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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
1章 異世界で二度目の人生を…ってさぁー、絶対幸先は良いスタート切らねぇよなぁ。俺は少なくともそうだった
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18話 絶望と希望の狭間で…

この話は必見です。

見過ごしたら、

廻「ただじゃ、おかねーぞ!」

もう不意討ちは俺のアイデンティティーになりました。

師匠の皆さんありがとう。

身体強化の力で足に力を貯めてキックかましてやったってのに、何?結構大丈夫そうなんですが?


『くっ!抜かった。よもや弱点ではなく、男の急所を迷いなく殺りにくるとは!ヒヤヒヤしたぞ!』


でも結構効いてはいるな。足はガクッガクッだし、顔色がスゲー悪いしさ、やせ我慢はほどほどにな。


「ほらっ殺るぞ!」


もう跳躍して相手の所まで来て、殴りかかる。

右腕に力を込めて今度は腹にストレートかました。

だが、


『くっ!』


流石にふせがれてしまった。


「ありゃ~防がれるか」

『当然です!』


手の平を出し間一髪防いだようだ。身体能力も人を越えてる訳かよ。魔法も魔族って言うだけあって上手いらしいし、マジで化け物じゃんか。


勝てるのか?って弱気になってどーすんだ。勝つんだよ!

俺は最強になるんだから。そしたら、さっさと逃げる。

オーケー!さぁー殺ってやるか。


『中々やるようでなによりです』

「まぁな!情けなんてこれぽっちもかけるかよ!」


ナイフの投擲やら、ストレート等を決めていくが、相手もやるようだ。とっさに体を傾けて、カウンターをかまして来た。俺も体を少し傾け殴った。

どこまで持つか。勝負しようや!



               ☆



廻がやっと戦う気になったようで、ハグレ魔族との攻防を繰り広げられている。そんな中、僕は先の攻撃から庇って暫く放心状態のラーシャさんを介抱している。体調が良くないのはハッキリ言って僕だけど、ラーシャさんを放っては置けなかった。それに、廻から渡されていた体力回復ポーションで何とか体力だけは回復したけど、魔力は普通の人より多いらしいから全回復には時間が掛かるしまだダルさが残っている。ラーシャさんに必死に呼び掛けてはいるものの…


「ラーシャさん、ラーシャさん!」

「うそ…レクトール………レク…トール…」


こうゆう状態なものだから、どうしたものか。廻は今戦闘中だし、他の人達は先程の戦闘によって体力はなくなったし、あのハグレ魔族とか言う奴に倒されてろくな戦力は無い。廻なら心配は無いはずだから、僕がやるべき事は…


「ラーシャさん、起き上がって下さい!」


僕はラーシャさんの目の前に向き目を合わせて叫んだ。


「?!えっー!?」


虚を疲れ驚き跳び跳ねたラーシャさん。まぁーそう近くで叫ばれたら驚くのは無理も無いけど。


「さぁ逃げますよ!泣いてないで立って下さい!」

「……で、でも……」

「そんなんじゃ、レクトールさんが悲しみます」

「…え!?」

「まだ戻る可能性があるんだよ!レクトールさんは廻が絶対何とかしてくれてるって。だから、泣かないで下さい。そんなんじゃ僕も悲しいですよ」

「………」


一旦沈黙を挟み、ゆっくり大きく息を吸ってはいた後、ラーシャは溢れていた涙を手で擦りふいた。そして、決意を決した表情で…


「分かった!レクトールの為にも、私はもう泣かない!」

「そうだよ!さぁー早く逃げよう」

「う、うん!後、ありがと。私を、その…えーと…勇気付けてくれて!」


何か顔が紅潮している様に見えたけど、疲れたのかな?でも、吹っ切れたみたいで安心した。


「はいっ!手を取って!」

「えっ!?」

「ほら、早く!」

「あぁーうん!」


それでもまだ安心は出来ないから手を取って先行する事にした。そしたら、また更に顔が赤くなった。…やはり、疲れているのかな?


(廻、勝てよな!)


そう思いながらラーシャさんを引き連れて走った。



               ☆



えっ?えぇーぇーー!ーーー?!

私ラーシャは、今ユウ…ユウ殿に手を引かれ走っている最中だ。何故か、彼の手はとても暖かく優しい気持ちになった。さっきまでの悲しみは彼の励ましのお蔭で立ち直る事が出来たし、とても感謝している。そうして、彼の背中を見ている内に思った。でも、でもでもでもでも!いきなり手を…繋ぐのは、


(反則…ですよ)


段々紅潮していく顔を、もう片方の手で隠していく。



               ☆



「あのー、メグル先輩は大丈夫なんでしょうか?」


心配そうに私に尋ねてくるアルト君。私達は廻の戦闘の邪魔をしない為と、自分達の体力回復、倒れている兵士の救護の為に一旦カルラ村に逃げてきた。そして、戦闘を見ている私に()()()()を尋ねた。


