君の心が好きだ」と。
あいつは思うだろう
「最後死ぬときは君を抱いているよ」と。
どの言葉もあたしにとって 正しいよ。ただ
哀しいよ。 君に届かない。
ただ それだけ。
「んー。ヌンチャク使えばあたしのほうが強いだろうけど…」
イズヤを 物理的に殺しても あいつに 勝ったことには ならない…。
拡がるこの世界の 空気を ほんとうに 名一杯吸い込んだら
鳥の鳴き声が きこえて ヘッドフォンから命の息吹が 咲いたら
ただ静かに 南の島の海で溺れたい 愛を飲み込んで。
「ああ 溺れちゃだめか…」
ひとりごちるホソミ。 そう、生きないと…
すごく なんとなく だけど…。
「あたしは男がスカートをはいてもいいって言うあんたが好き」
イズヤに言った、いつかの言葉。
あいつはなんていったっけ…
「あっそう。そりゃどーも…」
だったかな
いつかの記憶を思い出しているホソミ、
「テキトーかよ…」
髪をかき上げる。うつむいている、顔に影はかかっているのに
心から小さい光の粒が消せない…。
なぞった声




