取り引き
-港町プーカ-
夜にも関わらずこの街は活気に溢れている、
そして、俺達はプーカにあるいつもの店の前にいた、
エール武具店、馴染みの店だ、
店を開けるといつも通りの快活な声が響き渡った
「いらっしゃいっ……なんだ、ニールか…」
カウンターに立っていた店主であるエール=エストハイムは最後を苦笑しながら迎えた、
ニールはカウンターに少々の金を置くと、
「なんだとはなんだ…まぁ、いい、魔尽石と二級魔道書はあるか?」
と言うと、エールは戸惑った顔をした
「二級魔道書って、あんた魔法剣士にでもなるの?」
「私はそんなものには興味ないよ、彼奴に使わせたいんだ」
「彼奴って……まさかニールの……二級魔道書はBランクかAランクの魔法しか載ってないんだよ、あの子にはまだ早いよ。」
すると、
「彼奴は紛い物ではあるが準S級魔法の付加魔法を使ったんだ、しかも魔道書なしで…私ですら使えないと言うのに……魔法剣士と言うことなら断言しよう、私より彼奴のが才能がある」
カウンターにいる店主は呆気付く、
「ニールがそこまで言うのも珍しいね…付加魔法か……そう言えば姉さんも……」
その語尾は微かだが揺れている気がしていた、すると、店主は首を大きく振った、
「ダメだね、仕事中なのに……」
店主はまた明るい表情に戻ると話を続けた、
「じゃあ、ニール、取引にしよう」
すると、店主は後ろの棚から本を一冊取り出した、
「この本と引き換えにあの子を1日貸してもらう、ちょうど金属のインゴットが無くなってきたし、あの子の魔力適正をみるためにね」
店主はそう言うと、どう?と呟いた、
「いいんじゃないか?それなら手っ取り早いしな」
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