↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白い宵闇の路地  作者: まこた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/70

騒々しい白い空

まぶしいなげき

ホソミはひっそりとコンビニでおにぎりを買う。

きっとジャンクな甘い誘惑…。ああ、そうだ、コーラも、そしてビビンバも。

手に入るものはすべて欲しい…。美しい服も、きれいな音楽も…。

手を伸ばせばそこにある輝きに手が伸びる。

短絡的だとは思うけど 好きという思いをおさえつけるつもりもない…。

鉄砲玉みたいに単純な自分…。

コンビニで会計をするために列に並ぶ。割り込む人がいれば

きっとフレームシフトが起きてしまう。というか、自分が振り返れば

自分を見つめる背後の人、そのまなざしが そもそも自分の人生に介入して

自分の歴史を ずらして またひとつのパターンを生成するのだろう。


「おしぼり いりますか」 きれいなおちついた女性の店員がホソミに微笑む。

「ええ、おねがいします」

ホソミは言葉を交わし、商品を手持ちのカバンに入れるとコンビニを出る。

大学生ほどの男性が二人いて、なぜかお坊さんがバイクでコンビニに乗り付ける。

いや 不思議なことなどないのだ。寺院を経営する、汗も涙も流す

おそらくは生理的欲求をはじめ欲望を所有する人類の個体なのだろうから…。

むしろ 美しいお坊さんなど居たら あだっぽい。

射貫かれるだろう。女性陣も。あるいは 男性もか。

冠婚葬祭では 導師さまなどと 称されたり…

礼儀の一つのはずなのにそこに 階層(ヒエラルキー)をみてしまう


アメリカではどうなのか ジョックスやナードは、どこで触れ合うのだろう

いがみあうのはなかがいいのか いい女を取り合ってるのか…


自分の違和感は なんだろう。自分をこの世に生じさせている美しい呪いは

色とりどりに光り輝きながら、魂のうごめきをDNA単位から正しく

もくろむのか…。

Δ

「わ  アイスじゃないすか」

「そうだよ ほかのなににみえるのだ」

「あの しきちゃんとかですか。声低い子でしたっけ」

「いや 知らんよ。アイスクリームとか。流行ってるらしいな」

イズヤもイリヤもとんとうとい。でもイズヤは三人の伽羅の中では声の低いキャラが好きらしい。


からだをひやす氷。

透明な個体。しかし そこに物体としてしっかりある。すぐに溶ける価値のない宝石。

有限の時間をもち うるおす水でもあり 体を冷やせる美しい氷は

けれど 価値を持たない…。

氷の微笑とは 安上がりで プライスレスなのだろうか


空を眺めるイズヤ

「 きれいですね」

「ああ きみほどには …あるいは」

意味のない文字列を残すイリヤ。

「へへ。 あなたは変なことばっかり言いますね」

イズヤはいたずらっぽく破顔した…。

めずらしいやすらぎだった。

ほのぐらい住宅街も、照らす、うすぼんやりした陽光がちょうどいいブルーグレーに

堕としてくれている。 ああ、優しい歪み。きれいな純情だ。

挿絵(By みてみん)







ためいきとにぎわい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。