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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
1章 異世界で二度目の人生を…ってさぁー、絶対幸先は良いスタート切らねぇよなぁ。俺は少なくともそうだった
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番外編 第一回♪ユウサマの会☆(ラブアンドハート)

番外編だぜ!


あの乙女3人の秘密の女子会…的なモン!

ここは、ラーシャ・エルトンが所有する別荘地。洋風でシンプルな構造だが、貴族の別荘と言うだけあってそれなりに広い。それに、この独特の雰囲気がまたラーシャの気に入っている部分なのだ。


さて、そんな別荘のとある一室。そこには木製の丸いテーブル、そして三脚の椅子、そしてそのテーブルの上には洋菓子や〈お茶の貴公子〉と称される、レクトールさんが淹れた特性の紅茶の入ったカップがある。


そして、その椅子にはもう3人座っている。1人は優雅にいつも通り紅茶を嗜み、1人は慣れない物を見ておどおどと緊張で固まっている、そしてもう1人は静かにただ肘をテーブルに置き、手に顎を置きただただ座っているだけであった。


その3人は全員女性。それもかなりの美少女と来たものだ。これから女子会でもするのか…でもそういう雰囲気ではない。明らかに違う。


優雅に紅茶を嗜む少女はこの別荘の主ラーシャ。


硬直状態の小さな少女はナーリ。


さっきから佇む少女はネリア。


この3人が織り成す話とは…



               ☆



そして、そう時間が経たない内に突然黙りこくっていたネリアが口を開いた。


「時は来たようですね」

((何が?))


2人はこんな意味不明な言動にこう思う事でしょう。


「だから、わざわざ一室借りて私達呼んで何しようっての?早くしてくれないかしら」

「いいわ、そろそろ始めようと思っていたから、まずこの話のテーマはユウサマについてよ!」

「「!?」」


そう、これは3日目の翌日の物語だと考えればいい。ラーシャ、ナーリ、ネリア達は廻、優、地香達から自分達は異世界人だと明かされた。


その時の衝撃は結構あったが、皆それとなく真実を受け止めた。アルト曰く『そんな事はどうでもいい!メグル先輩はメグル先輩ですから!でも、真実を我々に話してくれて正直、信頼されているんだって思って嬉しかったです』だと言う。私達も大体がそんな意見だと言うと3人ともホッとした表情をした。


けど、ネリアはユウの何を話すのだろうか?


「それは、チキチキ!皆集まれ我らが王子様!、ハァハァキャアーーー!!第一回♪ユウサマの会☆(ラブアンドハート)私のハートは貴方の物よぉ❤️」

「「えっ?!」」


正直、微妙な雰囲気が漂った。何か緊迫して様子から一転、何?そのフザケタタイトルコールは?今までの険しい顔が嘘のように乙女の顔になってんだけど?


「いや、これはねぇ!演出よ、演出!」

「いや、さっきまでの態度の事じゃなくて、いや、それもあるけど…何それ?」

「わっ、私もそれ、知りたいです」

「フフフ…皆も乗り気ね!」


勿体振ってないで早く話を進めなさいよ。って言うのを堪える為にレクトールの紅茶を飲んでいく。


「これはねぇ!ユウサマファンによるユウサマファンの為のユウサマファンの女子会よ!」


パッパラパァーン!


「では私、ユウサマの会、会長兼ユウサマのお嫁さん候補の私が開会の祝辞を―」

「いや、ちょっとストップ!何で、アンタがこの会の会長務めて、ユウ殿のお嫁さん候補なの?ふざけないで!」

「あらぁ~!どこに不満を持っているのかしら?会長の方?かしら。でしたら変わって差し上げてもよくてよ」

「いや、そっちじゃなくて!」

「あらぁ、もしや、ユウサマの―」

「そっちでもなぁーーーいぃ!!」

「ひぃっ!」


口論を繰り広げるネリアとラーシャ。その傍らで小動物のように怯えるナーリ。ちょっと、つーかかなりカオスな状況だよ。こんなの男達には内緒だぞ!