「何言ってんの!大丈夫に決まってるじゃない!廻は必ず…どんな事したって勝っちゃうんだから!」


それしか、私からは言うことはない。

そして、村の所に優とラーシャがやっと来た。

颯爽と2人の所…いや、優の所に飛び出して来たのは勿論あの2人であった。


「「ユウサマ(ユウさん)大丈夫ですか?❤️」」

「えっと、まぁー何とかね」


結構積極的に優へと距離を詰めて来た、ネリアとナーリちゃんの2人は優にお熱かい?ふふふ、ここでもモテる男は辛いって事なのね。


「所でぇーーーユウサマ❤️そこの”女”と何故!手を繋いでいらっしゃるのですか?」

「あぁーーー、それ!私も気になりますぅーー❤️」


優とラーシャちゃんが手を繋いでいるシーンを見た、その刹那。一気に目の光が消え失せ、優に詰め寄ってきた2人。確かに、廻から聞いてはいたけど怖いわ。(特にナーリちゃん!ネリアちゃんのヤンデレ属性、うつったのかしら?)


何か皆、どうゆう反応していいのか分からなくなった様子だけど、私…いや、私達はただ自分達が出来る事をしていくまで。廻なら、そう言うわよね。


「べっ別に、手を繋いだからどうなのよ!」

「なんですって!」

「そうですよ!」


はぁー、ケンカは後にしてほしいんだけど。


「ほら皆、自分達が出来る事を見つけてやるのよ!」


勝ってよね!廻。



               ☆



はぁー、面倒なこった。

相手との戦闘の最中、やっと相手は”本気出すから感謝しなさい”とか、ムカつく台詞吐いてレイピアを抜いた。それからと言うもの、魔法も駆使されて相手の姿が捉えられずレイピアの連続攻撃も短刀で辛うじて防いではいる。


(ジリ貧だなこりゃ)


そう吐き捨てるも、何とか身体強化によって相手のスピードは五分五分という所なんだよな。でも…


『くっ強いな、お前!中々楽しくなってきたぞ!』

「誉めて下さってどーも」


短刀は奴の猛攻で使い物にはならなくなった。でも、体力面では俺に分がある。相手は胸元の宝石を壊されたら終わりだから、どうしても胸元をガードする傾向にあるようだ。そのため他の場所は疎かになっていた。だから、あえてガードが疎かな場所を重点的に攻撃した。それによって、相手に容易にダメージを与えられた。まぁー俺も相手の攻撃で立っていられるのも奇跡って位のダメージだが、そこは能力で体力は回復していたからだ。


(まだ、立てる。まだ、戦える)


そうやって奮い立たせて、立ち上がった。見た所相手はもう立てないほどらしいな、よしまだ時間はある。ここで一気にケリを着け―


ゾクッ!


『”我が力と魔力を使い、敵を惑わし切り裂け、我が敵を蹂躙せよ!【ナイトメア・デス・スピアーズ】”』


捉えたはずの相手が、まるで雲を掴んだかのように消え、気配のする方向を向けると、何十人もの奴が揺らめくように現れレイピアを繰り出して来た。


「なっ!」

『食らうがいい、私の本気!』


近くの奴から片っ端に殴るがどれも偽物、そして無数のレイピアの刺突を避けていくが、そんな事が続くはずもなく…






―ズブリ!―






そんな音がして後ろを振り向くと、

俺の背中にレイピアがつき刺さっていた。


「がっぁ!」

『それと、もうひとつ!”吹き散らせ嵐の槍よ!【ストーム・スピア】”』


風により、俺はいとも容易く吹き飛ばされた。


木々をなぎ倒して、俺は力なくへ垂れ込む。


()()()()()()()…が”ほんの少しの差”で負けてしまった。


倒れ込み、意識が朦朧とする。


「―ぐる―」

「め―る―」


誰かが何かを叫んでいる声が聞こえるが、遠くて聞こえはしない。目の前の光景も霞んで見える。


「”越えられない壁”…」


そう小さく吐き捨てた。こういう状況、夢で見たことあったな。まさか”予知夢”だったりしてな。


(信じられないな)


自分が負ける事がどうしても信じられなかった。



悔しい



そうゆう気持ちが込み上げてくる。


そこに奴は透き通る声で俺に喋った。


『君では、私には勝てないよ…』


夢の通り過ぎて、また悔しくなった。


そして、意識がドンドン遠退いていく。


誰かの声がまた聞こえるが、もう分からなくなった。



意識が、闇に沈んだ。


















       ―彼の目に写るのは―


    ―希望か―       ―絶望か―




         ―はたまた―


―どちらでもあるのか― ―どちらでもないのか―












―彼の瞳は遠い景色を見てるようだった―

次の話からは、廻の過去篇になります。

廻と優、地香との出会いなどを

投稿します。

予定では3話位と考え投稿します。


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