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白い宵闇の路地  作者: まこた


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20/23

鮮やかなる羅刹

気のせい おととい きやがった着こなし

美学って何なのか


だれしもある


うつくしいものにとらわれ


のろいにさらされ


地獄を愛する


しかし


地獄∴苦しみがまさる


きっとつかまるんです


動くに


地獄に。




冗談でかろやかにかわそうとしても


 きっと 鼓動が興奮している


あなたは 不器用な実体






イズヤは細い痛みに耐えて 布団の中で寝転がっている


熱があるのにホソミがいない


考えてみれば当たり前である


彼と同居しているわけではない


しかし 自分が悲しみの体温にさらされているときに


この指の先に彼がいないことが至極痛みに感じる




本当の正義とは何か。


一億円寄付すること。マフィアのボスを倒すこと。


政治的に貢献すること。 いや いっぱいの味噌汁にありつくこと。


全部正しいけど自分の「それ」とはなにか違う。




もし ホソミがいたらきっと 激しいキスをねだってしまう…


それがはしたないことと 知りながら。






戦争に行く兵士を加害者としてさげすむものあり 至極当然


彼らをはずかしめるのはたやすい


「はしたない」と思わせれば それでいい。


論理的にねじ伏せるのではない。それは ありありと正解に見える幻想である。




どんなひどいことをするひとも


自分自身を「はしたない」と認識するほうが百倍以上傷つく


そういうことが ありえて


イズヤたちの世代にもそういう個体は いる気がする






あくまで 机上の空論だが


戦争が起きない条件は それかもしれない


全員が 「戦争は はしたない」 とおもえば


戦争は 起きない。


資源が枯渇してもすみやかにアポトーシスとして機能する。


LONG GOOD BYE である。それがちゃんと履行される。






イズヤはバイセクシャル かもしれない


しかし 二刀流 じゃない生き方がある


切腹するとき 二本の刀を使うのがはしたない と思う人が いるのだろう…。




なぜ 右派と呼ばれる人が 血気盛んな危ない人と


バイアスを持てるだろうか…


さびしいひとかもしれないし…




イズヤは 空き缶を持って ベンチに座っていた。ちょうど夜と言える時間帯が訪れていた。




そういえば ホソミはナイフが好きである。


これも ちょっと前の日本なら 「あたまがいかれている」とおもわれるだろう




今だってイズヤですらそう思っている


ああ ホソミはすこし あたまが残念な 優しい美 なのだと…。






まことしやかに 干渉してくる 上の世代が記号に思えて


化け物 に思える。


もし 甘えが依存ならば はたして 親と子供 どちらが甘えているのか。


一つ考えられるモデルとしては


甘えている方のほうが心のダメージは大きい。


甘えるしかない自身を甘んじるしかない境遇だから。




水商売の女性は男性に甘えていて それはしかし いずれ 技術。




イズヤは イリヤのことが好きではある。


人として いかんともしがたい 無様さを確認できて


そこに 自身は 固執していると言えた。


気になって しかたがない。


その構造は 無能の鷹によれば 他者からイズヤにも確認できるはずだった……。






老いるとは なんだろう


ふろう とは FLOW 流れていく なにが




もし はじめから 精神年齢88歳ならば それ以降 精神が老いないならば


老いは無い。始点からすでに老いているのだから。


体は限界を有する。




OIL わけではない。 あたらしいオルズ… ああ これは ワルツが


なまったのかな……。






戦争の時代のデフォルトは 男子と言う遺伝子実体は


その寿命を短く固定された


かろんじられているはずの女性は なまごろしなのか…


男子を生むために その機能が失われるまでは生かされていた




でも もし 出産ができなくなってからも 美しかったら


甘えた男性たちから 生きることを強いられていたのでは…






白いフードの 水色おもわせる髪の毛の


異世界の姫は きっと 詩に他意 存在…☩




イズヤはその手ほどきはできなかった


なぜ 未熟な自分がさらに若い女性の


希死念慮に花を添えるのか




花を踏んではいけない


その教訓は




いずれ踏みうる花を与えることなのか


だとしても 厭だった


生きてほしい その幻想がイズヤにはあったから…





「はたちってのは 行き過ぎだな うん」


「は? いや 死んだら早死にでしょうが」


「なにをぬかす。いきすぎってのはやりすぎってことだ」


「ああ そっちか」


「過剰だよ。青春だよ」


「われわれ その条件にあてはまるカレンダーエイジですが」


「おお ジーザス サスケ マッチョ天国……」







恐怖とは何か


ラップ音…


それは幽霊がいたら怖いのか


いやしかし 幽霊がいたら怖い自分を好きなだけなのでは…




もちろん 不審な音がして あけたら いかれた知性が自分を見張っていたら


恐ろしい。


しかし その音が美しければ不審ではなく(不信ではなく)


美しい笑顔ならば あなたはそれを受け入れていた。


愛を持って…


☩Δ


挿絵(By みてみん)

すっとこどっこいの果 鑑賞

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