魔道師認定会 2日目 その9
まるでノイズが取り除かれていく様に感覚は研ぎ澄まされていく。
残り3秒。
最早、観客の声は届かない。
残り2秒。
………
残り1秒。
そして、その時は訪れた。
残り0秒。
二日目の開始を告げるその秒針は同時にこの戦いの開始を告げる合図でもあった。
同時に俺は地面を右に蹴っていた。
その時、さっきまで立っていた場所は炎の円柱に包まれていた。
詠唱破棄でこの威力と発動までの隠蔽力は流石Bクラスと言ったとこだがそれでも負ける気はしなかった。
「火の妖精よ、力を貸し給え」
半詠唱で俺が放った火の玉は相手に向かって追尾しながら飛んでいく。
それを相手は同じく半詠唱の魔法壁で立ち向かう。
火の玉は壁に衝突すると、そこを中心に火の玉は四散すると壁もまた四散していく。
「黒の騎士よ、時空を歪め、我を勝利に導きたまえ」
続けて撃った半詠唱の時空魔法は相手の周りの重力場を変えていく。
2Gのかかった重力に引っかかったと思った瞬間重力場の中心で爆発が起こった
「爆風で重力場から逃れたのか…」
気付いたときにはそう呟いていた。
爆風による煙幕が晴れていったその場所には人影が見えていた。
「ふぅ…、おい、お前、時空間魔法第二種なんてどこで覚えたんだ!」
煙幕が切れかかった頃、声が聞こえてきた。
「血の出るような鍛錬で習得したさ」
少し気障ったらしく放ったその言葉にどうやらオレンは納得した様だった。
「ふっ、まあいいさ、そうでなきゃ2割も体力を削った意味はねぇよな!」
その言葉の語尾が終わる前に異変は起こった。
相手を纏う魔力量がさっきとは段違いで跳ね上がっていた。
「これは、最後の方までとっておくつもりだったんだけどな!お前になら最適だろう!」
喋っている間にも魔力は上がり続ける。最早上限は見えない。
「いいぜ、どうせ、俺は魔力が上がりきるまで何もできねぇ、詠唱でもなんでもしやがれ」
と、見透かされたかの様だった。
恐らく、生半可な魔法では通じない。
その時、俺の頭をよぎったのはいつか昔に読んだ魔道書の破片だった。
「blade of the true ice…」
魔道書の破片はさっきまでとは異なり、鮮明に蘇ってきた。
「That which wish for a blade of the true ice would tear your heart for me.」
すると魔方陣が三重に現れ、形が具現化していく。
氷で出来た一本の劔。正しく、それは造形魔法で作られた劔だった
こんにちは、遊星歯車です。
気付いたら魔道師認定会を6ヶ月もやってるんですね...たった2日の内容なのに...
ただ、残念ながらまだ続きます。すみません。成長するフォレンを見てやってください。
あと、良ければ感想お願いします。些細な事でかまいません。よろしくおねがいします




