12話 狡猾なる企み
はい。更新致しました。
何やら企みの一部が垣間見えますよ。
「僕達…これからどうなっちゃうんだ~」
僕は1人愚痴ってた。
「それは僕も叫びたい事山の如しですけど、あの…看守の人がいなけりゃねぇ」
僕達を、正確には僕達を含めた男の人達をまるでゴミクズを見るかの様な不快な目で監視をしている看守の女達の存在。
彼女達にもしも反抗なんてしたら、それは想像なんてしたくなくなる様なヤバイ刑罰が執行される為、あまり注目を集めたくないのだ。
そうしてストレスを徐々に貯めている時に、突如として看守長の立場にある大柄な女が声を張り上げた。
「このクズどもぉ!!!休憩はもうオシマイだぁ!!!さっさとケツを上げて仕事につかんかぁぁぁぁぁぁ!!!」
「やばっ!じゃっ、また後で!」
「へばらないで下さいよ…」
僕達は装備一式を奪われ支給されたボロボロの作業用の服を着せられ、時間は少ないが休憩を取りながら毎日汗だくになりながら地下を掘り進めている。
そこには貴重な鉱石などが多数存在している。
それらを魔道具等に使用する為、こうして毎日ぼろ雑巾の様に酷使されている。
ここに来る男達は、エイリュフォンに無断で侵入した不法侵入者が殆んどの割合を占めている。
自業自得と言えば仕方ないし、不法侵入した動機も聞いた所によるとロクでもないし同情の余地なんて何処にもないが、コレは結構堪える。
地香達とは当然連絡手段なんてないし、抜け出そうにも相手は女性だ。それにあの魔族の奴に気絶させられた時に魔力がかなり消費されたし何か魔力が回復するのがやけに遅い。これじゃあマトモな魔法は使えない。
そして武力行使をしようとしても、こっちは毎日働き続けで日々消耗していく。そんな状態で女性を相手になんて出来る訳がない。早期にやればいいと皆は思うかめ知れないけど、そんな事をしてみろ!
地香達に被害が及ぶかも知れない。だから、手詰まりなんだ。こっちから動くの得策じゃない。僕達は逃げる機会と無駄な体力の消耗を避ける為に今はまだ従順に命令に従う事にすると決めたんだ。
「これが僕の…最善策だよ」
廻なら…この状況で僕よりもっとマシな策を考えてくれるだろうか。イヤ…きっと面倒臭がるな。
☆
優達…御愁傷様。
地下でコキ使われてるだなんて…私達とは違って地獄みたいな所なんだろうなぁ~~~
時刻は多分お昼は過ぎたのかな?
丁度何処からともなくトレイに乗った昼食がテーブルに現れた。恐らく転送魔法の部類だろう。
便利だなぁ~と思いながら私はネリアちゃんと一緒に仲良く食べた。捕らわれてる身なのにとても豪勢な食事でビックリした。それに味は中々良かった。
現在私達は、水晶越しで別れてしまった4人と様々な事を相談する事にした。それでも、この部屋から出る事は叶わないと分かっていると言うのに…
『その女帝様が言うには、明日以降で魔族との契約とやらが果たせるって訳よね?何企んでるか分かったモンじゃないけど、魔族絡みじゃロクなものじゃないでしょうね』
『ユレーナ様の言う通りです。私もエメルナ様と旅の途中で薄汚く欲深い魔族の連中に何度か遭遇し片手間で殺したくけれど、奴らが考えてる事は“魔界からもっと仲間を呼び寄せる”事とか“魔界とこの世界を無理矢理繋げる”位しか考えてないからな』
「その二つって可能なの?」
『私には何とも…』
明日辺りに行われるであろう魔族との契約を何としてでも阻止しなければならないのは分かってるけど、こわな所で軟禁されたらなぁ~
…って皆は諦め欠けているけど、私は違う。
廻が言ってたんだ!
『奥の手は何個でも用意しておけ。最低でも2~3個位ないとどんな事態にも対応出来ないから!』
だから私は小さな脳ミソを絞りに絞って、待機させてたけど捕まってしまった奥の手の代わりに皆には内緒にしている奥の手の奥の手を、私はこっそりと発動させていた。
☆
「ケヒッ!これでやっと…明日が待ち遠しい。カードは揃った…舞台も整いつつある。後は、明日になればぁキヒヒヒヒヒッ!邪魔な連中も居ないしサイコーだぁ!精々指を咥えて見てるがいいさっ!」
〈奈落〉と呼ばれる底の見えない空間に1人佇み底の見えない所の底であぐらをかきながら笑い転げている。
「早くあの御方が糞みたいな主義を抱えてる魔王から椅子を引き摺り下ろし、魔界を治めるお姿をこの目に見てみたいぜ。てか調べによっちゃ~何ヵ月か前に来ていた同胞が…コイツらの連れにやられたってマジか?その連れの行方は知らねぇが…まぁ今回に関しちゃあ、でしゃばらねぇみてぇだからホッとしたぜ…」
覚えているだろうか?
