魔道士認定会 2日目 その14
「完全に魔力切れだっただったな」
魔道士認定会2日目の夜、エール武具店の二階、エールの自室では魔道士認定会の打ち上げが行われていた。
「そうですね、一回戦目で使い切っちゃいましたよ。ニールさんはさすがでしたよ」
ジョッキに注がれていたオレンジジュースを一息に飲み干す。エール、ビールちょうだいよ。
俺は無茶なオーダーするとエールはやれやれと言いたげな表情で立ち上がった。
「あんまり飲み過ぎるなよ、お前は弱いんだから。」
ニールは忠告するが俺よりも大きなジョッキを持ちながら言ってもなんだか説得力が無い。
「あんたも程々にしなさいよ」
とビール瓶をその手いっぱいに持って来たエールがニールに忠告するのだが、何を隠そう、一番大きなジョッキを持っている張本人なので一番説得力がない。
結局、魔道士認定会の記録は2回戦敗退。1回戦で使い切った魔力を回復させることは出来ず、精製魔法どころか造形魔法でナイフを作るのがやっとというほどの魔力しか無かった。
対するニールは得意の時空間魔法と造形魔法で作った短剣が遺憾無く発揮されていた。
そんなニールも4回戦には魔力切れで敗退してしまったのでこの大会のレベルは相当高い物だと実感出来た。
「うにゅぅ〜」
と隣から聞きなれない声がしたので振り向いてみるとそこには完全に酔いつぶれたエールが眠っていた。
更に見渡してみるとテーブル近くにはいつもの凛とした格好からは恐らく想像も出来ないほど残念な格好をしたニールも酔いつぶれて眠っていた。
そんな二人に風邪ひきますよと呟きながら薄い毛布を掛けると、やっと仕事が終わった時の様に疲労が一気に襲って来たので、申し訳ないと思いつつも空いてる床を少しだけ拝借して疲れを癒す事にした。
遊星歯車です。
ついに魔道士認定会編、終わりが見えました。プロットも何にも無しに始める強行軍でした。
さて、次は恐らく、ヒロインが頑張ってくれるはずです。
はずです。




