㉚
翌日
校門をくぐり靴を履き替えている時から感じていた視線が教室に入って明確になった。
明確というより多くの視線の圧が増した様に感じる。主に女子生徒からのが殺気と言ってもいいぐらいには怖い。視線どころか眼光も殺気立っている。
ガラガラ
教室のドアが開き畜生教師こと風木先生が教室に入って来た。
先生が来るには早いはずだと呑気な事を思いながら机に腕枕を作り朝礼まで寝ようかと腕枕に頭をつけた時、風木先生が声をかけて来た。
「本倉あの鬼公使とどんな関係なんだ?
それと一緒に暮らしてんのか?はよ言えや、もーとーくーら~!!」
後半から元ヤンだとわかる程の柄悪い関西弁を使い質問というより恐喝をしてきた畜生教師。
「セ、先生一旦落ち着きましょ。
それにこの時間たしか先生たちの朝礼があるはずでは?」
俺のもっともな質問に周りのみんな俺を支持せず先生を支持するかのように俺を囲みだした。
「本倉お前の話の為に朝礼を免除された!」
この学校の教師全員どうにかしている!
唖然としている俺に顔を近づけて圧をかけてくる風木先生の顔を両手で押し戻し「先生、近い!」と抗議するもさらに鼻息を荒くして近づけてくる。
「というか先生!刻星と一度、会っていますよ!」
「ふぇ?」
俺の暴露にその場の全員が固まった。それを機に俺は皆の敵意を先生に押し付けようと試みた。
「確かに名前やあの姿になってからは風木先生と会っていませんが進化する前の刻星と会っていますよ!それに刻星も風木先生の事を覚えていますし」
ここぞとばかりに先生の名前をだして先生に敵意を向けさせる。
人というのは単純なのか俺の敵意の大半が先生に向いた。
ドア越しに聞き耳を立てていた生徒・教師たちからも多くの敵意を向けられる先生・・・女子生徒が近づき先生の隣に来て「説明してください」となんとも悪意無い笑顔を見せて先生を連れ去った。
その後に続く全生徒・全教師。そして俺だけ残った教室に朝礼のチャイムが鳴り響いた。
「これ、どうするんだよ・・・」




