㊹
俺は龍宮院道場を訪問し、晴龍のお母様であり龍宮院家現当主の妻でもある 龍宮院 珠夜 さんを訪ねていた。
「ご無沙汰しております、お母様」
俺は 龍宮院 珠夜 さん改、お母様にご挨拶をしたところ返ってきたのは⋯
「あのワガママボディーが良かったのに〜!どうしちゃったのよ〜海君!」と予想していなかった言葉が掛けられた。
「え、えぇ〜。お母様、突っこくところはそこですか?」
なんだか、うん、なんだかな〜。言葉に出来ないある意味衝撃的な言葉にツッコミはしたのだが驚きで固まってしまった。
「突っ込むところはそこしかないわ!もぉ!」
なんだろうなこの人は、今年で確か60歳になるはずなのに見た目は20歳と若々しいと言うより初心な見た目をしているのに何処か色香が漂ってきそうなお方だ。
「...海君、今ね私に対して失礼な事を思わなかったかしらん?
主に年齢に関してよ」
(女の勘というやつなのか?この人は昔から勘が鋭かったけど、やっぱり怖~)
「そんな事ありませんよ。お母様は昔も今もこれからもお美しくお綺麗なお方であると思いましてね」ニッコリと微笑みながら返答した。
微笑んでいるのに怖い珠夜さん「あらあら、そんな言葉で私は...喜んであげるわ~」ご機嫌になった。
「アハハ。それよりお母様、俺が言うのも何だすがお時間いいのですか?」
「今日の業務は終わっているし、それにね私...海君とも話したかったのよ」フッと笑う珠夜さんが今一瞬、艶めかしく妖艶な大人の女性に見えた。
「お、奥様いいのですか?」 珠夜さんが肩越しに振り返り「構わないは。本当に今日の業務は終わっているから、それに海君が訪ねて来たのよそれ以上に必要かしら?」声音は先ほどと同じ・恐らく表情も。
だが言葉の中に珠夜さんは髪色が琥珀色の少女にしゃしゃり出て来ないでと言っている様だった。
「もぉ、申し訳ございません」少女は怖がっていた。これが...「いいのよ」龍宮院家の長を支える方だった。
「珠夜さん、それぐらいに」
珠夜さんが俺の方に向き直り初心な笑顔が向けられた。
「そうね、それじゃあ中で話しましょうか」それだけ言うと俺は昨日の親友に対してのちょっとした仕返しをしに敷居を跨いだ。




