鳥もいつか生まれていた
羽ばたくピアノは鎖をひきずる
杜の悪魔 そんなものいたら嫌らしい
森じゃないあたりが。
悪魔はいやだ
男性器をしぼりとる…
まさにサキュバスは悪魔だ
死神の鎌を背景に背負った年齢不詳の女性が、ゆるやかに話した
「人を殺してはいけません。めんどいから、じゃねえわ、かわいそうだから」
信者は言う
「そのとおりでやんす…」
「わかればいいのだお…」
ふたりの怪しげな会話はそうして
終わりを迎えた
Δ
「ラスボスに応募しようと思って」
ホソミがかわいい顔をイズヤに向ける。中学生の制服。スカート…
イズヤは下半身がマグマを起こすことは普通だと思うので前かがみになる。
「変な求人だな」
「コスプレのバイトなんだ」
ホソミはにこやかに言う。スカートをはいてるとまるで女子にしか見えない。
「そういう レプリカなわけね」
「横文字を使うなよ」
「いいだろ、べつに」
小競り合いをする二人
「ちょっと かがんで」ホソミが言う
イズヤは眉を顰める
「なんでだよ…」でも 穏やかに従う高校生の男性…。
「おまえが好きだ……」ホソミは両の手でイズヤを包み込む。不意打ちのキスは
少しの心の傷を愛する人に届ける。
「だれかの おもいなんだよ…くだらねえ コスプレでも…」
ちょっと悲しそうなホソミ。それを音として聞いているイズヤは言葉を発せれない。
どこかの密室で愛し合う男女が傷つけあった不器用さを地獄の涙で終わらせたとして
それを彼は「視ている」
彼はそんな些細な地獄をずっと背負っているのか…
誠実さの描き方で悩むイズヤ。実は幼稚な要素を含んでいた自分…。
「生きていきたい」
イズヤが言う
「死ぬまで生きてるらしい。」
イズヤが重ねて言う。
ホソミは言う。
「ん。ずっと一緒だって。言ったじゃん。」
「おれは君が好きだから君の嘘がつらいよ」 イズヤが述べる。
「え。ごめん。そんなつもりじゃないの。比喩なの。永遠に君が好き。
その永遠が2年間でもね。」
「二進数の永遠より、君の言う二年間の有限性のほうが心臓に悪いわ」
「…んん わかりにくいな」
ホソミが苦笑いした。
重い情報量の肉の塊




