理屈から理屈を取り除いたよ
理屈MINUS理屈
軽妙洒脱と言う言葉に気を使うオレンジ。
世界を支配する綺麗なグラデーションが、釣り人の背中をスカイブルーのサンセットに照らす。
「ぼくがだきしめるから」
ホソミの言葉が ベッドのわきから聞こえる。
イズヤは静かに目を閉じる、そんな一瞬は次の開眼に向かっていく。
ディスタンスは きっと 超えれた距離なのに…
波の音が、雨をもたらす。振動は海外のバイクのシガーの混ざったセピアの残像…☩
「にゃは…!」
「うわ…どうしたんすか 先輩…」
「いや 息を止めると、いつぞやからか それをばすると
今はいったい 何時の何分なのか…なんてなっ!」
「…先輩、死なないでくださいよ…」
呆れるイズヤ。
文芸部のくだらない部室に、言葉にしても意味のないレイアウトを見つめていたイズヤ。
「いいよ 生まれ変わったらインドだな。文芸部だし」
「…全然、理屈になってないけど…」
イリヤはてんでインドじゃない袴をはいている。
眼鏡にピアスに袴なんて 多少変てこな女性な先輩だ。
「へむうう 漫画でも描こうかのう…」
「…絵を描く趣味なんてありましたっけ…?」
「あちし、多趣味ゆえ。」
「あっそう…」
変てこな二人のくだらない会話。
「手のひらから、たばこ…」
「あんたは手品師か」
「いやいや傀儡回しってのは嘘で。オタクだね、あたしゃ…。」
静かになるイリヤ。地平線の限界を見つめた。
地平線と水平線の違いはわからない。
ああ 本当のコンテンツは きっとタバコの箱なのだ…
嘘をついてみるイズヤ。自分に対して自分の心の中でつく 青い影の光差す嘘…。
「君はどうするの」
イリヤが問を述べて、
「自由です。不自由なほどに。」 とつまらない答えを空に沈めた そんなイズヤ。
イズヤはポケットの中のメモ帳を取り出し、修正液が無いことを思い出しながら、
床にメモ帳を落としてみた。
「あっ」 イリヤが声を出した。
「いえ いいんです」とイズヤは笑った。心なしか健康そうに。
轢いたZERO




