1-434 漢の人生…あるべき将来への選択肢
高三の11月にもなり迫る
将来の選択肢、、(・.・;)
どう生きるか…
みんなが自分の生き方を
決める中で広海は、、
「(広海)…なぁ、翼。。
ちょっと聞いてもいいか??」
『(翼)なぁに旦那様。(*・v・ *)
ディナーしながらお伺いを、、』
「(広海)…ディナー言うな、(ーnー;)
ただの野菜炒め定食だから。。」
『(翼)…野菜はディナーじゃないと
思います。。(´・ω・`)』
「(広海)大丈夫!(; ー`Cー´)
鳥肉はたっぷり入れてるから。」
『(翼)わーい。ヾ(*´∀`*)ノ
♪お肉、お肉はディナー。。』
「(広海)ご飯は大盛りだよな!?」
『(翼)♪大盛りご飯。('ω')
おかわりは二杯まで。。』
おかわり一杯まで!!(; ーдー´)
以前に食いすぎで太ったとき、
医者から栄養指導されたろ。。
大食いの肉食系女子(?)が…
ウチの嫁はもう女性の代謝量
だと知らなきゃダメだ、、
というかだ、
夫なのに見てないけど、、
一時太ってから減量したけど
胸は痩せなかったって??
それで今はCカップ??
(/ω\#)
そういや洗濯物を取り込んだ時
ブラを見たことあるけど、、
これ…完全に女子じゃん。
(/・ω・)/
ってそうでなきゃ拙いけど…
そうでなきゃ春高女子バレーの
全国大会出れないぞ、、
というか、、
俺の嫁…こと翼は元男性。
(-ω-)/
ただ奇妙なことに夫婦ともに
性自認は普通に男性。
同性愛者でもない。。
世間一般に言われるLGBTとは
心の問題らしいので俺たちは
該当しないらしいけど、、
実のところ俺は…
翼とは立場は同じです。。
(;´・ω・)
病気で男性機能を全損して、
ホルモン投与しなければ男性と
して生きられない立場。。
だから男子バレーで世界は
目指せなくなった立場。。
そこまでは同じです。
それで俺はバレーは高校までと
諦めて大学進学することに、、
普通に男として生きる。
子供は持てないけど…
目標である薬剤師になって
飛鳥島の医療を支える。
だから明後日には広島の
総合病院を訪れる。
そこで医師でもある親父の
立ち合いの元で今後を、、
男性ホルモンの投与を含む
治療方針を決める。。
高校生18歳で男子日本代表に
まで上り詰めましたが…
そこでバレーは引退します。
(´;ω;`)ウッ…
というかもうできません。。
それで…いいと思ってます。
対して翼の将来は…
今現在の状況と言いますと、、
『(翼)…ん、(・n・;)
わはひのひんほにふいへ??』
「(広海)…食いながら喋るな。。
進路について聞いてる。(ーー;)」
『(翼)…うーん、(-ω-)/
今のところ勧誘はないよ、、
さすがに企業も大学も簡単には
決められないことだろうし…』
「(広海)…だろうな。(・n・;)
受け入れ側にはインフラとか
整える責任が発生するし……
ではもし誘いがなければ??」
『(翼)まぁ一応は世間に認知は
されてるからね、('ω';)
戸籍上も女性なんだし…
大学に一般入学してしまえば
女子バレー部に断られることは
ないと思うよ。。』
「(広海)…なんか、(;´・ω・)
もったいない話だよな。。
翼が一般入部なんて、、」
『(翼)…それは仕方ないよ。(^^;)
それより受け入れてくれそうな
大学を探さないと、、』
「(広海)…そうだな、、
こういう場に備えて学業成績も
キープしてたんだ。。
マーチはキツいけど日東駒専や
産近甲龍あたりなら充分に…」
『(翼)…もしスカウトがなければ
そのあたりだろうね。(;´・v・)
ある程度は規模の大きい大学で
ないと受入困難だろうから。。』
…そりゃ、(・.・;)
そうなるんだよな。。
ぶっちゃけ今の環境が奇跡。
小規模の大学では受け入れられる
設備も利用選択肢も限られるし、
改善するお金だってない。。
いくらスポーツ推薦でも元男性が
女子寮に住むのは無理だし、、
ただ一方で、、
翼はむしろ自分以外の同期の
生末を気にしている、、
まず…桂に井上。。
高校日本代表のレギュラーである
彼らはいずれフル代表にもなれる
可能性があるし本人も狙ってる。。
けどいずれもバレー推薦ながら、
国内トップの強豪の大学ではなく
学業内容で大学を選択。
桂は明台大学…ではなく実質は
物理学部を選択基準にした。
彼の将来の目指すべきはバレー
ではなく物理学者だから。。
井上は東京国際大学。
学校初のバレー推薦での入学生
らしいけど、せっかちな彼の
目標はあくまでも留学、、
一日でも早い世界での活躍。。
つまり桂と井上は…
(・n・;)
