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闇鍋・短編集  作者: ケイオス
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おぢさんは人生を哲学する その蜂『海に託すガラス瓶に入れるモノは?』

 おぢさんはロマンチストである。

 異論は認めない。


 ロマンチストである、おぢさんが思い付いたモノが有る。

『海へとガラス瓶、中に入れるモノは?』

 うむ。

 ロマンだ。



 ガラス瓶に入れるモノ?。

『パンティ』

 だーれーーだーーーあぁぁぁ。

 嬉し恥ずかし、クンカクンカしてしまいそうな、魂の真実をかたったヤツはっ。

 ↑、一人、ボケ&突っ込み。


 だが、ふむ、うむ。

 悪くないかもしれない。

 いたいけな少年・ショタ、真っ白なセーラー服&半ズボン。

 波が繰り返す砂浜で、キラリと光るガラス瓶を拾い。

 開ける。

『パンティ』

 *木綿のシンプルな、青春パンティ。

 *大人なシルクの凝った作り、エレガンスにもエロい、勝負パンティ。

 *↑同上で、股間クロッチ部分が――、なろう規約に引っ掛かる作りな、ナイト・プレイ・パンティ。

 ほろ苦くも甘い思い出、男心に永遠に刻まれている、憧れのパンティ。

 ああ、そんな体験が出来た少年がうらやましい。



 よしっ、ならばっ、も一発、違った方向から想像してみよう~。

 少女、ワンピースを海風になびかせて、海岸。

 飛ばされた麦藁帽子を追いかけて、砂浜にキラリ、綺麗なガラス瓶を見つける。

『何か入って居る♡』

 とてとて喜び、そしてガラス瓶から取り出したモノが――。

『ブリーフ・パンツ』

 そ・れ・も、色々と、染み&黄ばみの有る、ブリーフ・パンツ。

 …………。

 トラウマもんだぞうぅぅぅっっっ。

 おぢさん、責任を取れんぞうううぅぅぅ。

 パンティはイイとして、ブリーフはあかん。

 それもタダのパンツでは無く、色々と染み滲みブリーフにゃんてっ。

 却下だ却下っ。


 うむ。

 次、往ってみよう。



 そうだな、よっしっ、堕ちて往くならば海底までも~。

 どうだぁぁぁぁぁぁ。

『エロ本』

 それも~。

『無修正、エロ本』

 だったり。

 ……。

 …………。

 ………………。


 イヤ、もぅ、確かに~。

『無修正エロ本』とかを入手したならば、嬉し恥ずかし18禁、性春、爆発。

 人生の脳内記憶、永久保存、間違いなしっ。

 だが……。

 ガラス瓶を疲労、もとい、拾うのは、男とは限らないではにゃいか~~~。

 まさかガラス瓶に『男性用or女性用』とか明記して流す訳にもいかんだろ。

 いかん、ん、ん、……。

 ん?。

 有りと言えば、有りなのか?。

 男女別ガラス瓶って??。

 でも、大抵、拾ったら開けちゃうよな、男女別って書いてあっても。

 そして、トラウマを食らうのかぁ。


 ガラス瓶にエロ本は却下。

 うん、却下。

 心引かれるけれど、却下。

 次、次。



『半月ほどはき続けた・靴下』

 ド・アホうううぅぅぅっっっ。

 BC兵器を海に流すな~~~~~~っ。

 こんな代物の何処にロマンが有るっちゅうんぢゃ~~~~~~っ。

 却下とごろか拒絶ぢゃ。

 ゼイハァ。




 真面目に、純真に、ロマンあふるるモノを考えよう。

 ガラス瓶に入れるモノは?。

 うむぅ。


『恋文』

 では、どうだろう?

 そう、ラブレターでは無く、恋文。


 憧れの、あの人へ、叶わぬ思い、恋文。

 こんな自分と結婚して、今まで連れ添ってくれた『貴女or貴方』への、恋文。

 つらい時、どうしょうも無く無力、そんな時、救ってくれたキャラへ、恋文。

 袋小路のドン詰まり、世界の中で独りきり、歌声が涙と為った、恋文。

 人が100人いれば、100通の文章、100個の想い、恋文。


「月が綺麗ですね」

「はい」

 夜に佇む二人の月影。


 ひたむき。

 つづられた真摯な思い。

 届いただけで幸福。

 涙がひとつ、にじむ。

 世界中の金銀財宝よりも、一枚の紙。

 恋文。


 うむ。




 果て無き水平線。

 大海原の、たゆう波。

 キラめくガラス瓶。

 ガレオン船よりも海をいく。


 イルカか遊び。

 クジラが笑う。

 360°水平線、空の雲が流れる。

 星と月と太陽が歌をうたう。


 ああ。

 私が、いなくなっても、私の思いは残るのか。

 ああ。

 あなたが、失われても、私の思いは届くのか。

 ああ。

 思いは何処へ、いつか叶うのか。

 ああ。

 哀しく、せつなく、願い、祈る。

 ああ。

 ああ。

 ガラス瓶がひとつ。

 心を封じ込めて海を漂う。


 そして――。

 ガラス瓶を開けて、中に入っていたモノは……。

『   』だった。

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