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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
3章 地香砕く!地香潰す!地香滾る!地香荒ぶる!地香激おこプンプン丸の助!優フラグ回収!優またトラブル連れてくる!俺………もう鬱になるってぇ!!!
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プロローグ2 タイラント・オブ・クイーン地香

プロローグ2はちょっと短め!

それでも見て下さい。

彼女は、この世の中…全ての人々は手と手を繋ぎ…

人々が笑い合い助け合い愛し合える。

人種の差別がなくなった、平和な世界が…理想郷がいつか現実の物となると信じて疑わなかった。



だが、彼女は知ってしまった。世界は、恐らく何年掛かっても平和になどならない事を…



自分が信じたのは…そんな物は幻想…まやかしに過ぎないと…知ってしまったのだ。とても…彼女には受け入れがたい残酷な方法で…



それでも、それでも彼女は…例え愚かで浅はかで夢に現を抜かす愚者と罵られようとも、無謀だと百も千も万も億も兆も承知の上だが、理解した上で…彼女は求め続けた。



一筋の“光”を…



何故なら…彼女は、そんな…おとぎ話の様な、脆く儚い理想を“美しい”と思ってしまったから…




彼女は、今日も己が与えられたちからを奮う。



            ☆



ここは、草木が生い茂る森の中。

木の影から照りつける太陽の光。鳥達の声が木霊する。

そんな自然豊かな場所でも…


油断などしてはならない。


「イヤァァァァ!お姉ちゃんっ!正気に戻ってぇぇぇぇえ!!!」


『馬鹿めっ!お前のお姉ちゃんの体は、この俺が乗っ取ったりぃぃぃ!いや~体があるって良いよなぁ~…乗っ取る性別が逆って以外は言う事ないな…』


この状況は、簡単に説明してみると…


この2人は、町で親の手伝いとかしたりして幸せな生活を送っている仲の良い姉妹だ。その姉妹が、親の手伝いの一環で森の中に入り果物を採取している最中だった。


そろそろ暗くなるから引き上げようとした瞬間。お姉ちゃんは見てしまった。


自分の大切な妹の背後から、急接近してくる謎の物体。そのターゲットが妹と思った刹那、お姉ちゃんはとっさに身を挺して妹を庇った。


妹は、お姉ちゃんよりも将来が期待されている。お姉ちゃんは14才で妹は10才。4才も年が離れているが、魔法適正を町の警護をしている冒険者の魔法使いに教えて貰った。


それからは、将来…魔法を極めて冒険者になり家族を養うと息巻いていた程だ。


そんな妹に多少の嫉妬は抱いていたが、それでも大切なたった1人の妹。


“お姉ちゃんが、妹を守るのに…理由なんているんですか?”


