たどり着いた透明な地下
夕焼け むねやけ きみのねいろ
浮遊していく
苦しみが
寂しさを二度と表現しないよう
「ああ 命がつきるまで タバコ吸っとくわ」
そんなことをいうテニス部の少女は
ベンチに座って眠そうな目を しぱしぱと
たゆたう空気に 見えない ちょうちょを むすんでみた…
いつか 自分は結婚するのだろうか …?
☩ 答えが無いこと わかってる、って。
Δ
「あーあ、だるいなー」
ホソミが肩を回しながらぼやいていた
「あれ かわいい男の子が愚痴言ってる…いけないな」
「なんでセクハラ風味なんすか。あんたあほですか…」
優しい顔した的確な少年…。
流れゆく音楽たちは誰の思いをつないでいるのか
不器用すぎてどこに重点を置いてるのか、きっと伝わらない
じぶんたち かんぺきでは ないので…
また うたがい おそれ 対立して それでも どこか
対立している「他者」のなかに あたたかみを感じてしまい
あるいは それを 渇望するだろう…
自分の手はそれに交わるのか…きっと。
手を重ねている人は永遠を見た後、きっちり 別れてしまうのだ
交わることは無い。
今日も地域の中でそれぞれが自分の周りにいる人と会話をするのである
いい女と話せてうれしかった、すごくよくわかるよ……
だけど
それがアンサじゃないこと 互いに わかってるはずだし…
その女子が大事にしてるのはきっとうたで そのうたをとおして
結局自分とは違う男性を 想じてるんでしょ…
ええ、わかってます…ってね。
風が溶けるころ。 わたしは女になっている
きっと はじめからどちらつかずで それは地獄をはぐらかすための神様の
気まぐれ……▽
女性の声もデジベルだろうか、なにかできっと「記号」にできるんだろうな…
それを冷静にデータとして加工して思いをあらわす男性もたくさんいて…
下手な詩をじぶんでうたうより 音のニュアンスを残したくてデジタルを使う人もいるだろうし
そう ウィンドウズが多いけど…
べつに たぶんすべての音楽のスキルをアップルが手にしているのではなくて
ほんのすみっこの地味な領域で 夜の窓が 手にした「音」も あるんやろうな…Δ☩
だれかをあいしてる、わらっちゃうだろ
それは やかましいほどしずかな狂った美しい声が、ぼくたちに
それをさせてるだけかもね…
じゃ 音楽をすべて取り上げたら恋愛は無くなるかって言うと
やっぱ むらむらするし… やっぱり子供を作っちゃうだろうな
だから ぼくは
「ああ、ねむいね」
ホソミの頬に手をあてるイズヤ。
「ん。キスする気かな」 ホソミが目を細め、冷静なトーンで優しい設問をする。
変換して、存在するこの世界
まるでちんけな通信技術
てさぐりの計算野郎たちの虚しい十字架を夜の炎が転じつづける
「ああ、もえそう」
「萌えそうな声で言うね」
「うん…」
ジャズの中に隠した十字架を ジャズの中に隠したぼっけえ牧歌的な吐息を
君が映してくれるから… 君を好きなんやよ 。
「あたしはね 透明なタトゥーを入れたいわ」
ホソミがイズヤの首に巻き付きながら、静かな息を吐きながら 文字列を選びながら
器用も不器用も無く奏でる
「ねえ 手を取ってよ」
「いいよ ぼくがタクトをふってあげる…」
甘えとは なんなのか 神様…ぼくのこの感情こそが
彼に甘える十字架なのかな… Δ
リバイバル…
戦争を知る時代から人々の心をタダしく支配してきた音楽を
あるいは ファッションをなんども繰り返していく
最初の絵って何だろう 二本に交わる十字架のラインは
まるで絵の様だろう…
どっとつかれるぼくら タトゥーなんていれてないが、その点描はきっと
今現在では その一つに祈りがこもっているのか…
揺れてない世界 そんなもの あるんかなあ 。
ほのおはしろくてまるいんす




