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刻星にご飯をあげてからどれくらいたったのか分からないが、俺は目を覚ました。
強い倦怠感を感じながら無理やりにでも体を引きずりベットから降りた。
部屋を見渡すと刻星の姿はなかった。
部屋は薄暗く窓にはカーテンがされていて隙間からの光がオレンジ色だという事から今は夕方か、夕方が終わるころだろうとぼんやりと思い少しウトウトとしていた。
寝室から出てリビングに入ると刻星はリビングと隣接しているキッチンに立っていた。
コンロの前に立ちジュウジュウと何かを焼いているのかとても美味しそうな匂いが鼻を刺激してしまいお腹が小さな音を鳴らしてしまった。
小さな音だというのに刻星には十分な音だったのかこちらに振り返えり・・・
「海起きたんだね、晩ご飯を作っているから少しだけお腹を鳴らして待っていてくれないかい?」と俺をからかいまたコンロに向き直った。
今晩のメニュー
スコッチエッグ
目玉焼き
白米
千切りキャベツとプチトマトのサラダ
刻星が食卓に並べていく料理に俺は釘付けにされている。
何故ならば並べられた料理は食卓からリビング中に広がる早く食いたい今すぐにでもと思わせるほどの香りが漂っているからだ。
刻星が椅子に座り2人して「「いただきます」」と言うやいなや俺はスコッチエッグを箸で割ってみた。
かなり大きなスコッチエッグだと思ったらゆで卵を丸々入れているようで割ったところからとろ~りと半熟の黄身が肉汁と共に溢れ出した。
ハフハフ 口に運んだスコッチエッグが熱かったため少し驚いたが熱さよりも肉と半熟の黄身の味がとても幸せであった。
これなら食後に口の中が火傷になっていても構うまいと更に熱々の白米までも口の中にかっ込んだ。
もうこの時にはベットの上にいた時の強い倦怠感はなくなりただ美味しい料理を黙々と食べ進めていた。
刻星とも話しながらともに食べるのもいいが美味しいものは何かを言いたくとも食べることに集中してしまうモノの様だ。
「美味かった!ご馳走様でした。
それにしても刻星料理の腕上げたよなー」
食卓に置かれたお皿には何一つなくなり2人して満足した顔になった。
そんな中、俺は感想と刻星の料理の腕が上がったことを天井を見上げて呟いた。
刻星は何処か得意げな顔で俺を見つめ…
「海が美味しいって言ってくれる様に頑張ったからね。
だからさ、僕はとても幸せなんだ」
無邪気な笑顔で俺を見詰めるオッドアイの眼は本当に幸せそうで…
狂気的な気配を隠そうともしていなかった。




