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昨日、刻星と話し合った後に少し早めの夕飯を食べて久しぶりの2人っきりの時間を過ごした。
そして今朝早くに私立茨霧学園の夏季特別校外学習先である龍宮院道場に戻っていた。
かなり駄々をこねたかったが仕事なので渋々刻星を送りだした。
それから数時間後~
俺はいつも下ろしている髪の毛を頭髪料でいわゆるオールバックに整え、服も上下黒を基調とした半袖短パンに着替えていた。
この姿は暑いし印象が怖く思われるのであまりしないが、これから会いに行く方々と前回会った時この様な服装だったので分かりやすいかと思いこの装いにした。
それに刻星の冒険者パーティー[流星]の皆さんとの一悶着の時にぱっちゃり体型からシックスパックが割れた体型に大変身したので印象が様変わりした為でもある。
龍宮院道場に向かっていると俺の頬には猛暑による汗が額から滴り落ちた。その汗を手の甲で拭いひたすらに歩いた。
龍宮院道場は坂の上に建っている。
その坂を登りきって一番に目にするのは屋敷、それも俺の保有する屋敷より遥かに大きな屋敷だった。
そんな屋敷が龍宮院道場であり龍宮院家の屋敷は別にあるというのだからバカげた話である。俺は道場の玄関戸の前に立ち引き戸の横にある呼び鈴を鳴らした。
「⋯ただいま参ります。」と少し間が空いたが返事が聞こえてきた。
スゥーと引き戸が開き猛暑の風が吹き。戸をくぐり抜け室内に流れ込んだ。その風で琥珀色の髪の毛をなびかせて現れたのは150cm程の小柄な女の子だった。
なびいた琥珀色の髪の毛をおさえながら苦笑いを浮かべながら「申し訳ありません。本日はどの様なご用向きでしょうか?」と尋ねたきた。
「事前にお伺いする事をご連絡させてもらっていないのですが、龍宮院 珠夜様にお会いできますでしょうか?」
俺の要件をできるだけ丁寧に伝えたが何分こお言う時の言葉に慣れていない俺はかなり内心でドキドキしていた。そんな俺の心の内に気付いていない少女は俺の要件に返答した。
「申し訳ありません。ご連絡をいただいておられないお方を奥様にお会いさせる事ができない決まりとなっています。ですが一度、奥様にお会いになるかお伺いしてまいりましょうか?」
そお断られてしまったが取り次いでもらえる事になったので「ありがとうございます。お願いしてもいいでしょうか?」と少女に聞くと「かしこまりました。お名前をお伺いしてもよろしいですか?」と名前を聞かれた。
「本倉 海が参りましたとお伝えください」と伝言を頼んだ。
名前を聞いた少女は申し訳なさそうに口を開いた。
「こちらでお待ちいただけないでしょうか?暑い中というのは承知の上なのですが警備上の関係から道場に入っていただく事は出来ない事になっています。申し訳ありません」
その様に少女から外で待つように言われたが元はといえば俺がアポも無いのに急に押しかけのが悪いので、謝る必要がない事と了承した旨を伝えた。
俺の言葉を聞いた少女は、玄関の引き戸を一度閉めてから立ち去った。
そしてしばらくしてから玄関の引き戸が開いて先程の少女と20歳過ぎの女性が現れた。
「海、君なの?」
そお声を掛けてきたのは20歳過ぎの女性 名は龍宮院 珠夜さん、晴龍のお母様だった。
「ご無沙汰しております、お母様」
微笑んでご挨拶をした。俺の挨拶に対して返ってきたのは⋯⋯




