㉕
刻星と久しぶりの夕飯を楽しんだ日から1ヶ月経ち4月も終わるという今日、昼前に俺は城壁外に出ていた。
「よーしここで一旦休憩するぞー
休憩終わりは今回の城壁外演習の概要をもう一度全体で説明するからあまり離れるなよ―」
とやはり今回も眠たそうな先生事、風木先生が自分の担当クラスの生徒である俺達に声を掛けた。
「あ、そうだ本倉少し聞きたいことあるから来てくれ」
水分補給をしようとした時に風木先生から呼び出しを受けた。
「もっちゃん何かやらかしたのか?」 「え、あのもっちゃんが」 「いや逆で風木先生がやらかして、もっちゃんに口止めをお願いするんじゃね?」
「「「ありうるな〜」」」
「お前らな―、よ〜しわかった!
発言したやつ、賛同したやつ、止めなかったやつ全員人類歴史の宿題3倍にしてやるからな!!」
「それクラス全員だろ!」 「横暴だ!」 「畜生教師!」 「眠い目だけが取り柄の外道教師!」
今回も先生に言っていけない言葉を投げかけるクラスメイト全員。
それを聞いた風木先生は「言ってろ言ってろこのクラスは俺の王国だ!」と人として教師として完全にアウトな発言をしている。
(本当に最低な人だよなー)
と思いながら風木先生の元に歩み出たら、俺の考えを察知したのか顔をしかめ「本倉、お前も俺に何か言いたいことでもあるのか?」と言われた。
「いえ、ないですよ」とニコやかに口角を上げ答えた。
「それはそうと風木先生。僕になにかご用事ですか?」
先生に聞いたが恐らく刻星の事だろうな―と予想をしていた。
「いや、あのゴブリンの子はどうしているかと思ってな」
予想は当たり、話の内容は刻星の事だった。
先生にゴブリンは進化して今は従魔契約を解き一緒に暮らしていると端的に答え心配いらないと先生に伝えた。
先生は進化した事を詳しく知りたがっていたが俺は答える気がないと言うと「分かった」と言い解放してくれた。
風木から解放されて少ししてから集合の号令がかかった。
「今回の城外演習の課題は4〜6人の各班全員がG〜Fランクの魔物を討伐してくること。課題の討伐判定は魔物の体の一部を採取してくること。
今日の夕刻までが課題の提出期限とする。班の誰かが提出できない時はその班は不合格とする。
では最後に、先生達と今日来ていただいている冒険者の方々が見回るが死にかけていたりなどの緊急事態以外は介入しないので自分たちの力で討伐するように!城外演習開始!!」
体育の女性教師から端的に説明せれ俺の班は森に入った。
今回城外演習の場所は街道を挟んで右に草原と左に森がある場所に来ている。
この付近に現れる魔物は駆け出しの冒険者でも討伐できる魔物しか出現しない。
俺達の班は開始から1時間程で全員分の魔物を連携して討伐して課題の報告に戻った。
俺等の他にも討伐報告に戻ってきおた班、報告を終わらせた班が3つ程いた。
担当の先生に報告を終わらすと皆、討伐を魔物とは言え命を自分の手で奪った事にたいして精神的な負担が大きかった様だ。
俺は皆と同じ様に振る舞っていた。
魔物を殺した時に思ったことは汚れるだった。
自分でも何故そんな事を思ったのか分からず困惑しているが今は皆と同じ様にしようと思った。




