君が削除した文字列
変なひと
光る音楽
わらう人々
軽妙な「かか」とした笑い声は必ずしも悪意の文字列ではない
飲み屋のおじさんやおばさんだって
そのように 笑うだろうし…
「ねえ
なんでぼくのほうみないの」
星野珈琲でイズヤを見たホソミ。
「ん。君を見るとめがつぶれる」
「なんだ、それ…」
苦笑いのホソミ。
ああ、 現実そのものを参照してもフィクションかもしれない
同じ文字列が同じ存在とは 限らない
動的平衡 一秒前の自分すら 今の自分とは異なる文字列。あるいは詩 ☩
リンクして到達する螺旋文字列 二重のトワイス
えもくなるのをやめようと 誓ったんだけど…
「うまくいかないね…」
イズヤはコーヒーカップを手にして 目の前の年下男子に言葉を与えた。
「君は自己責任だよ。たぶん…」
うつむいてるけど上機嫌なホソミ…。
「きみがとしをとってもさ きっとかわいいよ…」
イズヤは言の葉を与えた。
「うそ…うれしい いや…プレッシャー…はは」
おだやかなほほえみは静かな白い光のエフェクト。
俺の罪を洗い流す
「ことばに できない」 イズヤは「へん」なことを口にして
ハッとする。ひかれないかな
2秒間の沈黙。
いや10秒だね…☩
「は。聞いてなかった。もいちど 言って」
「ん。… 好き。」
「ん。うちも…。」
怒らない。悪ふざけじゃないのにノリがいいホソミ。
金にならないのに欲しいもの ある…
金より大事なもの ない。それは「てい」かもしれない…けど。
マズローの欲求の五段階の階層ならば たしかに生理的欲求をさらに支えているものは
金だと そらんじてみること 可能だ…
「へんな世の中だな」
「いや、おまえだろ」
ホソミがつっこむ。
イズヤは空を見たけど 天井があるんだ
ああ その上は 空か…
区切られたはずの室内が永遠の中で心地よく浮かぶ
閉塞感が無い
その景色の一部に君が…ホソミがいる…。
せどりなんて変な生業
セットリストはどこにありましたか…
「音楽って」
イズヤが言う
ホソミが苦笑いをする代わりにねめつける
「長いじゃろ。ひかえてね!」
「え…うん」
しょぼんとしたイズヤ
「花とか 必要?」
「…あたしが華じゃだめなわけ」
「君に送る、華がほしい…」
「そこらへんに売ってるやろ」
「そだね」
「でもあんたそこらへんの草を持ってきそう」
「ちがうって。そりゃ岡本信人とかだろ」
「はは」
落ちる講座




