プロローグ3 その神様…自重知らんな。(あの女神に負けず劣らず)
ヤバイね、約2週間ぶりだわ。
それでも、更新します。
やっとプロローグから抜けられる。
「まぁ~♪任せといて下さいよぉオーサマっ!この俺の力さえありゃあ~あんな弱国なんて目じゃねぇよ。てか…もうそろそろ終わる頃…だぜ!」
そう言って…男は、山下龍雅がニタニタと笑っていた。
そう…彼にとってはこの戦は単なるお遊びに過ぎない。彼の目的の通過点に過ぎないのだ。ただ、憐れにも自分の手の平で転がされる道化共を見ていると愉快でたまらないのだ。
(サニー、ハミィ、もうそろそろかなぁ?)
彼は、自分の愛しの手駒達を想いながら今のこの状況を1人、楽しんでいた。
「まぁ後一時間もすれば終わるって!だから…オーサマは玉座で吉報を待ってればいいんスよ!」
「そ、そうか…いや、そうだな!オホンッ!」
そう彼に言われてグロドナ7世は今まで焦っていた表情が嘘の様に消え去り威厳ある王者の風格を纏い玉座に座り直した。
「そう!それでこそオーサマッ!」
そして…もうそろそろこの長きに渡って争われていた国内の大戦は終わりを告げるのだ。
(そして…あんたもだ。オーサマ!)
彼はニヤリと笑っていた。グロドナ7世が、娘の気遣いによって持ってきたワインを飲む様を…
☆
ここは3つの派閥の内の1つ、それは最も過激な思想を持った国。かつて【グロドナ王国】初代国王に遣えし臣下の中でも最も傲慢であり野心に溢れた知恵者。ザルバ・シェルが率いた派閥。彼は【グロドナ王国】で制定された法律の立案者でもあり、この国を裏で支えた云わば裏の王。
その手腕は初代国王を凌ぐものとされており、彼はその傲慢な性質上この国の実権は自分が握っているモノだと思い込み正統な次代の王であり初代国王の後継者のヘルグ・グロドナに反旗を翻した。要約すると、自分が真に実権を握る為に邪魔な後継者を殺しちゃおうって至った訳だが…密かに計画した暗殺計画は失敗。彼は【グロドナ王国】から追放されたが、彼の派閥シェル派は既に磐石の力を持っていた。
その力を使い裏でグロドナ派から物資を奪いつつ勢力を拡大させ1つの大国を作り上げた。それがこの【シェル・シェラ法国】だ。
この国の王は代々聡明で知恵者。何事も王が建てた政策を最優先で採用し、それでいていつも目に見える形で良い結果をもたらしている。それは戦でも云わずもがな、この国の王は並の智将とは訳が違う。現国王も先代達と負けず劣らずの智力を持ち合わせ、その類い稀な智力と他の勢力にも負けない兵力を持ち、自分の代でこの戦を終わらせてやろうと息巻いていたのだが…
だが、相手が悪かった。悪すぎて逆に彼らに同情の念を抱きつつある。
「う、ウソだ!ありえないっ!な、な…なんなのだ!あの女はぁぁぁ!」
彼が目撃したもの。それは…
「五月蠅い羽虫。…触っただけですぐに潰れる」
たった1人の女に自分の部隊が蹂躙される様を目を見開いて固唾を飲んで目撃していた。
女が単騎でこちらに来て、武器には身の丈に会わない長剣を2本手に携え、ただ振るっているだけなのに当たり前の様に…風に吹かれた紙の如く兵士達が吹き飛ばされていく。
「お、終わりだ。アレに太刀打ち出来る程の力を…我らは持ち合わせていないっ!」
彼は悟ってしまった。聡明な彼は、あの女の目を見ただけで負けを認めてしまった。何故なら、あの目にはまるで覇気を感じない。あの目にはただ自分達は煩わしい道端の石ころ程度にしか思っていないと目に見えて理解出来た。
アレの前ではどんな相手も一蹴される。アレの前で無ざまに頭を下げて命乞いをしても、あえなく殺される。
「さながら掃除か…我らは、ただのゴミ同然か…アイツらにとって、コレは戦争でもなんでもないのだろう…」
そして、それを悟ってしまった現国王はション便を撒き散らしながら逃走した。家族を…兵士達を…国を捨てて…
☆
「終わったぁ~!てか、ここのトコ王様いないわねぇ?もしかして…逃げちゃった。まぁ、それならそれでいっか。リュウガの目的…これでもう叶ったも同然ね」