「いや、これ以上はナーリちゃんを怖がらせかねないわね!ネリアさん、この事は一旦保留にしておきます」

「まぁいいけどさぁ。この会はねぇ、皆ユウサマに特別な感情を抱いた麗しき乙女の為の女子会なの!」

「麗しきって…」

「つまり、俗に言う()()()()()()よ!だから、楽しみましょうよ!話しましょうよ!華を咲かせましょうよ!」


ぶっちゃけて言うとラーシャはこんな茶番に参加するつもりもなかったのだが、今日は生憎仕事がなく暇だったし、それにネリアの目が帰すものかと言わんばかりの鋭い視線によって帰るにしても帰れない状態なので仕方なく付き合う事にした。


「でっ、最初は何を話すの?」

「ズバリ!ユウサマの出会いについて!そして、いつ、どういう経緯で惚れちゃったか!」

「あの…意外に直球な話題にするんですね」

「そうよナーリちゃん!じゃ、まずはナーリちゃんからよ!」

「ふぇっ!?わた、私ですか?」

「いいじゃない、いいじゃない、こんな子供までユウサマの虜になるなんて流石とも言うべき御方ですし。ぶっちゃけ、どういう出会いしたいか知りたいなぁ~お・ね・が・い♪」

「わかり……ました」


正直ラーシャも気になってはいた。


ナーリは緊張をほぐす為、紅茶を一口飲んだ。ふぅ~っと息を吐いてそれから話し始めた。


「ユウさんは、私にとって、まるで白馬の王子様のような御方でした。あの出会いは私がゴロツキ達に襲われていた時、ピンチだった私の元に身を挺して守ってくれたのがユウさんでした。ユウさんが魔法で敵をバッタバッタっと倒す姿はとても、魅力的でした。ハァ~~」


思い出しただけでもあの時のドキドキ感が蘇るといった感じで顔をとろけさせていた。


「ユ、ユウサマに助けて貰ったですって!?ハァハァそんなの…ハァハァ、羨ましいぃ~~~~~!!!」


そんな事を言いつつ、それがもし自分だったら…と言うシチュエーションを脳内で描いて勝手に妄想して身悶えてるのが一目瞭然だった。何故、分かるのかって?それは同じ事をしちゃったから分かるの、これ内緒よ!


「ふい~~~じゃあラーシャちゃんどうぞ!」

「いっ、いざやるとなるとちょっと緊張しちゃうなぁ。でも、出会いはネリア、アンタも見たようにあの時が初めてだからそこは飛ばすはね」


カルラ村の騒動の時だ。それはネリア、ナーリも知っている。そこから後の話になるだろう。そう、それはレクトールが魔族に体を乗っ取られた時の事だ。


「私がレクトールが変わってしまった衝撃にすっかり硬直してしまった。恥ずかしながら、その事実を正直に受け入れられなかった。現実逃避しょうとしたけど。そこでユウ殿に助けられた。クヨクヨしていた私に活を入れてくれた。何て言うか憧れ…かな?」

「憧れ?どういう訳?」

「どんな時でも、仲間を信じて皆を引っ張るその姿に…憧れを抱いたんです。私には持ってない所をユウ殿は沢山持ってて、とても頼りになる人。とても私より年下とは思えない御方でした」

「憧れ…ねぇ~~~」

「じゃあ、最後は言い出しっぺのネリアさんね!」

「そうよねぇ!貴女達も聞きたいよねぇ~私とユウサマの運命の出会いを!ねぇっ!ねぇっ!」

「ウン、タノシミ~」

「ワ、ワタシモ~」


2人の口調が片言だってぇ?気にするな!


ただ、余りのウザさに苛ついた為、ラーシャは必死に堪えている。一方ナーリはグイグイくるネリアに気を使って返事を返したのである。


「いやぁ~今思い返してみても運命って感じなのよねぇ。あれは私が休憩の為に木の影に寄り添って寝ようとした時に、あの人が私の頭上に降ってきたの!その時、彼は…私の………む、胸を、」

「「胸を?」」


凄い恥ずかしそうに手で顔を隠してる。


「揉みしだいたの!」

「えっ?!」


キャアーーー!!!思いだしただけでも体が火照って!


と言い、自分の体を抱きしめクネクネと気持ち悪く蠢いて、顔はもう緩み切っている。


「最初は恥ずかしさの余り、身悶えてどうとも思ってなかったけど、何だか彼の事を意識し初めて…」

「「ゑえ?!」」

「その時、心臓がドキンドキン!バクンバクン!って。そして気づいたの、私はあの人に恋をしたんだって!」

「「ゑえぇっ!?!?」」


何か経緯がフザケ過ぎてる感じがするが、彼に対しての愛情に偽りはない事だけは確かだった。


「はい、という訳で第一回目はこれにて終了!」

「早いわね!」

「もう少し、話したかったです」

「まぁ、()()()()()()()()()()!いつか、続きをやるわよ!必ずね♪」

「そう、暇だったら…また」

「私も…」


フフフ…と、乙女達は自らの色恋を語る。優雅に紅茶を嗜み、洋菓子を頬張る。


3人の思い人は同じ人。


つまりは、恋のライバルな訳だ。


けど、仲良き事は美しきかな。


今はこの乙女達の恋路を見守りましょう。




また、機会があれば。

これにて1章終わりです。


次は2章ですね。廻達は新たな舞台に移ります。


ブクマや感想お待ちしております。

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