主役のいない世界
細身の重心
【 ☩
本当はあたしは
良心の實の娘、では亡い のかもしれない☩
色の乏しい世界で視えてしまう
心への呪いを絶対的によけながら
陸橋の上から望む薄い茶オレンジの空は 今日も 答えを突き付けて
生きる希望を拒絶していた
なのに器用すぎてだれより生きやすい
☩ 】
棺の上には白い工場が落っことしたあいの 残像
自分はなにも ひきつがない ☩
ホソミの手を嘗めている自分は 沈んだ朱色の地獄のまなざし…
イザヤは こころに入れ墨を入れる代わりに きれいな体で生きることを
静に決めた。 いつからか…
「産業ってなんすかね…」
上半身の着衣の妖しいホソミが シーツをたぐりよせ
イザヤに尋ねる…
「3行じゃ終わらない…」
何も知らないね 虚空の声の中 PCのなかの裸体のカタログを閲覧した記憶…
ああ 美しいね
「いいっすよ つきあいます…」
自分はそれをきこえないふりで大局観のような 概観をした。
べつに美少年がそばにいるならば あまり怖くない、と ニアリーイコールだって
自分はたぶん知っているから。いつか気づいたから☩
「おれにもきみにも 大事なモブがいる」
「アウト」
「セーフだろ」
「なわけあるかい」
脇役が輝ける社会。それが自分が望んだ明日
「いいよ じゃ そのモブのためにあたしたちはなにができるの?」
かわいすぎるまなざしを自分に向けるホソミ
「おれのそばにいろ」
「おやすい御用 でも馬鹿じゃないの?」
「うん」
大概馬鹿な二人だと 思っている…。
もし 五十キロの段ボール箱を今十メートル先に無理やり投げれば
壊れる自分の体。なのに世界を支配している気分。
微分積分もわからない 愉快な分際で…。
「なにが残るの」
「いや なにひとつ。消去される世界じゃん」
「んなことないよ…うちらが死んでも地球は物理的に止まったら寒暖差でアウトだけど。大体地球は生きるじゃん」
「ああ ガイアは残る。」
ホソミとイズヤの知らないこと
自分たちは他者をうらむがわの立場として世間様にカウントされているということ
「ばかにしないでほしいな…」
イズヤは中空の
薄い茶色かオレンジの空に言葉を放つ…
「どうでもいいって 言葉に すくわれてきただよ ずっと」
「噛んでる…そして倒置法かい…」
「きみのこころの十字架に触れていいかい」
「いいよ お安い御用だ♪」
なにもうつさない白い工場が背景の黒い心を
彼氏と生きて生きたい…イズヤはそう当然のようにアカシックレコードに記した。
GOD is NoName…
繰り返せばリフレイン 令和ならイオンの近くで会いましょう…☩
等身大の刀身




