狭間の歓談
「くっ…」
意識が戻って来てからも頭痛は止まらなった。30分に一度くらいは謎の頭痛に襲われる
「それじゃあ、行ってくる。」
出かける直前まで心配したような様子だったニールはチラチラとこちらを覗いてくる。
今日は北門攻略会議の初日で、本当は俺も出席しなければならなかったのだが休ませてもらった。
ニールさんは今回の作戦では重要なポジションで否応なく出席しなければならなかったので渋々出て行った。
なので今日はエールと二人でエール武具店にお留守番、もといアルバイトという訳だ。
すると、エールは何処からか引っ張り出したエール武具店謹製のエプロンを上から大雑把に被せるとカウンターに向かって引っ張られて行った。
「俺、接客なんてできないですよ!」と言うと
「大丈夫、大丈夫、立っててくれればいいから!」と言うとバックヤードに行ってしまった彼女はそう言っていたが心配でしかなかった。
しかし、予想とは反して今日のエール武具店には大盛況どころか人一人さえ見えない。いつもなら昼近くの時間には新規発注と受け取りの客が入り混じっているはずなのだが、聞こえてくるのは金属を叩くハンマーの音と火の音だけだ。客が来る気配は全くない。
「誰もこないなぁ……」
誰もいないカウンターで呟く。時計の短針はちょうど1時の場所を指していた。
「そりゃ、今日は攻略会議だからねぇ…攻略会議すっぽかして武具店にくる人はいないよ」
と後ろから話掛けられた。
「うわぁぁっ」
焦ったように声を出して振り向くとそこにはコーヒーカップを持ったエールが立っていた。
「脅かさないでくださいよー」
とせめてもの反駁とばかりに声を上げる。
「ごめん、ごめん」
とエールは特に悪そうにしている感じも無かった。
「そういえば、ニールさんって攻略会議に行ってるんですよね、攻略会議って何をやってるんですか?」
と、今ぱっと思いついた疑問をぶつけてみた。
すると、エールは少し迷ったような顔を見せた。
「そうだな、初日はパーティの結成かな。ちなみに私はC班だったかな。それで、その後はパーティごとに分かれてピザ食べたり、飲んだり、食べたり、飲んだり…あのパスタおいしかったなぁ…へへへっ」
と、どうやら食べ物の余韻に浸っているようなので少しの間放っておくことにした。
「今頃ニールさんはなにやってるかな…」
とまた呟いてしまったが唯一この部屋に居る店主はまだ食べ物に浸っていたので聞かれずにすんだかもしれない。
気付くと頭痛はいつの間にか治まっていた。
こんばんは、遊星歯車です。
今日も暑かったですね、皆様、体調の方はいかがでしょうか。熱中症には気をつけて下さいね。
さてさて、今回、この話を書いていて特にエールを書くとイメージ的にお腹が減ってくるのです。
すると見境なく食べてしまい……ってヤバいですね。
皆様も食べすぎにもお気をつけ下さい




