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刻星を待つ間、ただ座って待っているのも勿体ないかと思った俺は簡単な朝食を作ろうとリビングに隣接しているキッチンに向かった。あんな変態的としか思えない事を言っていた刻星を怖いとは思わなくなり始めた。勿論昨夜の事を思うと怖いのは怖い。それに信用も出来ないし、油断をしたら俺は刻星に次こそは体を貪られながら命を喰われるかもしれと思ったら今すぐにここから逃げて誰かに助けを求めたい。だけど俺には出来そうになかった。その理由を問われると答えに困るが…悲しそうな顔をさせたくないというのが理由になりそうだ。
刻星の事を考えているうちに朝食が出来上がった。
少し狐色の食パンにカリッと焼けたベーコンと半熟に焼いた目玉焼きを乗せた物を一人2セット作った。
飲み物は俺の分でアイスコーヒーをお手軽なインスタントの物で淹れた。
刻星には牛乳をだそうかと思っているが来てからの方が良いかと思い何も用意してない。
刻星はこんなにも食べないかとも思ったが食べなかったら俺が食えばいいかと思う反面、刻星は食うだろうなと確信に近いものがあった。
そうこうしていると階段を降りてくる音が聞こえた。
リビングに入って来た刻星を見た俺は
(暗めな色合いの物しかなかったのになんか似合ってんな―)
マジマジと刻星を見てしまい、そんな俺を刻星が気付かないわけもなく
「主様がそんなに僕の事を見つめてくれて僕は嬉しいよ」
「!」良くも爽やかな笑顔でそんな事を言えんなコイツとなんだか負けたような思いを抱きながら照れているのを隠すように顔を背け
「ふん!朝食が出来たから食うぞ。刻星、お前の飲みたい物がわからないからお前がこの中から選べ。
牛乳・コーヒー・紅茶
コーヒーと紅茶はインスタントとパック式のだ。それと何か混ぜて飲むなら言え」朝食の飲み物を聞いた。
刻星は照れているのに気付いてかクスリと笑い
「僕のために朝食を作ってくたのかい?主様はやっぱり優しいね」
(あ〜眩しい!!)と爽やか王子様スマイルを朝から拝むことになった。
「でもね主様。主様には申し訳ないんだけど、僕は情報としてどの様な飲み物かは知っているんだけど実物は初めてなんだ。だから主様のオススメを僕は飲むよ」と申し訳なさそうな顔で意味深な事を言ってきた刻星に
「ならコーヒーにするか。味が慣れないなら牛乳か砂糖を入れればいいし。」ととりあえずコーヒーをすすめた。刻星もアイスコーヒーでいいとの事なのでブラックのアイスコーヒーを用意してやった。
リビングの机には対面して二人とも同じ食事と飲み物が置かれている。違うとするなら刻星側には砂糖と牛乳が入った入れ物が置かれていのことだ。
俺は両手を合わした。刻星も見様見真似で両手を合わし
「いただきます」
「い、いただきます」
と俺の後から言った。
「あ、主様。きの」
「刻星、先に食べろ。話はそれからだ」
刻星の言葉を遮り、先に食べるように促した。
「う、うん」
その後は二人とも一言も話さずに食事を終えた。
余談だが。刻星がブラックのアイスコーヒーを飲んだ時少し顔をしかめたが難なく飲み干し、食事も全て平らげていた。
食休みを挟んでから昨夜のこと・何故刻星が今のような姿になったのか・俺の体に何があったのかを刻星が話し始めた。