もし、その言葉を聞いたならば…ネリアの姉や地香の姉は涙し歓喜するだろう。『彼女は…姉の鏡だ!』と。


そんなお姉ちゃんの鏡が、魔族によって体を乗っ取られてしまったのである。


『チッ!魔力が濃い方を狙ったってのに!何だよこの雌餓鬼。年の割にはちょっと似合わないモンがあるだけで、何の力もねぇじゃんかっ!クソッ…()()()もいい所だ』


「お、お…」


『しっかし、コイツも馬鹿だよなぁ~お前何かの為に態々俺様に乗っ取られてやがって。姉妹愛だか何だか知らねぇが…まずは、お前から可愛がってやろうかグヘヘヘヘヘッ!』


突如豹変してしまった姉の姿を見ている妹は声を上げる事すら出来なくなりかけていた。


だが、自分の大切な存在であり大好きな家族を…姉の体を奪って馬鹿にした挙げ句…お姉ちゃんの体を使って私を襲おう何て…


「この外道っ!!お姉ちゃんの中から……さっさと出てって!!!」


『言うねぇ~くそガキ!そうかそうか…んじゃこの娘の体を弄くると同時にお前をたっぷりと泣かせてや―』


突如として、お姉ちゃんの体を乗っ取った何かに異変が起きた。それは、突然…何の前触れも無く動かなくなった事だ。


『は…!?えっ…?体が思う様に―』


「動かないでしょ?それは当然だよ。幾ら魔法も身体能力も高くて万能気取りの魔族だからって【グラビティケージ・ActⅠ】程度じゃ体を動かす事なんて無理でしょ?」


『だっ!誰だ、お前っ―』


良く見てみると、お姉ちゃんの体に乗っ取ったと言う魔族の足元には魔方陣が出現し、そこから発生している重圧によって動きを封じていた。


「コレ………範囲内の物体の周りを押し潰す様に重圧を掛けて相手の行動を妨害、してる…」


「良く分かったね!お嬢ちゃん。私がコレの原理を理解するのに、結構時間を掛けたってのに…きっと良い魔法使いさんになれるよ♪」


そう言ってくれたお姉さんの言葉を聞いて、気付いたら頬を涙で濡らしていた。私に微笑みかけていたお姉さんは、私のお姉ちゃんの方へ向かい歩いて来た。


格好は…何だか夏場で遊んでいる子供が来てそうな短パン半袖と明らかに魔法使いって柄じゃない格好だけど、何だか…


(カッコいい…)


「ねぇ、魔族さん?今、数メートル先から話し声が聞こえたんだけど、この子のお姉ちゃん…つまりアンタが絶賛乗っ取ってる最中の子の事馬鹿にしてたわよね?」


『はっ!?聞いてたの?』


「向こうの方から!」


彼女が指さした方向は、間違いではなければ結構な距離。始めは嘘じゃね?と思ったけど、現に今こうして助けてくれているのであながち嘘じゃないと思っている。


「でぇ?話しは元に戻すけどさぁ~!アンタ…人のお姉ちゃんの生き様ぁ!馬鹿にしてんじゃないわよぉぉぉ!!!」


パリーンっ!


『えっ………へっ?!今、割れた?俺の……………か、核。割れちゃったぁぁぁぁぁぁ!!!アァァァァァァ!!消えちゃうぅぅぅぅぅ―』


彼女が、お姉ちゃんの背中に引っ付いていた赤い宝石を、目にも止まらぬ速さで拳だけで砕いたと同時に、お姉ちゃんに巣くっていた禍禍しい魔力も消え失せた。


自由になったお姉ちゃんが、力無く地面に倒れ込もうとしたのを…強くて、とても優しいお姉さんが優しく両手で抱きかかえた。


「うんっ!もう大丈夫だね♪」


「あ…あの、ありがとうお姉さんっ!」


「ううんっ!困ってる子達をほっとけないタチだし。それに…私にも、お姉ちゃん居るんだ。だから…誰であれ姉の事を悪く言う奴、許せないんだよね♪」


そのお姉さんの笑顔は、全てを照らす太陽よりも眩しくて…とても爽やかな笑顔でした。


「町まで運んであげるねぇ~♪」


「何から何まで!ありがとうお姉さん!」


「ヤダなぁ~~~チカお姉さんでいいよぉ~!」


とっても強いチカお姉さん。

いつか…私も、こんな格好いい女性になってみたい!




小さな少女に、大きな目標が出来た瞬間である。




それと同時に、八重坂地香が王都に来て冒険者となって約1ヶ月で、過去最多のモンスター討伐数と魔族の撃退数を知らず知らずの内に勝ち取っていたのであった。


それから彼女は“地を往く姐御”とか“剛烈ごうれつ闘女とうじょ”とか“タイラント・オブ・クイーン地香”と様々な2つ名を命名され、果ては冒険者ギルドに帰ったら優と同様にS級冒険者にハイスピード昇格してしまう事を地香はまだ知らない。

2つ名の中二っぽさは拭いきれないモノなのさ…


優…地香よ。

将来悶えてろ!

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