バレー選手としての成功以上に
大きな人生の目標を持ってる。。
果たしたい夢を持ってる。
だからこその…
バレーをできる身でありながら
自分で選択したことだ。。
そして女子部の仲間も同じ。
いや、四人いる女子の同期で
大学でもバレーを続けると
表明してるのは副島ただ一人。
それもバレー推薦ではない
国立広嶋大学の一般枠。。
(;・∀・)
というかまだ入学できるかさえ
決まってない受験勉強中と
いう次第だ、、(/・ω・)/
まぁでも…(・n・;)
平林瑛子はわかるんだ。
元より高校卒業後は郷里の
山村に戻る予定だから、
ましてバレーなんて…
生産性のない趣味スポーツの
延長に人生を賭けるなんてのは
そもそもが余剰の世界。
余裕のある人たちだけができる
生きる術とは異なる世界。。
本来のあるべき現実の人生とは
違うとは理解してるから。
けどそれでもなお…
目黒祐子と村主藍子は俺には
理解できないかもしれない。。
(;´・ω・)
彼女らはただの広島県大会の
優勝メンバーではない。
紛いなく今現在、高校女子で
最高水準のバレー選手だ。
けどそれでも目黒祐子は…
172㎝の機関銃は、、
あくまで翼の代役。。
(・n・;)
昨年度は山名さんの代役。
これまでに対戦したエースたち
にも地力の差を見せられ…
たしかにバレー選手としては
最高水準で戦うことは難しいと
理解するのは仕方ない。。
だから別の競技への転向。
やり投げ選手としてスポーツの
推薦を受けることになった。
けどこれってやはり、、
『(翼)…これは、(;´ーvー)
気の毒だけど仕方のないこと。
あくまで現実だからね。。』
「(広海)…そりゃまぁ…
目黒自身も納得してるけど…」
『(翼)…優れた相手と競争でき
なければ別の道を選ぶ。。
スポーツに限らずなんだって
そういうモノでしょ??』
「(広海)…まぁ…な。(-ω-)/
かくいう俺も翼がいなければ
セッターに転向することも
なかったかもしれないし、、」
『(翼)…藍子だってそう。。
カガちゃんに勝てなかったから
スパイカーからセッターに、、』
「(広海)…対して副島は香川への
対抗を続けた結果、、
ずっと補欠だったんだよな。」
『(翼)けど…祐子だって同じ。
誰かを諦めさせたという意味なら
あの身体能力なら充分に、、』
「(広海)…たしかに、(・n・;)
無自覚だけどたぶん俺自身も…」
そう…だよな、(;´・ω・)
俺や目黒だって平均身長よりは
10㎝以上も高いデカブツ。。
俺らの体格や身体能力を見て
バレーを諦めた標準体型選手は
決して少なくはないはず。
そんな俺らが2mの巨人を見て
<コイツは反則…>というのは
きわめて荒唐無稽なこと。。
自分より優位な存在に対しては
公正な基準で対処すべきだ。
では…翼はどうなんだ??
バレー以外にはないと決めて
性転換までしてバレーに人生を
かけた翼の将来とは、、
そして俺は…(;´・ω・)
翼のために相棒のために何でも
すると誓った俺の将来は、、
兄貴にも言われたはずだ、、
たとえ本音がどうであれ…
嫁は幸せにしてやれと、、
【1-323参照】
闇雲ないばらの道を翼一人で
歩ませるのは本意ではない。。
そして…わかってるから。。
村主藍子が諦めたのは…
女子バレー界では希少な翼の
相棒になれる器量を備えた
広い視野を持つ名セッターが
敵わないと感じている相手は
どこの誰なのかも、、
そして何より俺自身が…
何を将来になしたいのか、、
何に賭けるべきかについては
わかってしまってるから、、
(;´・ω・)
その選択肢が…
ずっと心の奥に燻っていた
ことは重々に認める。
子供も持てない将来よりも
大事だとも思う。
翼と同じ立場なら…
翼の選択を支持してきた
立場ならなおさら、、
(/ω;\)
けど…今さら、、
ずっと翼を見てきてことの
重大さは理解してるはず。。
けど俺の将来とは…
生きるべき賭けるべき道は…
今すぐには決められない。
(;´・ω・)
耐えがたいほどに怖いし
ものすごく不安もある。。
けど…時間はない。
男性ホルモン投与の治療が
始まればその選択肢は
完全に閉ざされてしまう。。
だから俺はその二日後、、
内科医の権威と自分の父親の
立ち合いの前で思わず
決意も固まらないままに、、
口走ってしまったんだ。。
男性ホルモンの投与を
待ってもらいたいと、、、
男性ホルモンの投与を
始めない、、
翼と全く同じ症例で
既に男性機能を失っている
広海にとってのそれは…
(・.・;)
もしかして心の性別が少数で
ない人間でありながら…
人生を大きく変える決断??