廻達が異世界に来て日も浅い頃に巻き込まれた案件で対峙した魔族アブル・シーツについて。
彼は彼女と何度か面識を持った間柄だと受け取れた。決して知らない仲じゃないし、何度か飲みに付き合わされた事だってある。気の合う相手という認識だった。
(俺よりも任期は短かったとは言え、アイツは早々に小隊長の座を前任者から実力で奪い取った奴だぞ。戦闘センスだって優れてる、あのまま続けてたら中隊長に出世は確実、行く行くは大隊長も夢じゃない程の実力者を殺りやがるアイツらの連れの正体も気になるが…)
彼が現在警戒しているのは、アブル・シーツを殺った人物についてではない。彼の消息は掴めてないが、この周辺に潜んでいない事だけは確かだ。問題は、そのアブル・シーツを殺った程の奴と行動を共にしていたと言う2人の男女だ。
魔族と対等に殺れる存在は勇者かその一行の逸材位だと認識していたがその認識を改めなきゃいけなくなる。勇者達の他にも実力者は沢山いるのだ。
あの小隊長を倒せる程の実力を持つ奴の周りにいる奴らも実力は対等… たはそれ以上と考えてもいいだろう。
(明日だけは、何人たりとも邪魔をさせる訳には行かない。決して出られる筈はないが、念の為に奴らの警備を共感しておくか…)
彼は慎重だった。
彼は部下に監視の続行と警備の強化を命じた。
もしかしたら、近頃もう来ているだろう俺達の同士を殺っていやがるのは、まさか…
「なぁアブル…昔のよしみだ。敵は取ってやるよ…ケヒッ!ケヒヒヒヒヒヒッ!」
彼は怪しく嗤う。
☆
翌日。早朝…
優とアルトについては、相変わらず地下で女性看守達にしごかれながら酷使されている。当然外には出されていないので時間の感覚は少しずつ狂ってはいるが何となくだが日付は変わったと感じているらしい。
地香とネリア達は、男性陣2人とはとてつもない待遇を受けている中で以前軟禁状態は続いている。もう明日になり、魔族の計画結構日だと言うのに何も出来ずにいる自分の不甲斐なさに苛ついてる。
はぁ?廻の行方~?知らんなっ!(以上!)
そして場所は〈奈落〉の底。
暗く暗く、何処よりも暗い闇をより深い闇で染め上げる。ここは文字通り〈奈落〉の底だ。
そこは腐敗した元はヒトだった物の残骸が散乱し、辺りに立ち込める腐敗臭には鼻がもげる程に摘まむか、ガスマスクに相当する物を装着しないとマトモに息も出来ない。
そこで1人。高らかに笑いとある儀式の準備に励んでいる輩がいた。そう、件の魔族の男だ。
「ケヒヒヒヒヒヒッ!もう順調過ぎて笑いが止まんねぇよ!でも…あの時からもう百年経つんだったな。長く待たせ過ぎたなぁ~。でもっ!それも今日この日で報われるぅぅぅ!今晩は我らが生まれし星が百年に一度全てを闇に塗り潰す程の闇の光を放つ日。俺様らの力が活性化されちゃうぅぅぅ!この儀式で、俺様のフィアンセを~グヒッ!ヒィィィィッヒッヒッヒッ!!!待ちきれねぇぇぇぇ~同胞達と一緒にこの世界を貪り尽くすのがよぉ~~~!」
彼は自分の足元に転がっている千を越える人の死体を見下ろしながら嗤う。まだこの死体山々はどれもこれも腐食していなかった。どれも死後1週間前後の死体だ。
「さぁて。《千魔の永夜の強襲》はちゃんとどれも抜かり無くやれている。あぁ、早く同胞達と人間達ぶっ殺したいなぁ!」
現在。日本時間換算で約午前8時頃。
《千魔の永夜の強襲》結構時刻は日本時間換算で約午後10時頃だ。
結構まで後およそ14時間。
次回。
嗤うクソみたいな魔族の企み。
捕らわれの地香達。
過労死しても可笑しくない優達。
特に理由のない体罰がアルトのケツに襲った!?
アルト「僕はMじゃn―」パシンッ!
2人の姉妹を襲った百年前の悲劇とは?
〈とある姉妹のお話〉
的なモノです。




