エールと魔道書
「なぁ、エール、フォレンはどうだったか?」
カウンターに寄りかかっているニールはエール武具店の店主に問いただす、
「うん、あれは凄いね、才能と言うべきかセンスと言うべきか、時間をかけて鍛錬したとしてもあのレベルまでにはなかなかならないよ…」
彼女の頬は少し赤く色付いていた
「そうだな、あれは鍛えれば本当に強くなる、だから魔道書をくれないか」
「そうだね」
店主はそう言うと店の棚にあった本を持ってきた、
「はい、取り扱い注意だよ、まぁ、フォレンとも上手くやりなよ、じゃないと私が奪っちゃうよ」
店主が笑いながらそう言うと
「不器用だと色々大変でな、まぁ、奪わせはしないけどな」
とニールも笑って答えた
ニールとフォレンの居なくなったこの店は、客が居るわけでも、来る予約もなかったのでとても静かだった、
「はぁ…フォレンとニールのあの二人、側から見ればお似合いなのになぁ…」
店主は客が居ないことをいい事に一人で呟き始める
「なんで、二人になるとあんな他人行儀みたいな感じになるんだろなぁ…本当、ニールが早くアタックしないなら奪っちゃおうかな…ふふっ」
店主は今日フォレンの首にかかっていたネックレスを思い出すと急に笑いとどこか、暖かい気持ちになれた。
「あのネックレス、自信作だから…」
そう言うと、彼女はバックヤードにある炉へ歩いて行った
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