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白い宵闇の路地  作者: まこた


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爽快な落下

広い海に浮かぶヨット

星空を見上げている

少年

「なんで、こんなに星ってきれいなんだろうね…」


星出る青少年は 優しく声をかける

「君の心がきれいだからだよ」

「えへへ、へんなこというね おじーさん♡」

「…そこは お兄さんでいいよ…」


イズヤは「時間」を食い違えた。

ありえない場所にいる

今はこの時間は、存在しない 時間

愛が無い

何もない時間帯

イズヤは 名前も無い蒼い少年に名前を聞いた

「名前、なんていうの」

「じゃ ゼロかな。ローゼス、うーん ロータス。

なんでもいいよ」

「ふーん。じゃ ゼロちゃんね。」

「オッケー。それでいいよ」



「ゼロは絵を書くの?」

「ん。描くよ。左手でね。」

「しゃれた趣味だね」

「へへ。人生、破天荒がちょうどいいってさ」

「なるほど。それは一理あるな」


イズヤは細い道の公園で祈りを見る。

星タビ少年なんかを思い出した。

きつい光が 車のランプから放たれている様を

目を細めて眺める。

そんな時刻 夕方五時


イズヤはあくびをした。口笛を吹く

「へー。おじいさん、口笛、うまいね」

「うん。おじいさんじゃないけどね…」

「君も吹いてごらん」


「え…無理 かも…」

うつむく少年。


自分がまるで美しい人間であるかのようにイズヤは少年に微笑んでみた

「ぼくが見ていてあげるから…」


※

公園まで迎えに来たホソミを出迎えたイズヤは缶コーヒーを飲んでいた。

マリンスポーツのブランドの服を着ているイズヤは

ビッグアメリカンショップで買ったかのような服装のホソミを見て泣くように笑う。

「きれいな子は好きだなあ…」

「うわ  こわいな。君って本当に…若い子しか愛せないんじゃないの」

呆れたように笑うホソミ。


「違いないな。ぼくが優しくできる相手は…そう 君だけ」

「…うん…」

照れてうつむくホソミ。

「ホソミはなにか趣味あるの」

「服を買うとか。おいしいもの食べるとか…ナイフを集めるとかかな…」

「うーん 共通点が無いかもなあ… 俺は金ないし…」

イズヤはつぶやく


そういえば、銃の部位の名称は検索した。パーツ数が多い。

きっとピストルを絵で描けない人は多いだろう。

頭の中では単純な記号なのに実物がとても複雑というか

要素が多いから…。


そう きっと筆で描くのだろう。線で描くのでは 立体を把握できない…。


「あ 歌は歌わないのかい」 イズヤは聞いた

「ダンス系と言うか 君が聞かないようなものならば」

「あっそ…」


茜色の夕日を視ているイズヤ。とはいえもう暗くなっていた…。

音楽の表現は果てしない。実は音楽が好きなイズヤはそう思う。


「水族館につれてってよ」

ホソミが言う。

「…いいよ」

イズヤは言う。水族館にあう 歌ってあるかな

あるか ないか アルカディアは あるかないか 歩かないか

アルカナじゃなくて おおいあるかな…


Δにスクエアな 「合う」という漢字…。

合気道は そんな左右対称の図形とは関係ないのだろう

あのくらいの動きならプールの中でも出来そうな気がするイズヤ


ロードバイクで県南の水族館まで行けるだろうか。ホソミと行くときはJRで行くけど…。

季節があって 無駄に情熱が溢れている。若さとはきっとそういうこと。

まるで人ごとのように思うイズヤ。 こ が濁るのは竪琴と 同じだねって思ってしまう。


岡山駅のあたりに住んでいるイズヤ

瀬戸内海まで行けば そこには 海がある。 船がある。

普段は見てない。

※

自宅に戻ったイズヤはまたコーヒーを飲んでいた…。


イズヤは 宗教を持たない。

しかし共産党でもない。何者でもない。ポリシーは無い。しかし

ノンポリと言うたいそうな肩書も 似合わない。


そこに 式があるのか 識があるのか

足るを知るは トノーの腕時計を識る こと 

仏教的な知識はゼロではないが やはり 宗教を信じているのでは、ない。

この世界を はかなげに見つめている。 たったそれだけの人生だった。

それが 死ぬまでの間、しばらく 続くらしい…。


夜 自室でパソコンを離れてベランダに出た

若者たちは 愛をはぐくんでいる時間帯

子供たちは眠っている時間帯

もしかしたら つらい思いでいる子供がいるかもしれない

イズヤは悪い想像をしないようにする

ただ 少年の首にヘッドフォンをかけてキスをしたい

本当に口づけをしたら魔法が溶けるから

美しい瞳を彼に向けるだけしかない…

挿絵(By みてみん)





マストアイテムが文房具な若人

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