積み上げられた兵士達の死体の上で、そびえ立つ双剣。これは龍雅の能力により造られし剣。一方は〈魔剣・嵐牙〉そしてもう一方は〈聖剣・風神〉それぞれ一級品の剣である。
それを扱うのは龍雅の右腕であるサニー。ピンクのポニーテールが似合う美女だ。
「さて…帰りますか!」
そしてもう一方では…
☆
もう1つの派閥。当時の【グロドナ王国】の将軍であるディングル・カルトスが自分の力、兵力の高さに傲慢にも自分達こそが真の支配者であると豪語し、同じく反旗を翻した。
元々持っていた領地を自身の国とし、いつか両国をその手に納めようとしている侵略国家。【カルトス帝国】
その現将軍、リジェネ・カルトスが全軍の指揮を取ると同時にこの国の王でもある。彼はこの国がの兵士達の力を過信している。
白兵戦で彼らに勝てるものなしと自負していて、自身も前線に出ては敵の首を取っている。そして着々と進軍をしている最中だったのだが…
たった1人の女に、自分の自慢の軍隊がまるで虫ケラの様に蹂躙されてしまったのだ。
たった1人だ。たった1人のまだ数十歳位の年頃の女相手に、彼の精鋭部隊約千人が、彼女が唯一装備していたゴツゴツとした手甲によって殴られ、いとも簡単に倒されていった。
今、立っているのは彼だけだった。それでも満身創痍。
対する女は、こちらを無表情で見つめている。それは…『来るなら来い。引導を渡してやるよ』そう言っている感じだった。
「くっ!クソォォォォォ!」
彼はヤケ糞になり、まだ残っていた馬に跨がり女に向かって剣を抜き突撃した。
「その勇気は…褒めちゃう♪」
すると女は、たった一歩で彼との距離を詰めて…
「オォォ!―」
「ばいばい…」
彼の顔面に拳を叩き込み、彼の顔を粉砕したのであった。これにより【カルトス帝国】は事実上、崩壊した。
「さて、帰るか」
彼女、緑のツインテールを靡かせ左手に龍雅が能力により作った〈岩魔〉右手に同じく〈雷神〉と名の付く手甲を着けた少女ハミィはそう言って龍雅の待つ城に一直線で帰っていった。
☆
「くっくっくっ…バカなオーサマだこと。可愛い可愛い娘が持ってくるモンだから何も疑わずに飲んじゃうだなんてさぁ!あの時の死に様っ!水晶で録画してて良かったぜぇ~♪酒の肴にぴったりじゃんかぁ!アハッハッハッハッ!!」
彼、龍雅は床で喉をかきむしった後に白目を剥き泡を吹いて倒れた国王を尻目に玉座に座っていた。そして、彼の隣には父親の死を目の前で見ても龍雅ただ1人を見つめて離さない輝ける金髪の美少女リティナ・グロドナ嬢が居た。それも、目を虚ろにさせながら…
「ありがとうリティナ…君のお陰で、俺はこの国の王となった。本当に感謝してるよ!」
「いえいえ、これ位…リュウガ様と結ばれる為ならば!私、いくらでもお手伝いいたしますわっ!」
「そうかそうか、ありがとう。所で…また1つ頼めるかい?リティナ」
「はぁい!もちろん…」
「これから各国に《【ガバナ大陸】の内戦を【グロドナ新王国】の勝利により終結させた》と、情報リークしてくれ。そして…フフフッ!」
「…そして?」
そして彼は、玉座から立ち上がると高らかに両手を空へと掲げ彼は手を少し振った。そうすると、頭上に掲げてあった【グロドナ新王国】の国旗が突如としてビリビリに裂かれた。
そして彼は宣言した。
「そして《新たにっ!【グロドナ新王国】改め【リュウガ大帝国】を立ち上げることを宣言する》と!」
☆
『フフッ…ボクの計画通りに、あのハーレム脳のおバカさんはこの世界をしっちゃかめっちゃかにしているねぇ。イイヨイイヨッ!もっと………もっと…………ボクの望んだ通りにっ!ボクが描く通りにっ!精々、踊ってくれよ…ボクのお人形さんっ!あの…リーナスの跡継ぎを殺す為にっ!!』
とある空間で、少年の姿をした神は嗤っていた。この愉快で滑稽で哀れな光景を…
彼は望んだ。世界の終末を…
その為の準備が着々と進んでいく…
彼の名前は“最高神メーン”それは神々が住むと言われる世界”神界リオ・ル・メーン”に存在する、全ての神々の頂点に立つ存在である。
まぁぶっちゃけ伏線です。
気長に回収されるのを待っててね。
次回は時間が戻って優サイドだよ。




