シュガーホットケーキ
あっさり皿を持ち上げる
光が目からこぼれる。
つまらない 投稿の文字列を目に入れて
孫より、どうのとか 目に入れてもとか 大泉がとか
そんなことより ただ泣ける。
AIが描いた絵を見たイズヤはなんとなく泣いていた。
視ている人を思いやっている人間がこんなものをデザインしたら
それが筆で描いたものでなくても、その人の指が描いたものでなくても
なんか 泣けてしまった…。
だれが だれを傷つけても なんか どっかで
幸せになってくれ そう思う自分を少しは無責任だと
ののしってみた 男のイズヤ。
羅列が痛む
傷が痛む
でも傷つけたくない
あなただけ…
ロマンチックを装うイズヤは つじつまあわせに
とししたのおとこをそのゆびと 掌でまさぐる。
熱い汗は なにかをあらわしたのに
光すら残さない 青い個体。腐ったキミ 。
ほとばしる汗は 砂をなじませた。
あたたかい目尻。
ゆるやかなほうれい線を慕う子供たちの気遣い、ためいき。
全部大事だから
なにか 思い出してみよう…
あなたが ほほえめるように…。
いいんだ 比べてみよう
千円と一億円を。
身長200センチと 身長158センチを。
虚しいんだ。 なにも 残さない あの瞳とこの腕。
ほとばしる
汗
ほとばしる いたみ
ほとばしる
ぼくが 君を好きだったそのわけ。
「おかしいね。」と言った彼
「甘えん坊だね」と言った彼。
「かわいいね」と言った彼。
彼を殺してもこの感謝は終われない。
イズヤはあくびをした。 なんとなくホソミを見る。
「ん… なに、おじさんがこっちを視ている…」
「いやいや、ぼくは若いし。」とイズヤは言う。
「パソコンがフロッピーだった時代じゃろ。おぬし」と
ホソミはイズヤに言う。
「それ ちがうわ」 とイズヤが言う。
「いい音楽は好きだよ」というイズヤ
「それに頼るんでしょ。おじさんは」 ホソミは言う
「そうだな。音楽が無いと自己表現は 難しい…」
「…そういうとこが好き」
ホソミがソラに向けて言の葉を泳がせた。
届かなくていい、という 願いだけが込めてある 文字の羅列…。
洗うふりをして投げる




